2020年12月26日土曜日

三菱電気温水器エラーコードP0でお湯はりができなくなり三菱エコキュートへ取替工事

年末でバタバタですけど、急遽電気温水器からエコキュートへの取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機 SRT-C375 エコキュート 湯はり機能付きエコオートタイプをお買い上げいただきました。


既存機は、同じ三菱電機製の電気温水器でした。
2001年製ですから、19年お使いです。

実は昨年の10月に、エラーコード「P0」が表示され、給湯は使えるけど浴槽への湯はりができなくなったということで、メーカーに点検修理を依頼したところ、部品がないということでお手上げ状態の中、「阿部さん、こういうのも修理できるんですか?」とお問い合わせをいただきました。

「P0」のエラーコードは、湯はりに使われる電磁弁の異常です。

メーカーがお手上げ状態なので、うちでできる訳もないという状況でしたが、今回のお客様が同じ町内会の役員さんでしたので、ちょっと歩いて様子を見にお伺い。


以前にも一度修理をしてもらっていた様ですが、その時は水漏れだった様で、その部分の水漏れは止まっていました。
ただし、その当時激しく水漏れしていたのか、漏れた跡が残っています。


水漏れの跡の付近を見てみると、電磁弁のコネクタにも水が掛かった跡が...


怪しいので抜いて見ると、、、腐食しています。
恐らくこれが原因の様ですが、既に部品はないとのこと。

一旦は取替えをお奨めしましたが、ちょっと阿部の探究心に火が灯りました(^_^;)
最悪トドメを刺してしまうかも知れませんが、お客様に許可をいただいてやってみることに。

何をするかと言うと、腐食したコネクタをカットして直繋ぎ。
線の色が同じじゃないので、慎重に確認しながら接続。

接続部分をしっかり絶縁、防水処理をして完了。
バッチリ!電磁弁が動き出しました。
何日か使っていただいてからもエラーが出ないので、この状態でしばらく使っていただいて、早めの取替えをお奨めして、エコキュートへの取替えの御見積書をお渡ししていました。

ここまでが昨年の10月の出来事です。

それから一度お会いした時にも、「あまりいい状態じゃないですからね、早めに考えておいた方がいいと思いますよ。」とお伝えしていましたが・・・

よりによって、予定がびっしりのこの12月に同じエラーが出てご連絡いただきました。
現場の合間でお伺いしてみると、以前とは明らかに違う量の水が漏れています...


開けてみると、電磁弁の接続部分のパッキンが悪いのか、結構な量の水漏れが発生していました。
昨年接続したところには水が掛かった形跡はありません。

昨年異常がなかったコネクタを見てみると、腐食しています。
今度はここを直繋ぎしてみました。

無事、エラーも消えて動き出しました。

お客様は「もう取替える方向でお願いします」とご依頼いただきましたが、今年はもう予約でいっぱいです。
とりあえず動いているので、年明けになんとかスケジュール調整してみましょうということで段取りを進めていたところ・・・

「阿部さん!またエラーが出ました。。。どうしましょう。。。」
また点検にお伺いしましたが、目視で他に異常は見当たりません。
ただし、この電磁弁の底にはまっているコネクタの部分は常に水が掛かっている状態です。
もうこの部分を取替えるしか修理のしようがありませんが、部品はありません...

仕方ないので他の業者さんをご紹介しますよとお話させていただきましたが、「ここまで阿部さんにやってもらったんで、阿部さんができるまでシャワーで我慢しますよ。」というお言葉に...

わかりました。でも予約いただいているのは延期できませんから、数日我慢をお願いします。

という訳で、現場の合間にエコキュートの手配と部材の段取りをして、クリスマスイブに作業開始。
昨日までよく晴れていたのに、なんと雨...
エアコン工事じゃないので水分を気にする必要はありませんが、阿部が風邪引いて体調を崩さない様にシートを張って。


一日目はヒートポンプユニットと配管工事を。
はぃ。1人でやりますから、一日では絶対無理です。

ヒートポンプユニットは、タンクユニットの後ろに置きたいところですが、エアコンの室外機があるためこの位置に。
汚水マスがあるため、溶融亜鉛メッキ仕上げの平置台を使って設置します。

お湯を沸かしている間、ヒートポンプユニットからはドレン水が出るため、近くの雨水マスまで塩ビ管で導きます。


ヒートポンプユニットを設置して、三層管を接続していきます。


とりあえず一日目はこんな感じで終了。


二日目はタンクユニットへ取替えて行きます。
雨は上がりましたが、風が強くて寒いです...


撤去に当たって、給水側のストレーナーを見てみると、19年分のゴミで目詰まりしていました。
これではお湯の出が悪かったと思います。

給水側の配管は鉄管です。
有名ハウスメーカーの建物なので、19年前にしても鉄管はないだろうと思ってたんですけど...
この周りのコンクリートを削ってまで、配管を取替えている時間はありません。
将来この部分が悪さをする可能性はお伝えさせていただいて、急ぎ作業を進めます。

そしてこのアンカーもどうなんですかね?
錆びてしまって、外すのに大変な思いをしました。

結局根元から折れて外れました。
ハッキリ言って危ないですね。


新しいタンクユニットを置く準備を進めていきます。


アベ冷熱技研では、引抜き強度抜群のウエッジ式アンカーを使用します。
溶融亜鉛メッキ仕上げなので、腐食にも強いタイプです。

新しいタンクユニットを据え付けます。
この時は仕入先の営業マンが一緒に搬入してくれるので、かなり助かりました。

しっかりとアンカーで固定します。


また1人で配管接続を行っていきます。
午後からは親父が、給水・給湯周りの接続を手伝いに来てくれました。

外まわりを親父に任せて、宅内のリモコンを取替えていきます。


キッチンのリモコンを新しいものに。


浴室のリモコンも。


新しいものに。
リモコンの周りは、防カビ仕様のコーキングでシールします。

電源ブレーカーは、40Aから20Aへ減。


配管類はしっかりと断熱して、外まわりが完成。


あとは、電源を投入して初期設定と試運転。


しっかりと湯はりができる事を確認してお引渡しです。
あ、浴槽アダプターとフロ配管は、既存のものを流用です。
湯はりのみで循環式でないため、配管内はキレイです。

工事が完了したのが夕方4時でしたので、今晩湯はりできるくらいお湯が沸くか不安でしたが、晩になってお客様から、「阿部さん、今年最後の仕事、本当にありがとうございました。今、息子が気持ち良く使っています。来年までと諦めていましたが、お陰でいい正月を迎えられます。」と、お喜びのメッセージをいただきました(*^^*)

できないと思っていても、無理すればできますね。
カラダは持ちませんが...(^_^;)

さて、バタバタしていてご案内もしていませんでしたが、現在、四国電力と、当社仕入先の四電エナジーサービスがキャンペーンを行っています。
今回のお客様も、かなりお得に取替えができましたよ。



アベ冷熱技研は、第一種電気工事士・給水装置工事主任技術者が取付工事を行います。
オール電化に関することなら、お気軽にご相談くださいませ<(_ _)>

2020年12月23日水曜日

特殊な外壁材の新築住宅で三菱霧ヶ峰エアコン×6台新設工事

年末ですね。
毎年のことですが、どんどん仕事のご依頼をいただいて、もう完全にお手上げ状態です...
今年はカレンダーのお届けが遅くなりますので、何卒ご了承ください<(_ _)>

さて今日は、日曜日から取り掛かっていた新築住宅のエアコン新設工事が完了しました。

三菱電機 MSZ-ZXV5620S-W×1台・MSZ-GV2220-W×5台を、お買い上げいただきました。


ご依頼いただいたのは初めてのお客様で、以前からアベ冷熱技研のBlogをご覧になられていたそうです。
9月に一度、現地調査にお伺いしていました。
エアコンを取付ける位置が、図面通りでいいかどうかのご相談でした。

現場へお伺いすると、知り合いの電気工事屋さんがいました。
お聞きすると、外壁材が特殊で、配管穴は先にその電気工事屋さんが開けて、きちっと防水処理をしてくれるそうです。
図面通りの位置では配管穴が上手くいかないところがあるため、少し変更しました。

12月に入って足場が外れたので、外壁の様子を見に再度現場へ。
おぉ...これは...


少し聞いてはいましたが、樹脂製で柔らかく、押すとペコペコします。
大工さんが教えてくれたんですけど、この外壁材はコーキング処理をしてはダメなんだそうです。
樹脂で柔らかいので、直射日光や気温で伸縮するため、コーキングで押さえてしまうとマズイそうで。
確かにサッシ周りも一切コーキング処理されていません。
防水処理は、内壁で完璧に防水されているそうです。

とりあえずスリムダクトを外壁に当てて見ましたが、これは留めるのに手間が掛かりそうです...

という訳で、建物のお引渡しが20日の日曜日という事でしたので、定休日ですが、後が押しているので作業に入らせていただきました。
建物の引き渡しは済んでいますが、外構工事は継続中です。

スリムダクトを外壁に留めるのが大変そうなので、一日掛けてスリムダクトだけ外壁に留めていきます。
垂直を当たるポイントが外壁にないので、レーザー墨出し器を使って垂直を当たります。
これ頂きものなんですけど、今回の現場で大活躍でした。
値段見てびっくりですけど(^_^;)

ビスを留める位置は、横から見た時にビスが見えない様に、外壁材の山のところを狙って留めています。
そのため定尺では継ぎ手が浮いてしまうところがあるため、合わせてカットしながら取付けていきます。
通常の倍くらいの手間が掛かっています。

特に2階はハシゴ作業なので、結構大変です。
冷たい風が吹きさらしなので、涙と鼻水が止まりません...

こんな感じでまっすぐに。


こちらはサッシに当たるので、こんな感じに交わします。


一箇所、室外機を置く予定のところに水道のバルブが...
どう考えてもここに室外機は置けないので、位置変更しなければなりません。

少し延長して、床暖房機の隣に置く様に変更。
ドレンはコンクリート上に垂れ流しにせず、エコキュートの排水管まで延ばしました。

他にもコンクリートの犬走りのところは、外構屋さんが先行で埋めてくれていた排水管へ接続。
室内機だけでなく、室外機のドレンも取っておきます。

さて、この隙間にコーキングは塗れません。


大工さんにお聞きすると、換気扇のフード周りなどはスポンジをはめているそうで、同じ感じの防水スポンジシールを用意しました。


横から見るとあまりいい感じではありませんが、ダクト内への小動物の侵入は止めることができます。


2日目からは室内機の取付けと、配管工事を行っていきます。


室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


配管穴にはパテをしっかりと詰め込みます。
永年して、パテが収縮して隙間ができない様に、パテの表面だけコーキングしておきました。

お引越しが済んで既に生活されているので、リビングの室外機は接続して運転できる様に。
床暖房があるのと、日が差し込んでエアコンなくても日中は暖かいリビングです。

月曜日はいつもの事ですが、ひっきりなしに携帯電話が鳴って、作業が前に向いて進みません。
でも淡々と、室内機を取付けていきます。


3日目の午後からは他のお客様から緊急の修理依頼が入り、現場を離れて半日飛びました...
そのため、5台の室内機取付けと、配管を降ろす工事で2日掛かっています...
なにせ1人でやっているので、申し訳ないです。

そして本日4日目。
室外機を一気に接続していきます。
今日は携帯電話は1回しか鳴りません(^_^;)

順調に作業が進みます。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


淡々と焦らず確実に。


南側3台、こんな感じで完成です。


北側3台、こんな感じで完成です。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。

これでクリスマスも、暖かくお過ごしいただける様になりましたね(*^^*)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。