2019年3月14日木曜日

単相2線式で電気容量不足のお宅で単相3線式化容量増設電気工事

昨年年末にCATVの新設工事にお伺いした際に、電気工事とエアコン工事をご依頼いただいていたお客様宅で、電気容量増設工事にお伺いしてきました。


建物は結構年季が入っている平屋で、電気設備も昭和を感じさせる設備です。

ご覧の通り、黒白の2本線が見えますが、これが単相2線式と言って、100Vしか取れません。
このお宅で200Vの機器を使いたくても、200Vが取れないのが単相2線式です。
電気容量も30Aと限られています。
最近では仮設で電気を使う場合とか、自動販売機くらいしか使われていませんね。

宅内分電盤はこんな感じです。

主幹容量が30A。
100Vしか使えませんから、このお家全体で3000Wまでしか使えません。
ちょっと使いすぎると、主幹ブレーカーが落ちてしまうレベルです。
でもこの分電盤、単相2線式なのに、6回路分岐とか多くない?って思ったんですけど、それは後ほど...

既存でエアコンが2台設置されています。
1台は専用回路ですが、もう1台は足元のコンセントから取っていました。
今回、もう2台エアコンを取付けたいとの事で、専用回路増設と全体的な電気容量増設でご依頼いただきました。

まずは電気図面を描いて、四国電力へ電力申請を行います。


申し込みが受理されると、工事に掛かります。
押入れの点検口から天井裏へアクセスします。


幹線ケーブルと各部屋の増設ケーブルを通していきます。

平屋なので天井裏スペースが広く、忍者の様に動き回れます(*^^*)

土壁ですが、ベニヤ板を貼っている部屋は壁内に隙間があるので、そこへ通していきます。


幹線と各増設回路のケーブルを、分電盤のところにまとめます。


キッチンのレンジ脇へレンジ専用回路を。


洗面所が寒いので、電気ヒーター用に専用コンセントを。


足元から電源を取っていたエアコン用に、専用回路を。


キッチンにもエアコンが欲しいので、エアコンを取付ける場所に専用コンセントを。


座敷にエアコンはあるけど居間にもエアコンが欲しいとの事で、エアコン専用コンセントを。


屋外の幹線ケーブルは塩ビ管で保護して、立ち上げ、立ち下げしておきます。

先週の作業がここまででした。

昨日、四国電力から新しい電力量計が届いたので、本日朝から作業にお伺いしてきました。


まずは、既存の分電盤を撤去します。


開けてビックリでした。

この分電盤、もともとは単相3線式だったものを、わざわざ改造して単相2線式にしていました。
しかも、無理矢理接続されている線のサイズが2.0mm...
よく今まで焼けませんでしたね。。。

新しい分電盤を取付けて、ケーブルを接続していきます。

宙ぶらりんのブレーカーが手前に見えますが、停電時間をできるだけ短くするために、一部電源を活かしたまま作業しています。

分電盤が完了すると、メーター周りの作業に掛かります。
ここからは全停電作業。
電力量計を撤去します。


新旧交代です。新しく取付けるのは、スマートメーターです。


ケーブル末端を加工して、メーターをセット。


トルクドライバーを使って、規定トルクで締め付けます。


すべてのケーブル接続が完了すると、絶縁抵抗計を使って漏電回路がないか確認をします。


あとはカバーを取付けて、電源投入。

主幹容量は30Aから60Aへ容量増。
分岐回路も6回路から12回路になりました(*^^*)

各部屋の専用コンセントで電圧を確認して、宅内作業完了です。


あとは後日、引込班が電力柱からの引込ケーブルを張り替えて、すべての工事が完了します。

アベ冷熱技研の工事はここまでで完了、お引渡しとなります。

これで安心して電気をお使いいただける様になりましたね(*^^*)
また週末には、エアコンの取付工事にお伺いさせていただきます。

アベ冷熱技研は「四国電力(株)請負計器工事認定店」です。
登録電気工事業者で、第一種電気工事士が責任を持って電気工事を行いますので、この様な電気工事や修理・点検もお気軽にご相談ください。

0 件のコメント:

コメントを投稿