八坂地区自主防災連合会の役員なんかやっている事もあり、今回は同じ役員さんからのご依頼で、感震ブレーカー搭載の分電盤取替えをご依頼いただきました。


当初は感震ブレーカーの取付けでご依頼いただいていたんですけど、現地調査にお伺いしたところ、う~ん...この分電盤は古い...

主幹ブレーカーの製造年を見ると、1992年。
33年目ですよ。感震ブレーカーより分電盤取替えないと、もしもの時に動作してくれなかったら大変な目に遭うのはお客様です。
「そりゃ建物が建った時から変えてないけん古いやろ。この際に安全にしてください。阿部さんに任せるけん。」とご依頼いただきました。
右のボックスに入っているブレーカーは何かな?と思ったら、1階店舗のエアコンでした。
分電盤内に空きがあるのに、わざわざ穴開けて大変な思いをして取付けていましたが、配線経路を調べても何の意味もない感じでした。

この工事をされた業者さんは、工事代を上乗せしたかったんでしょうかね?
では工事に掛かります。
今日は熱中症警戒アラートが発令されていましたので、お客様は涼しいところへお出かけされています。
停電になりますから、エアコンも扇風機も使えません。
既存盤とボックスを撤去。
酷いものです。なぜこんな大きな開口にしたんでしょうか...


分電盤を埋め込むつもりだったんですかね?
柱があるからハマらないことは解ると思いますが...
新しい分電盤はコンパクトなので、開口部を隠すしかありません。
「物置き部屋やけん、見た目はええよ。」って言われてますが、とりあえず下地を補強して、化粧ベニヤで塞がせていただきました。


新しい分電盤を取付けて、ケーブルを接続していきます。


分岐回路の空きスペースへ感震ブレーカーをセットし、電源投入してテストを行います。


3分間、点滅とブザーが鳴って主幹ブレーカーが遮断され、正常動作を確認しました。


いわゆる「漏電」での遮断です。
擬似的に漏電を起こして、ブレーカーを遮断する仕組みです。
3分間は、深夜でも安全に避難できるために設けられています。
地震後停電になって、この機能が働かなくなった場合でも、復電後3分間経過して強制的に遮断されるので、避難して誰も家に居なくても通電火災が起きないというスグレモノです。
異常がないことを確認し、各ブレーカーを投入してお引渡しです。


「これで安心よ。地震の時に家から火が出て近所に迷惑掛けたくないけんね。ありがとうございました。」と、大変お喜びいただき、たくさんのお土産をいただきました(^^)
アベ冷熱技研は登録電気工事業者で、第一種電気工事士が責任を持って電気工事を行います。
また、防災に詳しい防災士がご提案させていただきますので、お気軽にご相談ください。