2019年6月28日金曜日

分解洗浄させていただいたエアコンから水漏れ...漏れ箇所見つかるも...

昨年11月にエアコン分解洗浄をご依頼いただいたお客様から、「前みてもらったエアコンなんですが、水が出るようになったんです。理由や対策ありますか?」と、メッセンジャーで動画が送られてきました。

室内機左の下辺りから数秒に1回、小さな水滴が落ちています...


エアコンの水漏れの原因には、様々な要因があるため、一概にこれと断言できるものはありません。
ただし今回の水漏れは、当社が分解洗浄した後の、最初の冷房運転での症状ですから、点検にお伺いさせていただきました。

まず最初に、屋外のドレンホースに虫でも入ったかな?と思い、サクションクリーナーで吸い出して見ましたが、異常なし。

室内機のカバーを外して、水が漏れてくる所を入念にチェックしていきます。


どうにも取付けた状態では確認できない所もあるので、室内機を外しました。

室内機を目視点検するも、漏れてきそうな所を確認できず。

ひとつ気になったのが、もともと付いていた背面板の位置。
室内機下面より配管穴がかなり高い所に、前回阿部が貫通スリーブを挿入したため、余計にドレンホースが逆勾配気味になっていました...

もしかするとドレンホースに溜まったドレン水が、ドレンパンとの接続口のところから、じわじわと染み出しているのかも知れないと思い、背面板を適正な位置へ取付け治し。

室内機を元通りに取付けて...


確認のために、ドレンパンへ水を注いでみます。


ポタ...ポタ...また嫌な音が聞こえてきました...

なぜ止まらない??? どこからこの水はやってくるんだ???
少量の水漏れは、原因を見つけるのに毎回苦労します。

これは室内機をお預かりして徹底的に調べたいのですが、点検にお伺いした日は金曜日の夕方遅くでした。
「土日の週末はエアコン無しではちょっと厳しいんで、平日ならなんとか。」と言うことで、週明け月曜日の夕方に取外しにお伺いしてきました。

室内機側面から見た、ドレンホース接続口です。(室内機は天地逆に置いてます)


後方から見るとこんな感じです。


ここに付いていた白いホルダと発泡スチロールを剥いで見て、発見しました!!!

ドレンパンに「クラック(亀裂やひび割れのこと)」が入っています↓

間違いなく、ここからの漏れですね。
お客様にもご確認いただきました。

持ち帰って、分解してみます。


ドレンパンの内側から確認。


ダメですねこれは。
補修という安易な方法では修復できません。


まだ部品のある年式のエアコンですから、早急に部品手配。
2日ほどで入荷しました。

このタイプはドレンパンとボディが一体型のため、ごっそり取替えします。
部品代も結構な費用になりますが、仕方ありません。

新品なので当然ですが、クラックなどは見当たりません。


再度組み立てる前に、どうしても気になる事がありました。

「なぜドレンパンにクラックが入っていたのか?」
「自分が洗浄するまで水漏れしていなかったものが、なぜ水漏れする様になったのか?」

どうしても調べたくなりました。

過去に何度も同じ経験があるんです。ドレンパンにクラックが入る現象。
それは阿部の嫌いなダイキン製品でよく起こる現象でした。
ネットで検索すると、同じ様な修理を経験されている方が多いです。

原因の多くは「熱交換器からのガス漏れ」。

え?ガス漏れで、なんで水漏れが起こるの?って、普通は思いますよね。
結構多いんです。ガス漏れが原因での水漏れ。

熱交換器から漏れ出したガスは、配管内部で一緒に循環している冷凍機オイルと共に漏れ出してきます。
大量のオイル漏れはドレンパンに垂れ落ちて、樹脂製のドレンパンで化学反応を起こし、樹脂を硬化させクラックが入ってしまいます。
樹脂の素材にもよるんでしょうけど、ダイキンに多いです。
今回のエアコンは富士通ゼネラル製ですが、ドレンパンの素材感はダイキンとよく似ています。

なので、嫌な経験をたくさんしてきた阿部には、どうしても確認して納得しないと、再組立てはしたくなかったんです。

熱交換器の気密テストをしました。

大量の水を張って、その中へ窒素ガスで加圧した熱交換器を沈めます。
半日以上置きましたがガス圧が下がる事もなく、かなり目を凝らして気泡がでていないか確認しましたが、まったく異常箇所は見つからず。

良かったのか悪かったのか、クラックが入った原因の特定までは至りませんでした...

とりあえずボディ一体型のドレンパンは新品になりましたので、今後水漏れする事は無いハズです。

もともと小さなクラックがあった物を、阿部が分解した際に広がったのかも知れません。
何が原因か判らない以上、最後に触った阿部の責任です。

「忙しい時期に対応していただいて、ありがとうございました。また何かお願いする事があったら声掛けますからね。」と、労いのお言葉をいただいたお客様に、心から感謝いたしております。
また、蒸し暑い時期に大変ご迷惑をお掛けしました事を、心よりお詫び申し上げます。

2019年6月27日木曜日

20年目のエアコンから省エネタイプの三菱霧ヶ峰へ取替工事

初めてのお客様のご依頼で、エアコン取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-AXV3619-W ムーブアイ搭載ハイブリッド運転霧ヶ峰をお買い上げいただきました。


既存機は日立製。
1999年製と記載があるので、20年目ですね...(^_^;)さすが日立。


かなり前に、こちらのマンションへアベ冷熱技研のチラシをポスティングさせていただいた時に、エアコン分解洗浄に興味を持っていただいた様で、さすがに古いので電気代も考えると取替えた方がいいという事で、今回ご依頼いただきました。

確かに、内部は20年分が詰まっていますね(p_-)

ベランダ側はこんな感じでした。


この出窓の下に室外機スペースって、マンションでよく見掛けるんですけど、どこも高さが足りないんですよね。

プラロック(室外機台)を取付ける事ができません。
これ、ダイキンのうるさらだと、ここに納まりませんね(^_^;)

それから、結構キレイにお掃除されていてもですね、こんな感じになってしまいます...

後ろが見えないので、ビニール袋とか枯れ葉などが詰まっていました。
これは仕方ありませんね。マンションの構造ですから。

既存機を撤去して、新しいエアコンの取付けに掛かります。


室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


高さの低いプラロックを持参したんですけどね、取付けると、あと2mmくらいが入らないんです...

仕方がないので、防振パット二枚重ねで対応させていただきました。

ベランダ周りはこんな感じで完成です。

配管はすべてテープ巻き仕上げです。
この配管の取り回し...構造上仕方ないんですけど、う~んって感じですね(^_^;)

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。

「今日は雨の中、お世話になりました。きれいに取り付けていただいて、ホントありがとうございました。」と、とてもお喜びいただきました(*^^*)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2019年6月25日火曜日

エアコン室外機 屋根勾配がキツイのと寄棟屋根なので壁面置き工事

以前、エアコン修理をご依頼いただいたお客様から「エアコンを新規に取付けて欲しい」とご連絡いただきまして、本日取付工事にお伺いしてきました。


今回取付けるお部屋は2階。
エアコンは新築当初から設置されていません。

エアコン専用コンセントがこの位置にあるので、写真正面側の外壁に配管を下ろすのかと思ったら、まったくハシゴが立てれる状況ではなかったため、写真右側の方へ設置する事になりました。

ただし、こちら側は1階部分の屋根があります。

それも寄棟で勾配がキツイです...
さすがにここへ屋根置台を設置する勇気はありません。
屋根置台は、壁面からステンレスワイヤーで引っ張るだけの施工方法になりますから、寄棟屋根には不向きです。

なので今回は、壁面置台にしました。

屋根勾配がキツイので、この架台取付けるまでは、少しビビっていました(^_^;)
このタイプの屋根は、長年すると苔が生えて滑りやすくなったりします。
まだ屋根が新しいうちに施工して正解ですね。

室内側の工事に掛かります。
位置決めをして、配管穴を開けていきます。


気密性を確保するため、貫通スリーブを挿入しておきます。


室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


室外機を架台に設置。

両手は室外機を抱えているので、足元が滑ると室外機もろとも...(´;ω;`)

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


室外機周りはこんな感じで完成です。

配管は見えないところなので、テープ巻きでかまわないとの事です。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。

今回のエアコンは富士通ゼネラル製。お客様支給品です。
「やっぱり結構大変な工事でしたね。思ったよりキリイに付けていただいて、ありがとうございました。次は他の部屋もお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2019年6月24日月曜日

20年目で故障した東芝エアコンを三菱霧ヶ峰エアコンへ取替工事

約10年前の新築された際に、エアコン移設と分解洗浄をさせていただいたお客様から、「エアコンが故障したので取替えをお願いしたい」とご依頼いただき、本日お伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-GV2518-W 霧ヶ峰標準タイプをお買い上げいただきました。


既存機は東芝製で、20年お使いでした。
10年前に分解洗浄をさせていただきましたが、故障のため取替えます。


お部屋は2階。
既存のスリムダクトは流用します。


既存機を撤去して、新しい室内機の背面板を取付けます。


室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


2階ですからハシゴ作業。

阿部は慣れてますが、こういう写真をFBにUPすると、みなさんに「怖い」と言われます(^_^;)
2階の窓から下を見るのと同じ高さなんですけどね。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。

風が通る涼しいお部屋ですけど、南と西に窓があるので、風のない日はかなり暑いお部屋だと思われます(^_^;)
これでまた快適にお過ごしいただけますね(*^^*)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。