2020年8月3日月曜日

RC造のお宅で天カセPACフロン回収撤去からエアコン専用回路増設とエアコン移設工事

初めてのお客様のご依頼で、お引越しに伴うエアコン移設工事をご依頼いただきましたが、2日半掛かる大工事となりました。

当初お電話でご相談いただいたのが、「引越しするので、今住んでいるところのエアコンを5台外して、1台は引越し先に移設で、残り4台は古いので外して処分して欲しい。」という事でした。
ただし、引越し先がRC造(鉄筋コンクリート造)の建物なので、工事が可能なのかというところと、見積りが欲しいとの事でしたので、先月下見にお伺いしていました。

広いリビングのこの辺りにエアコンを取付けたいというご希望です。
内壁材がデコボコしていますが、できないことは無さそうです。
問題は専用コンセント回路増設ですね。
RC造なので、いわゆるマンションと同じ様な構造だと思っていただけたら解りやすいかと。

ところで、このエアコンは動かないんですかね?

お聞きすると、このエアコンは三相200Vのため、電力会社との契約が動力契約になります。
そのため使われていません。

実はリビングだけでなく、キッチンや、、、

寝室にも。。。
「阿部さんとこでは、こういうのも撤去してもらえるんですか?もういらない物はこの際に全部撤去してしまいたいんです。」

お任せください!
という訳で、お見積りをご提出。ご依頼いただき、先週から工事に取り掛かっていました。

移設分のルームエアコン撤去×5台は、半日掛けて既に取外しておきました。(写真はありません)

まずは既存の天カセ3台を外していきます。
使われていないエアコンでもフロンガスが機器内に残っていますから、きちんとフロン回収作業を行います。

簡単そうにやってる様に見えるでしょ?

この機材類は結構重くて、移動して接続するまでが重労働です。
配管距離が長いと、フロン回収にもかなりの時間が掛かります。

配管も室外機も全部取っ払って、スッキリしましたね。

32kgある室内機は、2人で取外しました。
ガッポリ開いた天井は、お客様がDIYで塞いでみられるとのことです。

室内機を外したついでに、この開口部を点検口代わりにして、ルームエアコン用の専用回路を増設していきます。

広いリビングの天井裏にケーブルを通していきます。
ダウンライトの開口部も点検口代わりに使います。

ダウンライトの穴から奥を見ると、梁貫通穴が見えます。
ここから隣の部屋の天井裏へケーブルを通していきます。
ハッキリ言います。簡単ではありません(^_^;)

隣の部屋には点検口があります。

水道管・ケーブルなどを避けながら、奥の方にある先ほど通したケーブルを手繰り寄せます。
なんとか通りました。。。

廊下にも点検口があって、ここは容易に奥の分電盤までケーブルを通すことができました。
ここまで、なかなかの難工事でした。

既存の分電盤の脇に増設用の分電盤を設置して、ケーブルを接続します。

なぜ既存分電盤の中に入れないか?
もうギチギチで入る余地はありませんよ(^_^;)

こんな感じで増設完了。
もう一個のブレーカーは次回和室に増設予定なので、先行で途中まで入れて置きました。

リビングに200V専用コンセントが付きました。
やっとエアコン取付けに掛かれます。

RC造なので、配管穴は水を流しながら穴を開ける、湿式コアドリルで開けていきます。

内壁は木材なので、通常通りのコアドリルで貫通。

配管穴には気密性確保と小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入。

位置決めをして、背面板を設置。
壁面がデコボコしているので、かなり手間取って取付けています。

ここまで来るといつも通り、室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

外部配管は「テープ巻き仕上げでいい」というお話でしたが、以前住んでおられたお家で使っていたスリムダクトを流用。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りはこんな感じで完成。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。
「いやぁ暑い中、大変な工事をお願いしてしまってすみません。スッキリキレイに仕上げていただいて、阿部さんにお願いして良かったです。また時期を見て、和室の方もお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
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