今日は一日修理の案件が続きました。
ここでは午前中の現場の事を書きますね。
エアコンが効かない原因の一番多い案件が、「ガス漏れ」。
今回もそれでした。
このエアコン、現在のお住まいの前に住んでおられた場所で、アベ冷熱技研が取付工事させていただいたものです。
新築された際に、ついでに電気屋さんに移設してもらったそうです。
ところが、最初の頃から全然冷えず、夏は暑い思いをされていたそうです。
数ヶ月前に、偶然お客様にお会いして、「阿部さん、新築してエアコン移設してもらったんやけど、全然効かないんですよ。電気屋に電話しても全然繋がらないし...。阿部さん忙しいん分かっとるんやけど、修理お願いしてもいいですか?ホントいつでもいいんで。」と、ご依頼いただいていました。
で、本日やっと点検にお伺い∠(`・ω・´)遅
まずはガス圧測定から。
あら、運転する前からこの状況... 終了ですね。
念のためガス漏れ検査をしてみますが、既に漏れきってしまってるので反応なし。
室内機側の接続口も調べようと思ったら、この断熱... この業者さんって...(_ _;)
まぁ残ってないから反応しませんよね。しつこい(´ε` )
室外機側の接続口付近が、オイルっぽい感じがしたので、恐らく室外機側の2分の接続口だと思いますが、念のためすべての接続をやり直します。
しかしこのダクトカバーどうなんですか?
換気機能なんか付いてないエアコンなのに、換気用カバー付けてますが、持ち合わせがなかったんですかね?
カバーを外すと...!
パテ埋めしてません... これもしかして24時間換気の給気口じゃないんですか???
これはダメですね。ダメです。後でパテ埋めしますよ(p_-)
カットしたフレア部分です。
やっぱり室外機側の2分がキズだらけでした。
他のフレアも嫌な感じなので、すべて加工し直します。
フレアツールで、室内機側のフレア加工。
トルクレンチを使って、規定トルクで締め付けます。
隙間なく断熱を行います。
断熱材に隙間があると、配管やナットが結露してナット割れを起こす確率が高い環境を作ってしまいます。
配管穴はしっかりとパテ埋め。
パテ埋めを怠ると小動物が侵入しますし、ホコリや結露で機器が痛みやすくなってしまいます。
室外機側のフレアも再加工。
フレア部分はパッキンの役目を兼ねていますから、きれいな鏡面仕上げになっていないと、ガス漏れを起こします。
ここもトルクレンチを使って、規定トルクで締め上げ。
配管接続が完了すると、しっかりと真空引きを行い、配管内部を真空乾燥させます。
真空引きが完了すると、フロンガスを規定量充填していきます。
今回は0.7kg充填です。
はぃ。0.7kgのフロンガスが大気中に漏れていた訳です...
充填が終わると試運転開始。
冷房運転。規定の運転ガス圧になり、異常なし。
「うわ、冷えよる!そうとう涼しい!全然違う!ありがとうございます!」と、大変お喜びいただきました(*^^*)
エアコン工事。誰に頼みますか?
エアコンは「人」が行う「工事」が伴います。
値段で選びます?技術で選びます?
最終的にどっちが安上がりか、ハッキリしますね。
アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」が修理・点検・分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。
(※ご注意:繁忙期には他社施工の修理はお引き受けできません)
パテ埋めや断熱を杜撰にして、冷媒の地球温暖化係数も考えずに手抜き工事をして漏らすのはどうかと思いました
返信削除エアコンを設計の仕様で効かせるための一番大事な作業なのに、トルクレンチも使わず勘で締めてフレア部を壊す業者もいるそうですね…
お返事遅くなってすみません。
削除この業者さん、手抜きと言うか経験不足なんだと思います。
こういう業者さんには、ちゃんと尻拭いをしていただく方が経験を積めると思うんですけど、ほとんどのお客様が「二度と頼みたくない」と言われるので、なかなかレベルが上がりませんね...