2019年1月31日木曜日

マンションの洗面所に設置されている二室用換気扇取替工事

すみません。またまた昨日、腰を痛めてしまいました...(´;ω;`)
本当なら本日、エアコンと照明器具の取替工事にお伺いする予定だったんですが、さすがに室外機を持ち上げる事ができなく、ポンコツな体になってしまいましたので、申し訳ないのですが予定していたお客様には延期させていただきまして、急遽来週に予定していた軽めの工事予定を前倒ししてお伺いしてきました。

初めてのお客様のご依頼で、分譲マンションの洗面室とトイレを換気する二室用換気扇の取替工事です。

三菱電機 VD-15ZFC10 二部屋換気用ダクト扇をお買い上げいただきました。


既存機も三菱電機製でした。


1990年製??? 29年ですか...さすが三菱(^_^;)


換気扇本体が洗面所に設置されていて、ダクトを経由してトイレに吸込グリルが付いています。


一昨日、「洗面所とトイレが一緒になっている換気扇が壊れて動かないんですけど、そちらで修理とかはされてますか?」と言うお問い合わせをいただき、品番と年式をお聞きして、取替えをご提案させていただきました。

「窓の無いトイレなんで、できれば急いで欲しいです。」との事で、品番が判っていましたので、現行品を即手配していました。

そうです、下見をしていません。
換気扇なので、安易に考えていました。

で、本日初めてお伺い。
グリルを外して... うわぁ...ぁぁぁ...

ホコリの量にため息が出た訳ではありません(^_^;)

よく見てください。
天井面より上に換気扇が設置されているでしょ?

これ、簡単に外れないんですよ。
取付ける人は天井貼られる前に本体付けてダクト接続できるので、楽に施工できますが、取替時に大変苦労する事になります。
後先考えない施工とは、この様な事を言います。
マンションに多いですね。
新築時は多くの台数を設置しなければならないのと、施工コストと時間短縮のために、この様な工法を取られる事が多々あります。

いわゆる「手抜き」です。
手抜きです。
これが手抜きですよ。

誰が一番苦労するかと言うと、最初に取替える業者です。
そう...ワタクシです(T_T)

下見してない時に限ってこういうのに当りますね。
そして腰痛真っ只中という...(´;ω;`)

やるしかありません。
石膏が飛び散らない様に、しっかりと養生をします。
この時点で、腰の痛みで脂汗が噴き出してきます...


ハジを欠かない様に、じわじわとカッターで石膏ボードを削って開口を広げます。
留めているビスが出てきました。


なんとか撤去完了。
外すだけで一時間掛かりました。 もう腰は麻痺しています(T_T)


新しい換気扇本体を設置。


グリルを取付けて、洗面所側完了。


トイレ側も吸込グリルを取替えて、作業終了です。

片付けも合わせると、二時間も掛かりました...

「わぁ、新しくなってキレイです!音も静かだし、ありがとうございます。エアコン工事もされてるんですね?今度はエアコンもお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(*^^*)

この様な換気扇工事も、お気軽にご相談くださいませ<(_ _)>

2019年1月29日火曜日

24年目の灯油ボイラー水漏れでエコキュートへ取替工事

本日、エコキュートへの取替工事が完了しましたので、お引渡しさせていただきました。

三菱電機 SRT-N374 エコキュート 給湯専用タイプをお買い上げいただきました。


既存の給湯器は、灯油ボイラーです。

24年お使いで、昨年年末に内部配管の寿命で水漏れが発生し、メーカーサービスが応急処置をしてくれたそうです。
年明けすぐに、「ボイラーにしようか?電気温水器にしようか?エコキュートも気になるし。」という事で、ご相談いただきました。

実はこちらのお宅、地下水(井戸水)を使っています。
地下水ですと、エコキュートは使えません。(水質が良ければ使用可能ですが、ほとんどの場合、メーカーの水質基準に合格しません)

お聞きすると、数年前に、キッチンのみ上水道を入れたそうです。
その配管に繋ぎ変えれば、エコキュートも使えます。
電気温水器をエコキュートの違いとメリットをご説明させていただき、エコキュートでご依頼いただきました。
ただし、3人家族で、今までも追い焚き機能は使っていなかったので、給湯専用をご希望されました。

まずはエコキュート増設のため、電気図面を作成し、四国電力へ申請します。


申請が受理されると、工事に掛かります。
まずは上水道の配管を探すため、土を掘り返していきます。

お客様の記憶では、ボイラーの脇を掘っていたとの事でしたので、掘り下げて行くと出てきました(^^)

途中をカットして、配管を分岐。
これで上水道が使えます。


既存の基礎がありますが、タンクユニットを乗せるには少し小さいので、継ぎ足しで基礎を作ります。


これで一週間以上寝かせます。


エコキュート専用の200V電源増設工事に掛かります。

主幹容量は75Aで十分な容量なので、分電盤はこのまま流用して分岐ブレーカーを増設します。

ユニットバスの点検口を利用して、ケーブルを通していきます。


分電盤までケーブルが通りました。

ケーブルが2本見えるのは、1本がエコキュート、もう1本は2階のお部屋へエアコン専用コンセント増設するためです。

外部へ取り出し、塩ビパイプでケーブルを保護して立ち下げます。


2階の部屋へエアコン専用回路増設のため、天井裏へ入ります。


1階から2階への立ち上げは、ルートが重要なカギとなります。
2階から、こういう隙間をスルスルと通して...


1階天井裏へ呼び線を降ろしていきます。

簡単に書いてますけど、何度も上がったり降りたりの繰り返しで、結構体力がいります...(´;ω;`)

体が入らない場所は、ケーブルキャッチャーを使って引き寄せます。


呼び線にケーブルを繋いで、2階まで延長。
「コンセントが無いから、エアコンが付かないんでしょ?」と言われていたお部屋に、エアコンが取付けできる様になりましたよ(^^)v


エコキュート専用とエアコン専用のブレーカーも取付け完了。

ここまでが先週の流れでした。

そして本日、エコキュートの取替えにお伺いです。
まずは既存ボイラーを撤去。

地下水の配管はカットして、キャップをしておきます。

位置決めをして、アンカーを打ち込みます。


タンクユニットとヒートポンプユニットを設置し、配管類を接続していきます。


配管接続完了後、注水開始。
タンクが満水になるまで時間が掛るので、電力量計を取替えます。
既存はアナログメーターです。


スマートメーターに取替えて、新しい電力契約になります。


リモコンも換えておきましょう。


新しいリモコンに取替えて、電源投入。


あとはご使用方法をご説明させていただいて、お引渡しです。

「できましたね。キレイにしてもらってありがとうございました。これで灯油入れる手間もなくなって楽になります(^^)」と、大変お喜びいただきました(*^^*)

アベ冷熱技研は、第一種電気工事士・給水装置工事主任技術者が取付工事を行います。
オール電化に関することなら、お気軽にご相談くださいませ<(_ _)>

2019年1月27日日曜日

平成30年度技能検定(冷凍空気調和機器施工)の検定補佐員としてお手伝い

日曜日でお仕事はお休みですが、朝早くから松山共同高等職業訓練校で開催された、「平成30年度冷凍空気調和機器施工技能検定」の実技検定のお手伝いに行ってきました。


今年も「技能検定補佐員」を委嘱されまして、受験されるみなさんを見守ります。

一昨日の金曜日に、会場設営のお手伝いにも行っていました。
結構やることが多いんですよね(^_^;)

当日の朝は9時説明開始。みなさん緊張の面持ちです(*^^*)
9時30分に、用意スタートで一斉に作業開始。

最初の段階は、与えられた図面からベニヤ板へ実寸を描き込み。
配管をベンダで曲げ加工、接続部分のフレア加工などを行っていきます。
それぞれの経験からいろいろなやり方があって、見ていてワクワクします(*´艸`*)

早い人は40分程度でガス溶接作業に掛かりますが、今年の受験者さんたちは結構慎重で、時間目一杯まで使って作業していました。

ガス溶接は冷凍機・空調機を扱う職人としては基本中の基本作業です(^^)

作業が終わって、これで完璧!と思った人から、最後の気密試験に掛かります。
気密試験を行うと、漏れていようが失敗していようが、手直しは一切できません( ー`дー´)

作品を水槽に沈めて、窒素ガスを流して規定圧力4.0MPaまで昇圧します。
規定時間放置し、漏れがなければ「気密試験は」合格です。
みなさんここで緊張の糸がほぐれて、満面の笑顔になります(*^^*)

今年、実技検定の受験者数は、二級が17名中4名が欠席。1名が途中棄権。


一級は大幅に少なく、4名でした。

受験者のみなさんが帰った後、昼食を挟んで審査開始です。
仕上がりの綺麗さも判定基準のひとつです。

採点は減点方式。
図面通りの寸法になっているか、ミリ単位で減点されていきます。


ベンダで曲げた所の配管の変形まで、デジタルノギスを使って正確に判定されます。


フレアナットもバラして、フレア部分が鏡面仕上になっているかもチェックされます。

ガスが漏れなければいいというだけではなく、与えられた材料をいかに効率よく使い、どこまで綺麗に仕上げるかというところまで審査する、厳しい判定基準です。

一級、二級の中から、仕上がりの良さと基準適合率を見て、今回は二名ずつの作品をチョイス。

この優秀作品の結果と、後日行われる筆記試験の成績を加味して、優秀者表彰を行います。

成績優秀者には、晴れの舞台で表彰状と盾の授与式が行われるんですよ。
阿部は平成16年度 愛媛県技能士会長賞をいただきました(*^^*)

この上に、愛媛県知事賞があるんですけどね...(^_^;)

技能検定合格者にとっては、一生付いてまわる、国がその技を認める国家資格ですから。
→ 厚生労働省:技能検定制度について

資格取得はその人のレベルアップだけでなく、気持ちの上での責任感と一層の向上心を持つことができます。
特にこの技能士制度は、自身の腕試しの様な感覚で受験ができます。
阿部は、「電気工事は電気工事士へ。」と同じく、環境問題の観点からも「エアコン工事は冷凍空気調和機器施工技能士へ!」という時代が来ることを、切に願っています。

これからもこの業界の発展と、優秀な技術者育成のお手伝いができる様、頑張ってまいります(^^)