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2020年7月1日水曜日

アベさんに付けてもらったエアコンが落ちたので全部点検してください!

昨日お昼、事務所に帰ると電話番をしている母が、「何年か前にウチで取付けたエアコンの室内機が落ちたんで、全部点検してください言うて電話掛かってきたよ!」と、走り寄ってきました...

え?落ちた?室内機が???なんで?

すぐにお電話させていただいたら、7年前に知り合いの電気工事屋さんからのご依頼で、年末の繁忙期に急遽お伺いさせていただいたところのお客様でした。

「とりあえず出入りしている業者さんに応急的に直してもらったんですけど、取付けたもの全部点検をお願いできませんかね?」

急いで他の予定を変更して、今朝、状況をお聞きするためにお伺いしてきました。
もうお伺いして現状を確認するまでは、寝れないし冷や汗は出るしでもぉ...
気が小さいもので(u_u*)

見せていただいた写真がこちら。
見事にお辞儀していますね...(・_・;)

エアコンは既に、出入りされている業者さんが復旧しています。
復旧された業者さんによると、石膏ボード壁の下地のないところに、数本だけビス打ちして、そのまま掛けていたから、ビスが外れて落ちたそうです。


「他のエアコンも気になるので、全部点検してもらえませんか。」と、お客様。

それはごもっともです。

でもちょっと待ってください。

これ…
 
ウチが取付けたエアコンじゃないんですけど…( ̄▽ ̄;)

アベ冷熱技研で取付けさせていただいた室内機はこちらの3台になります。


ダイキン製うるるとさららモデルが2台と標準タイプが1台。

施工写真をお渡して、ご説明させていただきました。
ウチは、下地のない石膏ボードにビスだけ打って15kg超える室内機を掛ける様な事は、恐ろしくてやりません。
下地のあるところは下地を狙って、無いところはしっかりとボードアンカーを多用して留めていますからご安心ください。

お客様、最敬礼で「大変失礼しました。申し訳ございません。」と平謝りされていました...
こちらこそ、なんかすみません、お気の毒です。。。

当時のBlogを読み返して、このエアコンを取付けたのがどんな業者だったのか察しはつきました。


量販店ですね。
標準工事じゃないからと言って、放置して帰った業者みたいです。
なぜお客様がアベ冷熱技研に連絡をしたかと言うと、当時、阿部がちゃんと名刺をお渡ししてご挨拶していたからです。

帰りに室外機を見ると、あれから増えている気がします(^_^;)

エアコン工事は誰に頼みますか?
その業者さんは信頼のおける、有資格者ですか?
誰が取付けに来るかわからないところでエアコンを購入すると、大変な目に遭いますね。
いい業者さんを見付ける目が、お客様に求められている時代です。
気を付けたいですね。

とまぁ、こうやって書いてますけど、そもそも論をここでいいですかね?

はっきり言ってこの取付けた業者を責める前に、エアコンを取付けるのが判っている場所なのに、壁の中に下地がないというのがそもそもの問題ですよ。
いわゆる「大工の手抜き」ですね。
下地があれば、ビスで留めても十分な強度が得られる訳です。
ここ最近のフィルター自動掃除機能付きエアコンは、室内機の重量が15kg以上と増しています。
ボードアンカーを多用したとしても、下地がある場合の強度とは雲泥の差になります。
大きな地震が起きれば、今回の様な落下も起こる可能性がありますね。

大工さん、ポリシー持って仕事しましょうね。

2019年8月20日火曜日

久々に見たもの凄い施工品の手直し工事

午後から、エアコンの手直し?修理?取付け直し??にお伺いしてきました。

今回初めてご依頼いただくお客様で、写真と共にお問い合わせメールをいただきました。

いやぁ...久々に凄いの拝見させていただきました(^_^;)

室外機側もやってますねぇ...


以下、8月始めにいただいたお客様メール内容↓
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初めてメール差し上げます。
以前、引越時に自分でエアコンの取り付けを行ったのですが、壁の穴の位置がエアコンのと逆だったため、とりあえずこんな形で取り付けて、そのままになっております。
このままでは使えないので、そのままになっています。(無理に使うと、パイプからぽたぽた水が漏ってきます)
私にはパイプをいじる技術がないのですが、正常な状態にするにはいかほど料金がかかるでしょうか。
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以下、阿部返信↓
(大まかな金額提示後)
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ご自分で取付けされたとの事ですが、真空引きはどの様にされましたか?
真空引きされていない場合は、機器内のガスに空気が混じっている可能性があるため、手直ししても正常に動作する保証は一切できません。
室外機の外観から、この年式にこれ以上お金を掛けるメリットは薄いと思いますがいかがでしょうか。
もし当社へ工事をご依頼いただける場合、8月下旬となりますので、合わせてご検討ください。
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1997年製品です。


普通の方なら諦めるのですが、しばらくしてご依頼のメールをいただきまして...(^_^;)

本日お伺いさせていただき、再度デメリットをお伝えさせていただきましたが、「いいです、やってください。もし使えなくても料金はお支払いします。」との事で、作業に掛かります。

早速、これは・・・という箇所を発見。

ガス漏れした形跡ですね。
ガスが残っているのか調べてみましょう。

0です。ゼロです。全く無しと言う意味です...(´・ω・`)

ガスはR22と言う、旧式のフロンガスです。
嫌な予感がしていたので、事前に品番を教えてもらっていて正解でした。

フロンガスを規定量充填となると、追加費用が結構掛かります。
ここで作業を止めるか、進めるか、お客様にご説明...

「いいです。お願いします。」
そうですか...やりますか...(^_^;)

では全撤去に掛かります。

この配管が急激に曲がっているところが、非常に気になります。

やっぱり... かなり無理された様子ですね。

ここで儲けに走る業者さんなら配管全部取替えという流れになるんでしょうけど、阿部は使えるものは使う、できるだけ費用を抑えるという、ある意味貧乏性?な人間ですから、折れているところはカットして、既存配管流用です(u_u*)

室内機から配管を外す時、室内機が落下しそうになりました(+_+)
原因はこれ。

石膏ボードにビスだけ...

数カ所にプラグを使っていましたが、これはコンクリート用ですが...

引っ張ったらスッポリ抜けました(;・∀・)

全撤去完了。既に汗だくでクラクラします...


室内機の取付位置を少し変更して、背面板を設置。

下地がない壁なので、しっかりとボードアンカーで留めておきます。

室内機を掛けます。

室内機を穴に合わせず上に上げているのは、収納扉が当たらない様にするためです。

配管類を接続していきます。


配管がぐにゃぐにゃだったのでクセを取るのに苦労しましたが、なんとかこんな感じでテープ巻き仕上げ。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管と機器内部をしっかりと真空乾燥させます。


フロンガスを充填するため、少量ずつガスを入れながら冷房運転。


通常は名板に書いてある規定充填量を入れるところですが、配管距離が短いのと、寿命もそう長くはないので、運転ガス圧を見ながら充填します。


冷房運転に適正なガス圧になり、冷風が出始めて作業完了です。


室外機周りはこんな感じで完成です。

室外機のところは段差があって一段上がっているので、これも費用を抑えるため、プラロックを使用していません。

室内機周りはこんな感じで完成です。

室内機...とりあえず拭いてみたんですけど、キレイにはなりませんでした(^_^;)

「わぁ。動いてますね。ちゃんと冷えてるし。あまり冷房使わないんですけど、さすがに最近暑いんで...。よかった。ありがとうございました。」と、大変お喜びいただきました(^^)

ちなみに、基本的に繁忙期はこの様な修理は承っておりません。
今回のお客様は、2週間でも3週間先でもかまわないと言う事でしたので、お引き受けさせていただきました。
この猛暑を耐えれる方は、おチカラになれるかも知れません(^_^;)

2018年8月10日金曜日

頭上からポタポタ落ちる他社施工のエアコンドレンパイプ手直し作業

もう二ヶ月前ですね、FB友さんからこんなお問い合わせいただきました(^^)



「相当お忙しい」...(^_^;)
確かにFBの方はバンバン投稿してますので、「阿部は忙しいヤツ」が定着している様です。
まぁこの時期は忙しいのは間違いないんですけど(´;ω;`)

いいですよ。二週間くらい先になりますけど、お急ぎでなければお伺いできます。と返信していました。
お伺いしたのは二ヶ月後になりましたけど...(^_^;)

このタイプのベランダは排水機能がないので、この様にパイプで地上までたち下げるのが基本です。

こちらのお宅も、その辺は知識のある業者さんが施工された様ですが、一部で使っている部材が間違っていましたね...

せっかく途中まで塩ビ管で施工されているのに、分岐のところで耐候性の劣るドレンホースを使っていました。

このドレンホース、エアコン工事ではよく使いますが、この様な直射日光がガンガン当たる場所では寿命が短く、ボロボロに腐ちてしまいます。
今回も日に当たっているところが腐ちて、ドレン水が垂れていました。

では、手直し作業に掛かります。
まずは室外機の裏側のところへ、穴を開けます。


こんな感じで、塩ビ管を設置。


室外機を元通りにして、ドレンホースを差し込みます。

このドレンホースは高耐候性のドレンホースなので、短期間で腐ちる事はありません。

冬の暖房時には室外機からもドレン水が出るため、下部ドレンもしっかりと取っておきます。


立ち下げた塩ビ管は、ベランダの下を横切って柱の方へ。
今まではベランダの上を交差していたため、足を引っ掛けて転げる危険もありましたが、これで解消されます。


柱の立ち下げ部分も紐で巻いてあるだけだったので、サドルでしっかりとビス留めさせていただきました。

はぃ、全部交換したので、手直しどころじゃなくなりましたね(^_^;)

FBにUPしたら、Yさんからコメントいただきました(*^^*)



基本的に繁忙期は、他社施工品の修理や手直し作業はお引き受けしていません。
アベ冷熱技研のお客様を最優先で動いていますので、「お引き受けできない」と言うのが本当のところです。
今回の様に、「全然急がない」とか、「手の空いた時にいつでもいい」という場合のみ、お引き受けしていますので、ご理解ください<(_ _)>

2018年6月12日火曜日

それでもエアコンを量販店で買いますか?エアコンの取付け直しのご依頼

午後からも修理と言うか、手直しでした。
手直しと言うより、本格的な作業になりましたけど...(´・ω・`)

以下、お客様からのメールそのままコピペです↓(店名はとりあえず伏せます)

「先月家を新築した際に、◯◯◯電機でエアコンを購入して、◯◯◯電機の下請業者が取付に来たのですが、ボロい業者で取付が雑だったので、アベ冷熱技研さんに付け直しをお願いしたいと思っております。
どこか信頼できる業者さんは無いかとネットで探していたら、アベ冷熱技研さんのホームページにたどり着きました。
12月からブログを毎日拝見していて、ここなら大丈夫と確信しメールした次第です。」

今年1月にメールをいただきまして、状況を確認にお伺いしてきました。

新築です。いいですね、パナソニック。

素人さんがこの二枚の写真を見ても、どこが悪いんだ?って感じだと思います。
そうです、パッと見わからないから恐ろしかったりするんですよね(^_^;)

お客様が気になって仕方がないこと↓

・スリーブが入ってない
・穴が室内側から室外側へ右斜め下に空いている。
・室内機の換気用ホースが、そとの化粧カバーてっぺんの格子に干渉しているせいか、格子が撤去されている。
・電池式のおもちゃみたいな真空ポンプを使っていた。
・防水性と気密性に疑問がある。化粧カバーのてっぺんは、何か透明のジェル状の物を塗ってましたが、
中はパテで穴を塞いでないかもしれません。
・室内機が若干右下がりに傾いて見える。気にしすぎかもしれません。
・室内機が 落ちてこないか心配。取付プレートに安い短いネジを使ってないか疑ってしまう。
・ドレンの通水試験をしていない

では、確認していきましょう。
配管化粧カバーの縁をコーキングしていませんね。

というか、これは外すと縁ではなく、カバーと壁の接合面にコーキングしてありました。
けど、これやられると、外す時大変なんですけど...

換気カバーの格子が撤去されている件。

これはこれで正解です。
パナソニックのフィルター自動掃除機能付きタイプは、屋外へホコリを排出する仕組みのものがあるため、ここに格子を付けたままにすると、ホコリで目詰まりしてしまうんですよね。

カバーを外すと、配管穴はしっかりとパテ埋めされているため、ホコリが壁内へ入り込むことはありませんね。

と、ここまでは基本に忠実に施工されている感じでした。

...でした。

パテを外して見ると...

え?穴の半分が柱ですけど...(p_-)

たぶん筋交いか何かがあって、斜めに避けたら今度は柱が...って感じっぽいですね。
ここまで柱が見えていると、貫通スリーブを入れることはできません。

とりあえず、調査を済ませご報告。

・スリーブの挿入はできませんので、内壁・外壁部分のパテ埋めとなります。
・室内機の傾きとビスの取付け具合は、取外した際にビスの確認、取付けの際に水平器でチェックします。
・換気ホース用ダクトカバーの格子はお話した通りです。
・「電池式真空ポンプを使っていた」との事ですが、ここは確認のしようがありません。
こちらができる事は、運転時のガス圧測定までです。
規定の真空度に達しておらず水分が残留していても、ガス圧測定では判断ができません。
一度ガス内に空気や水分が混じってしまうと分離は不可能ですので、そこはご了承ください。

という訳で、まだ1月で暖房を使われていたため、「暖かくなってからやりましょう」とか言いながら、延び延びになって本日施工となりました(^_^;)

まずはポンプダウンして、すべて取外してしまいます。


室内機取外す際に、泣きそうになりました。
配管が抜けないんです...
数回諦めかけました(T_T)
やっと外れて見えた光景は...(# ゚Д゚)


思った通り筋交いが出てきましたけど、これは酷い...
まぁ、切ってないだけマシですか(´・ω・`)


外から見るとこんな感じです。

急激に斜め向いてる上に、柱と筋交いの隙間を配管が通っているため、キツキツなんですよね。
これ、取付けもかなり苦労したと思いますが...

気にされていた取付けビス...

外して良かったですね。本数が少なすぎます。
室内機15kgありますからね。

で、右に傾いてる感じがする件。

傾いてますね。ドレン勾配を取ってるつもりなんでしょうけど、水平にするのが一番いいんですよ。

全部取っ払って、最初からすべてやり直しです。


位置決めをして、的確な位置と数で、しっかりとビス留め。


水平にしました。


貫通スリーブは入りません。

ここはどうしようもありませんね。
外壁と内壁を貼り替えていただけるなら穴開け直しますが、現実的ではありません。

また涙がこぼれ落ちそうになりながら、室内機を掛けました(T_T)
カバーを外しているのは理由があります。


貫通スリーブが挿入できないので、小動物侵入防止と気密性確保のため、内壁側の穴もパテ埋めしておきます。

三菱電機製だと、側面カバー外すだけでできるんですけどねぇ~(p_-)

配管もフレア加工し直して、トルクレンチでしっかりと締め付けます。


外壁側の穴もしっかりとパテ埋めしますが、その上からコーキングも。

パテは硬化すると縮んでしまうので、コーキングで気密性を確保します。

化粧カバーの縁も、雨水が侵入しない様にコーキング。


室外機もビシッと水平に(`・ω・´)ゞ


配管接続が完了すると、しっかりと真空引きを行い、配管内部を真空乾燥させます。


真空引きが終わると、試運転開始。


運転ガス圧もしっかりと点検しておきます。

異常がない事を確認して、お引渡しです。
これで気持ちよくエアコンをお使いいただける様になりましたね。

ところで、量販店でエアコン工事を頼むと、その量販店の従業員が工事に来ると思ってる方が多いですね。
実は「協力業者(下請け業者)」が取付けに来ます。
特に繁忙期になると工事業者が足りなくなり、県外からも下請け業者がやってきます。
取付け台数をこなさないとお金になりませんから、一台に掛ける情熱なんかある訳がありませんね。
阿部は、そんなレベルの業者さんたちと競い合うつもりは、まったくありません。
値段で選びますか?
技術で選びますか?
真夏に暑い思いをするのは、お客様ご自身です。