2021年10月30日土曜日

15年前に施工させていただいた室外機壁面置きのエアコン取替工事

エアコンやエコキュートなどの電気製品にも、半導体不足と、海外のロックダウンの影響が出ていますね。
本日ご依頼いただいたお客様は、9月始めにご注文いただいていたのですが、ほぼ2ヶ月掛かって入荷しました。
今回は取替えでしたが、既存機がまだ動いていたので、なんとかお客様にご不便をお掛けすることなく本日を迎えました。

既存機も霧ヶ峰です。当時のフラッグシップモデルです。
三菱電機 MSZ-FZV4021S-W 霧ヶ峰ムーブアイmirA.I.+搭載 次世代プレミアムモデルをお買い上げいただきました。

既存機はこんな感じでした。

通常、マンションであればベランダ置きが基本ですが、こちらのベランダは避難壁があるのと、窓の開口が大きすぎて室外機を置くところがなく、避難壁の上に壁面置台を使って設置する様になっています。
既存機は35kgあるので、当時は親父と一緒に乗せたのを思い出します。

では作業に掛かります。
既存設備は全撤去します。
さくっと書いてますが、脚立の上で35kg抱えて一人で降ろすと、まぁまぁプルプルします(^_^;)
でも、この後の方が大変だったんですけどね...

室内側も全撤去。

新しく取付ける室外機は、既存機より大きくなるので、アンカーの位置も壁面置台も変えます。
避難壁ギリギリまで下げました。

室内側へ取り掛かります。
背面板を取付けて、MDダクトを設置。
マンションの室内壁は石膏ボードが多いのですが、こちらのマンションはコンパネなので、重い室内機でも安心して取付けができます。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

室外機を乗せて配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。
はぃ。いきなり辺りが暗くなった写真になりましたね(^_^;)
大変だったんです。
かなり。
この室外機、45kgあります。
脚立2つを使って、どうにか一人で乗せれないか、何度もアタックしたんです。
何度室外機もろとも脚立から落ちそうになったか...
1時間近く格闘しましたが、体力の限界がきまして...
夕方仕事を終えた、弟へヘルプの電話。
週末の夕方大渋滞で片道30分掛けて助けに来てくれて、なんとか乗せる事ができました。
ありがとう、弟よ。(弟は別の会社へ勤めています)

排水のドレン管もすべて新しく取替えました。

室外機周りはこんな感じで完成です。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。
いやぁ、5時間ちょっと掛かってしまいました...
半日お付き合いいただきましたお客様に感謝です。

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2021年10月29日金曜日

賃貸アパートでエアコン新設工事とエアコン専用コンセント増設工事

いつもお世話になっているオーナーさんのご依頼で、賃貸アパートの一室へエアコン取付けと電気工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-GV2221-W 霧ヶ峰スタンダードタイプをお買い上げいただきました。

お部屋は3DKで、リフォーム中です。
リビングに1台エアコンが設置されていますが、こちらの部屋にもエアコンを付けておきたいとのご意向で、新しく取付けます。

では工事に掛かります。
位置決めをして、背面板を設置。

配管穴を開けていきます。

鉄骨が見えていますが、当たらない様に避けて開けていますから問題ありません。
どうやって避けたかは内緒です(*´艸`*)

この配管穴を利用して、専用コンセントを増設するためのケーブルを通していきます。

分電盤は洗面所にあるので、浴室の点検口を使って天井裏へアクセスします。

先ほど挿入した呼び線を、ケーブルキャッチャーを使って手繰り寄せます。

ケーブルが通ると、コンセントを取付けておきます。

既存分電盤の分岐回路はいっぱいなので、隣に増設用ボックスを付けて、分岐ブレーカーを増設します。

こんな感じで増設完了。
分電盤取替える方がキレイで楽なんですけど、まぁ予算的な都合です(^_^;)

エアコン取付けに戻ります。
配管穴には、気密性確保と小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入しておきます。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

外部配管はテープ巻き仕上げ。
これも予算的な都合と、建物裏なのでまったく気にしないと言う事で。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

ドレンは、コンクリート部分に垂れ流しにするとコケが生えるので、排水桝の近くまで塩ビ管で導きました。

室外機周りはこんな感じで完成。
室外機をこちらの方へ寄せているのは、お隣の窓の正面にならない様にしているからです。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。

で。リビングの方に元々エアコンが付いているのですが、これがカビだらけで凄い事になっていたので、洗浄する事になりました。
取外して持ち帰りましたが、、、洗う時間がありません。。。
入居は決まっているそうですが、しばらくはリビングにエアコンが無い状態でお過ごしいただく様になりました。
どうにかやりくりして、洗える様に頑張ります(´・ω・`)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

自分で掃除してみたけど奥までできないのでエアコン分解洗浄

FB友さんからエアコン分解洗浄のご依頼をいただきまして、今朝再取付けにお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-GV562S-W(2013年製) スタンダードタイプです。

奥様が、吹出口から棒の先に布を付けてお掃除に挑戦されたそうですが、どうにも取れないので今回ご依頼いただいたそうです。
結構ご自分でされるお客様が多いですが、ファンに着いたカビは固着しているので、ちょっとやそっとでは取れません。
無理に掃除しようとしてファンを破損させてしまうと、修理代の方が高額になっていまいますよ。

お預かりした室内機を分解していきます。
熱交換器の裏側にもドレンパンがあります。
この部分は表面からは見えず、夏場は常に湿気ているため、他よりカビが酷くなっている場合が多いです。
ここは分解しないとキレイにはできないところですね。
「お掃除屋さんにクリーニングしてもらったのに臭いが出る」というのは、この辺が洗えてない場合が多いです。

室内機を丸洗いするため、電気系統を取り除いて完全分解。

エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧洗浄機でスミズミまで丁寧に洗います。

熱交換器↓

ボディ内部↓

ドレンパン↓

ファン↓

洗浄が完了すると、再取付けにお伺いします。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

真空引きしている間に、化粧テープの剥がれがもの凄く気になったので...

やっちゃいますよね。巻き巻き。

自己満足です(*´艸`*)
そもそも、ここも化粧カバーするのが基本なんですけどね。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認して、お引渡しです。
ビフォーアフターの写真をお渡しすると、「わー!こんな凄いことになってたんですか!毎日これを吸い込んでたんですね... 寒気がしてきた...(^_^;) これで安心して使えます。ありがとうございました。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「一級冷凍空気調和機器施工技能士」が分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。

詳細及び、分解洗浄の動画をこちらでご覧いただけます。

2021年10月26日火曜日

2021匠の技教室を愛媛県立松山工業高等学校電気科のみなさんと開催

ありがとうございます。かなりバタバタしております(^_^;)
諸々の工事やエアコン洗浄のご依頼で、11月の予定は埋まってしまいました!
心より感謝申し上げます<(_ _)>

さて、そんなに忙しいのに阿部は何やってるんだと怒られること多々ですが、本日は昨年好評いただきました「匠の技教室」に、ものづくりマイスターとして参加してきました。
阿部が一般社団法人愛媛県冷凍空調設備工業会の理事に就任して、ずっとやってみたいと思っていたこの出前授業。
以前から宇和島の吉田高校の方では開催されていましたが、松山の高校では昨年開催が初めてでした。

前年の内容に好評いただき、先生方に「ぜひ」とご依頼いただきまして、愛媛県立松山工業高等学校での開催です。

電気・機械・建築のコースがありますが、今年も電気科のみなさんと。
電気科の卒業生の中にも、冷凍空調系の会社に多数就職しているという現状から、昨年阿部が強く電気科推しでお願いして決定しました。

さっきから阿部が阿部がって書いてますが、そうなんです、昨年に引き続き阿部がまとめ役となって、PowerPoint作ったり、時間割、人員配分を行いました。
とは言っても、メンバーは6人で、宇和島や今治からも応援に来てくれるため、LINEやZOOMを駆使して、みなさん時間のない中、気持ちよく阿部に付き合ってくれての開催です。

与えていただいた時間は4時間。
挨拶もそこそこに、授業開始です。

「空調業界の動向や環境問題について」。
「エアコンの仕組みについて」など、PowerPointを使って説明。

阿部は、実際にエアコンを持ち込んで、室内機・室外機の役割を説明しながら、配管接続作業。

真空引き作業を行いながら、その作業の必要性や施工のポイントをお話しました。
こういうところは前のめりに見てくれます(^_^;)
質問もちょこちょこ出てくるところです。

少し時間があったので、予定になかったんですが、室外機の外装を外して内部構造も見てもらいました。

ある程度、エアコンの仕組みや、工事を行うには知識と技術が必要だということを理解してもらったところで、エアコン工事に必要な工具の解説と使い方について。

一通り使い方を説明して、実際にパイプカッター・リーマー・フレアツールを使って、銅管の末端をフレア加工してもらう体験を行いました。

何せ、はじめて触る工具ですから、扱い方も様々。
各テーブルを回って、マンツーマンで持ち方から扱い方まで細かいところまで教えてあげると、次からは早くキレイに仕上げる事ができていました。

今年は昨年の内容にプラスして、パイプベンダで銅管を曲げる曲げ加工も体験してもらいました。
4分管ではありますが、初めて体験するには少々チカラがいります。

これもやり方様々で、これも教えてあげると「ありがとうございます!」と元気な返事をもらえます。

最後に全員で、きちっと寸法を出して曲げ加工を行い、末端をフレア加工。
4人分を組み合わせて、こんな作品を作ってもらいました。

きちっと合わさると気持ちがいいものです(^^)
最後にワイワイと盛り上がっていました。
今回、生徒のみなさんは、エアコンについて少し学びました。
でもそれはほんの一部です。
最後に、安易な知識でエアコンを触ってしまうと、とても危険な目に遭うことを伝えました。
ここは一番重要なところですね。
実際に素人さんがエアコンを取外そうとして、室外機が爆発したり、漏れ出した液体フロンを触って凍傷になった事例がありますから。

じゃぁどんな資格が必要で、生徒のみなさんが受験できる資格試験はどんなものがあるの?という、一番知りたいところも説明させていただきました。

今回の授業で、生徒のみなさんに新しい道は開けたでしょうか。
この体験は、みなさんの心に残る事ができたんだろうか。
この業界に少しでも興味を持ってもらって、一人でも多くの仲間を増やせたらいいなという思いで阿部は活動しています。

帰り際、お世話になった先生方に好評いただきました。
また来年度も、それ以降も、継続的に続けていきたいと思います。