2020年8月11日火曜日

風量が少なくて効きが悪いフリービルトイン形ハウジングエアコン取替工事

いつもお世話になっているお客様から、「阿部さんもご存知だと思いますけど、リビングのエアコンの効きが悪いので、阿部さんの空いてる時に取替えをお願いします。」とご依頼いただき、お伺いしてきました。

三菱電機製フリービルトイン形ハウジングエアコン 5.0kwタイプお客様支給品です。


既存機はパナソニック製で、2011年製造。
毎回他の用事でお伺いする度に、このエアコンが気になって仕方がありませんでした(^_^;)

ビルトインなのに前面グリルがないのは、風量が少ないので、少しでも出る風の量を増やすためにグリルを外しているそうです。
確かに手をかざしてみると、冷たい風は出ていますが微風です。
制御基板かサーモの不具合かなと思ってましたけど、後ほど原因がわかります。

そもそもこのエアコン、吸込み側はどうなってるの?って思いますよね。
壁の裏側が収納になっていて、そこから吸い込んでいます。
リビング側と収納側は扉などで仕切られていないので空気は循環しますが、多少の温度差はあります。
ちなみに効きが悪いのはこの温度差とは全く関係がありません。

このエアコン、9年ほど前に取替えされたそうですが、どうにも当初からあまり効きがよくなかった様で、あまりお気に召されていません。
「もう修理とか言うんじゃなくて、阿部さんに取替えてもらいたい」とのご意向です。


問題はこの吹出口部分なんですが、「ここは気にしなくていいです。阿部さんの付けやすい様に付けてもらったら、後は大工さんにええ様に作ってもらえますんで。」とのこと。

ここだけ悩ましかったんですけど、一安心です。

室外機はダイニングを挟んだこちらへ置かれています。
隣のマルチエアコンは、数年前にアベ冷熱技研で施工させていただきました。

では工事に掛かります。
ポンプダウンしてフロンガスを室外機側へ回収して撤去。


配管は隠蔽配管なので流用します。
少し配管が短いので途中で溶接するのですが、、、あれ?
溶接してますね。それも4分から3分に落としています。
以前は2分4分の機器を使っていた模様。
どちらにしろここでカットして溶接延長します。

室外機側準備完了。
もう一系統配管がありますが、これはお客様もどこの配管なのかご存知ありません。
今回取替える室内機のところを経由して、どこかへ向かっていますが、隠蔽なのでさっぱり行き先不明です。

室内機も撤去しました。
かなり狭いスペースで、一人で取り出すのはなかなか大変です。

新しいエアコンは支給品。
三菱電機製で、阿部が機種選定させていただきました。


室内機側の配管はどこでサイズダウンしているんだろうかと探してみたら、ここで溶接されていました。
ここはそのまま使うので、ガス漏れの形跡がないかしっかりと確認しておきます。

吊り位置が変わるので、アングルと吊りボルトの位置を変更します。
これが一番大変な作業でした。
狭いスペースで脚立に乗って上向き作業なので、腰と首がえらい事に...(。>﹏<。)

新しい室内機を押し込んで、吊り込み。
配管類を接続していきます。

吹出し側にチャンバーを取付けますが、木枠より微妙に大きいためこれ以上は前に出ません。
ここは後日、大工さんが上手く加工してくれるそうです。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


室外機周りはこんな感じで完成。
三菱霧ヶ峰が仲良く並んで微笑ましいです(^^)

あとは試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。
リモコン受光部を転がしていますが、これも大工さんにお任せです。

「わぁ、全然風の出る量が違う。めちゃめちゃ冷えるじゃないですか。これでこそエアコンですよね。いやぁ、もの凄い嬉しいです。ホントありがとうございます。」と、かなりお喜びいただきました(*^^*)

さて、持ち帰った撤去エアコンは家電リサイクル法適用外なので、フロンガスを回収して産業廃棄物として処分しなければなりません。
しっかりと内部のフロンガスを回収する訳ですが、ここで風量が少なかった原因がわかりました。

回収したフロンガスが、規定量より異様に少なかったのです。
冷房運転時に冷風が出ていたので、ガス不足は念頭になく、ガス圧測定しませんでした。
確かにガス不足なら風速は上がりません。

既存配管の溶接部分はチェックして、漏れた形跡がないことは確認しているので、恐らく機器内部からの漏れと思われます。

どうにも気になるので、室内機と室外機をバラしてみました。


ガス回収してしまったので確定はできませんが、どうもこの辺りの配管がオイルっぽくテカっているので、これが原因かなと。
とりあえずお客様にはご報告しましたが、ご依頼いただいた当初から取替えるつもりだったので、「取付けたエアコンは快調です。寒いくらい冷えるので感動しています。」とお返事いただきました。
結果オーライですかね(^_^;)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2020年8月10日月曜日

リスクを承知で展示品購入のエアコン取替工事

いつもお世話になっているお客様のご依頼で、エアコン取替工事にお伺いしてきました。

既にエアコンはネットで注文されていて、お客様支給品です。
リスクを承知で展示品を購入されたそうですが、、、

実は工事前日になって運送会社が運搬中に傷を付けたみたいで、工事の延期も検討していましたが、そのままの状態で到着?
展示品なので商品の交換はできないとか、運送会社の方で保証とかいろいろあったみたいですけど、お客様ご自身もそれなりのリスクを承知で注文したので、動けばいいという事で...

ホントに動くかどうかは取付けて運転してみないと判らないんですけどね。
その辺の保証は、アベ冷熱技研では一切引き受けません。
動かなくても、冷えなくても工事代はいただきます。当然ですね。

とりあえず取付ける前に、お客様と一緒に目視で点検。
ここヘコんでますね。


熱交換器も所々押さえられていますが、致命的ではなさそうです。保証はしません。


ここもエクボが。よく見ると足元も少し反り上がっています。


しかしどうやったらこんなにボコボコになるんですかね?
という訳で、目視では致命的なところはなかったので、取付けに掛かります。

既存機は東芝製。
今までに数回移設と洗浄を繰り返してきましたが、いよいよ引退です。

ランプが点滅すると言う事でしたが、特に不具合は見当たらなく、しっかり冷房も冷えていましたが、取替です。


既存機を撤去。


新しい背面板を取付けます。


室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


既存のスリムダクトは、2年ほど前に取付けたばかりなので流用します。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。
はぃ、問題なく動作していました(^_^;)
でも支給品ですから、今後機器側に不具合があってもアベ冷熱技研では保証いたしません。
もちろん工事の部分の保証は、アベ冷熱技研の責任範囲ですのでご安心ください。

「あ。ちゃんと冷えてますね。一時はどうなるかと思いましたけど、良かった。また何かあったらお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2020年8月9日日曜日

運転すると漏電して家中停電になるエアコンを撤去して取替工事

11年前の新築時に、エアコン移設・洗浄工事をご依頼いただいたお客様のお宅へ、エアコン取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-GV2220-W 霧ヶ峰標準タイプをお買い上げいただきました。


既存機は日立製。
2004年製、16年目になります。


実は先週、「阿部さん、エアコン点けたら家中が停電になるんですよぉ。お忙しいところ申し訳ないんですが、一度見てもらえませんかね?」とご連絡いただき、合間をぬって点検にお伺いしてきました。


大体の目星は付いていたので、室外機基板周りで絶縁抵抗を測定。
あぁ..ご臨終ですね。漏電と言うより短絡している感じです。
16年目ですから元は取れていますので、お客様も「もう取替えてください。エアコンも阿部さんにお任せします。」とご依頼いただきました。

さてこのお部屋、お母様が養生されているお部屋なので、できるだけ急がなければなりません。
日曜日ですが、もう近々で空いている日は今日しかありませんので、早朝からお伺いしてきました。

まずは既存機を撤去。

新しいエアコンの背面板を取付けます。


室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


外部配管のスリムダクトは既存の物を流用。
換気用カバーですが、配管穴はしっかりとパテで塞いでいますから、気密性の面は大丈夫です。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


午前中ですが、東側なので過酷です...


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。
「すっきりコンパクトでいいですね。早めに取替えてもらってありがとうございました。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2020年8月8日土曜日

高気密高断熱住宅の18畳ほどのLDKに6畳用のエアコン取付工事

初めてのお客様のご依頼で、エアコン新設工事にお伺いしてきました。

三菱電機霧ヶ峰、100V6畳用お客様支給品です。


タイトル通りなんですが、リビング・ダイニング・キッチンが続きになっていて、18畳ほどの広さがあります。
隣の和室を合わせると20畳は軽く超えている訳ですが、この新築住宅の1階部分を6畳用のエアコン1台でまかなえないか?というのが、最初のご相談でした。

はっきり言います。
それにはアベ冷熱技研としてはお答えはできません。
アベ冷熱技研が建てた建物ではありませんから、6畳用で効くかどうかなんて答えられる訳がありませんね(^_^;)
施工された建築会社の担当者さんは、「大丈夫です」とお話されたそうです。
そうですか。じゃぁいいんじゃないですか?アベ冷熱技研としては一切の保証はできません。

とは言っても、今までに同じ様な感じの新築住宅で6畳用を設置してきましたが、今のところ不具合などのご連絡はいただいていないので、大丈夫なんじゃないでしょうか。
ただし、エアコンのフル運転時間が長くなりますから、寿命は長くないと思いますけどね。

では工事に掛かります。
高気密高断熱をウリにしていますから、配管穴は既に開いています。


配管穴に合わせて、背面板を取付けます。


すみません、室内機を掛けたところの写真が撮れていなかった様で...

室内機を掛けて、配管類を接続。
外部配管穴には気密性確保のため、パテ埋め後、パテが痩せるのを防止するためにコーキングを被せます。


外部配管はスリムダクトで化粧仕上げ。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


室外機周りはこんな感じです。
外構工事が終わっていないそうで、今後ここに砂利を敷き詰めるそうなので、足元にブロックを敷いて少し上げています。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。
「きれいに取付けてもらってありがとうございます。数年後にエアコン洗浄お願いしますので、その時はよろしくお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。