2019年11月30日土曜日

お気に入りの古い蛍光灯器具を見た目変わらずLED化修理

古い照明器具の修理をご依頼いただき、ちょっと変わったやり方で修理させていただきました。


賃貸マンションのロビーに設置されているシーリングライトです。


オーナー様のご依頼で、「ランプを交換しても、うまく点灯しない」と言うご相談でした。

これと同じ器具が数台このマンションに設置されていて、まだ元気に点灯するものもあれば、この様にぼやっと点灯したり、まったく点灯しなかったりというものも。

松下電工製ですが、年式は分かりません。
阿部が学生の頃にはあったマンションですから、30年以上は経過しているハズです。

安定器は黒くススケていて、樹脂製のソケットは触るとボロボロと崩れてしまいます...

ランプを新しいものに取替えても点灯不良が起こるので、安定器の寿命です。
器具の取替えをお奨めしましたが、どうしてもこの四角い形の器具の雰囲気をこのまま活かしたいと言うご希望で、器具の加工でLED化のご提案をさせていただき、「試験的に1台やってみましょうか」という事でご依頼いただきました。

※ご注意:器具の加工は電気工事士の資格が必要です。機器を加工するため、メーカーの保証は適用されなくなりますので注意が必要です。

器具を取外して、お預かりします。


改めて見ると、劣化が進んでいますね。

ボディは鉄製ですが、サビが少し浮いている程度で強度に問題はありませんね。

安定器やソケットなどの部品を取外します。


劣化が進んで、かなり発熱していた感じですね。


ボディに2箇所、ビス穴を開けます。


4mmのボックスビスを固定。


取り寄せたLEDユニットを、ボックスビスで固定。


入線スペースを確保するため、ユニットには段差があるので、ボックスビスで高さ調整を行っています。


加工取付け完了。
パナソニック製 SSK03270 補修用LEDユニットです。

今回使用したLEDユニットは、マンション共用部向けのLEDシーリングライトに使う、補修用部品です。
明るさはFCL30Wの蛍光灯と同等で、消費電力10.7Wですから、かなりの消費電力削減になりますね。
オーナー様のご希望で、白色ではなく電球色をチョイスしています。

再度、取付けにお伺いします。


点灯試験を行って、修理完了です。

いい感じに明るくなりましたね。

様子を見て、他の器具も行うか検討されるそうです。
この補修用LEDユニットは受注品のため、結構納期が掛かります。
また、加工作業が結構手間が掛かるのと、メーカー保証が受けられなくなるため、あまりお奨めはできませんので、ご了承ください。

アベ冷熱技研は登録電気工事業者で、第一種電気工事士が責任を持って電気工事を行います。
この様な電気工事もお気軽にご相談ください。

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