2020年7月15日水曜日

25年目の分譲マンションで三菱システムマルチエアコン取替工事

このBlogをずっとご覧になっている方にはお馴染みのマンションで、約2年ぶりにマルチエアコンの取替工事にお伺いしてきました。

【三菱電機製システムマルチエアコン】
MXZ-6817AS 室外機×1台・MLZ-GX4017AS-IN 天カセ室内機・MLZ-GX2817AS-IN 天カセ室内機・MSZ-2217GXAS-IN 壁掛け室内機・MAC-R01PW 化粧パネルホワイト×2個


既存機は三菱重工(ビーバー)製。
製造年は1995年で、今年で25年目になります。
まだ動いていますが、最初の立ち上がりが遅く、冷房が効き出すまでに20分程度掛かる様になったので、取替えをご希望です。

室外機がこちら側を向いているため、冬場に暖房運転をすると、こちら側の窓ガラスに冷風が当たってガラスの結露がもの凄いとの事で、今回を機に室外機を外側へ向けて欲しいとのご要望も賜りました。

室内機3台のマルチエアコンで、リビングに4.0kwの天カセ。


クローゼットとして使われている洋室にも天カセの2.8kw。


寝室として使われている洋室には壁掛けタイプが設置されています。


この既存機、各室内機と室外機までの信号線が、屋内用警報用ケーブル0.9mm×2芯を使っています。
室外機とは別に、各室内機に電源が送られているため、室内機と室外機間は2芯の信号ケーブルだけで良かったんです。
これが入れ替え時には、とても厄介な事になります。
現在、各メーカーから発売されているエアコンは、VVF2.0mm×3芯でなければならないため、ケーブルはすべて入れ替えないといけません。

このマンション。他社さんも施工されていて、やっぱり苦労されている様です。
他社さんはいろんなところに点検口を作ってケーブルを通しているみたいですが、アベ冷熱技研ではできるだけ点検口を使わない施工を目指しています。
だって、見苦しいですもんね、点検口。

では作業に掛かります。
まずは既存機を撤去。


この部分が点検口代わりになりますね。


マンションですから、天井裏はこんな感じです。

建物を支えるための大きな梁があったり、ケーブルやダクトでほとんど先が見えません。

天カセが付いている部屋は、開口部を利用して作業できますが、廊下などの場合はダウンライトを外して125φの開口部に腕を突っ込んでケーブルを通していきます。
手前に見えるのが梁で、ここを通すのにかなり苦労しています。

リビングにも大きな梁が真ん中にあるので、換気扇を取外して点検口代わりに。


ここの天井裏なんかは、もうわやくちゃでこんな感じです...


なんとかベランダ側へ3系統通すことができました。
この穴には先行配管が入れられていますが、どこの部屋のものかはまったく判りません。
まぁこの穴のお陰で、ケーブルを外に出すことができるんですけどね。
マンションの場合、外壁はすべて共用部分になるので、許可なくしては穴を開けることはできません。
(基本、どこのマンションも穴は開けさせてもらえません)

ケーブルの立ち下げは、グレー色のスリムダクトを使います。


ほぼ半日かけてケーブルを通した後は、室内機取付けに掛かります。
開口寸法が少し広くなるので、天井をカット。
吊りボルト位置も変わるので、アンカーを打ちなおして吊りボルトを設置。

冷媒配管とドレン管は入れ替えができないので、既存のものを流用します。

室内機を吊り込んで、配管類を接続していきます。


パネルを取付けて天カセ完了。


壁掛けの方も取付け完了。


室外機側へ掛かります。
今回、室外機の向きを変えるため、配管を溶接延長。


断熱材をしっかりと巻いて、配管を整えます。

室外機への配管接続がすべて完了すると、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


作業が完了すると1台づつ試運転を行なって、


接続間違いなどないか、


異常がない事を確認してお引き渡しです。


ベランダ周りはこんな感じで完成。
このマンションでこの向きに置いたのは初めてです。
避難用ハッチがなければ、写真左側を背中にしてきれいに置くことができるんですけどねぇ...

「きれいにしていただいて、ありがとうございました。これで今年の夏はいつ止まるかビクビクしなくてすみそうです。阿部さん物腰柔らかくて良かったです。またお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(*^^*)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

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