2020年8月26日水曜日

開口寸法がどうにもならないので大工さんとコラボで天カセエアコン取替工事

いつもお世話になっているお客様のご依頼で、天井カセット形ハウジングエアコンの取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MLZ-RX5017AS 天カセ1方向吹出形エアコンをお買い上げいただきました。


既存機は松下電器産業製です。
パッと見、2方向吹出しタイプかと思いましたが、1方向吹出しです。
古すぎて何年式かも分かりませんが、取替えをご希望です。

これがなんとも厄介な事になります...


開口部を見て嫌な予感はしたんです。
横幅は開口して広げればいいんですけど・・・


奥行きが広すぎて、ひとまわり大きなリニューアルパネルを使っても被りが2mmほどしかなく、どうしても既存機のパネルで日焼けした部分が恥をかきます。
三菱以外にも各メーカーへ問い合わせてみましたが、うまく被せることができる現行品はありませんでした。
この取替えのご相談をいただいたのが5月で、いろいろと検討しましたが「お手上げです」とお伝えしたところ、「ほんなら、大工にやってもらうか」という話になり、もう一度現地で確認しながら大工さんと打ち合わせ。
さすがに天井総貼り替えは無理ということで、エアコンのパネルに合わせた特注枠を作っていただく事になりました。

お盆までにやろうかと言う話でしたが、全員の予定が合うのが今週ということで、一昨日から工事に掛かっていました。

では工事の模様を。
既存の室外機です。
配管は隠蔽配管なので、既存配管を流用します。


室内機を外さないといけないのですが、これ、下から手が入らないので作業ができません...(^_^;)


という訳で、2階の収納部分の奥にある隠し扉から天井裏へアクセスします。


天井裏から見るとこんな感じです。
梁が入り組んでいて、なかなか手強いです。

配管はこんな感じで接続されているので、下からは絶対触れませんね(^_^;)


外しました。と言うか、めちゃくちゃ重くて、バラせるところはバラして降ろしましたが、重すぎて涙が出ました(´;ω;`)


この重い室内機を吊りボルトで吊っていた訳ですが、ナットなんか全部緩んでいて、いつ落ちてもおかしくない状態でした...
さっきまでこの下で作業してたのを思うと、ぞっとします...

撤去完了です。
ここまでが一昨日の作業です。
この後、大工さんが枠を取付けてくれます。

持ち帰ったエアコンは、天カセタイプで家電リサイクル法適用外なので、フロン排出抑制法に則って機器内のフロンガスを回収します。


そして本日。
昨日大工さんが取付けてくれた枠に合わせて、エアコンを取付けていきます。


既存隠蔽配管は2分4分サイズなので、異径ユニオン継手を使って2分3分サイズへダウンします。


撤去した室内機は木材を組んで吊りボルトを降ろしていましたが、新しい室内機は入り組んだ梁を避けて、L形アングルとC形チャンネルを組み合わせて、吊りボルトを降ろしました。
枠に合わせてミリ単位で位置合わせしているので、ここでもの凄い時間が掛かっています。

室内機を吊り込んで、配管類を接続していきます。


天井裏側から見ると、こんな感じで吊っています。


パネルを取付けて、室内機側が完成。


室外機側の隠蔽配管は、溶接をしてサイズダウン。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


室外機周りはこんな感じで完成です。
こちらのお宅、すべて松下電器産業製で隠蔽配管でしたが、すべて三菱霧ヶ峰へ入れ替えていっています。
残るは2台(*´艸`*)

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。


今回採用したパネルの色は、柾目柄。
いい感じで収まりましたね。
「おぉ、付いたなぁ。前の白いパネルより、全然キレイやな。ありがとう、これはええわぃ。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
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