2020年11月28日土曜日

6分おきにやって来る市内電車線路内で安全重視のエアコン取替工事

いつもお世話になっている漢方薬専門店様のご依頼で、エアコン取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-ZXV5620S-W・MSZ-ZXV2520-W ムーブアイmirA.I.搭載霧ヶ峰を各1台づつお買い上げいただきました。

今回の取替えは、店舗や事務所などの事業者向けコロナ対策補助金制度を利用される、エアコン取替工事です。
8月頃に、あまり大きく報じられる事なく始まったこのコロナ対策補助金制度は、一気に予定額を達成して、受付開始から2週間程度で締め切られましたね。
阿部は夏場の激務でまったく知らない状況でしたが、数件のお得意様からのお問い合わせで知りました。
激務の中、数件お見積りさせていただきましたが、当社で決まったのは3件のお客様です。
現在もエアコンに関しての何らかの補助金制度がある様ですが、今のところアベ冷熱技研は手が一杯でまったく対応できません(^_^;)
今回は3件のうちの1件の施工の模様を。

こちらのお客様は、漢方薬専門店です。
店舗に設置されているこのエアコンと。


事務所に設置されているこのエアコンの取替えをご希望です。


1階なので、標準的な取替工事だと思うでしょ?
いやいや・・・
室外機は伊予鉄の市内電車線路内に入らないと作業ができません。

境界ブロックと建物の間はほとんどなく、室外機はブロック塀の上に置かれている状態です。


もう1台の方なんかは、狭すぎて脚が塀から出てしまっています。

一番狭いところで、30cmもありません。


さてどうしたものか。
どうにもなりません。
お断りしようかとも思いましたが、お客様が伊予鉄に交渉してみると言うことで、御見積書はお渡ししていましたが、回答待ちの状態でした。

10月になって、「伊予鉄からOKもらいました。ガードマン付けての作業ならOKだそうです。」との事で、そのガードマンもお客様手配で、当社はエアコン工事のみに専念させていただく事でご依頼いただきました。

そのガードマンの業界って、今人手不足が続いていて、平日は年末まで予定がいっぱいで、土日しか空いていないという事でしたが、当社もその頃、土日は1ヶ月以上先までご予約でいっぱいと言う状況で、本日施工となりました。

では作業開始。
朝8時半スタート。6~7分おきにやって来る市内電車。
伊予鉄の許可資格を持った、時刻表を熟知したガードマンが阿部を守ってくれます。
電車が来る頃に「あと1分くらいで列車がきます。」、15秒くらい前に「列車が通過します。」と注意をしてくれます。

そんな状況の中、店舗側の既存機を撤去。


事務所側の既存機も撤去。


既存機をすべて撤去後、室外機を置くための架台を現地合わせで組んでいきます。
これ、工事日までにかなりどうしようかと悩み抜いて、この工法にしました。

架台を組むのも大変な作業ですが、ひっきりなしに電車はやって来ます。


もう一方の架台も組んでいきます。
かなり前に飛び出ていますが、新しく設置する室外機のサイズが大きいので仕方ありません。
この部分も、お客様が伊予鉄に飛び出ることの許可もいただいているそうです。

架台が組み上がると、エアコンの取付けに掛かります。
位置決めをして、背面板を設置。


室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


真空引きしている間に、事務所側の取付けに掛かります。


室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


室外機周りはこんな感じで完成です。
スリムダクトは既存のものを流用しました。

架台はこんな感じで、室外機をゆすってもビクともしません。


作業が完了すると試運転を行い、


異常がない事を確認してお引渡しです。

電車が通過中は作業を止めないといけないので、一日で完工できるか不安でしたが、6分おきに休憩?できたのが良かったのか、思った以上にカラダが動いて夕方4時過ぎにはお引渡しできました。

「大変な作業をお願いしてしまってすみません。キレイに仕上げていただいて、ホント良かったです。また何かあったらお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2020年11月25日水曜日

旧事務所を居住部へリノベーションに伴うエアコン新設工事

阿部が前職からお世話になっている電気工事業の社長さんからのご依頼で、事務所として使われていた住宅1階部分の居住化リノベーションに伴い、エアコンの取付工事をご依頼いただきました。

エアコン機器はすべてお客様支給品です。
阿部が三菱霧ヶ峰推しなので、オール霧ヶ峰です(*´ω`*)

お話をいただいていたのは7月頃だったのですが、なぜか延び延びになって10月に建築工事が着工。
エアコンは建築工事が終わってからでいいだろうと思っていたら、「一箇所、配管を隠蔽にしないと取付けできそうにないんやけど」と言うことで、現地調査に。
ご希望の位置は建物のど真ん中。
室内機を取付けるところから右へ向けて垂れ壁を作るので、そこに配管を隠蔽したいとの事。
建築の監督さんも知り合いの方で、「阿部さん忙しいやろうけん、日程も阿部さんに合わせる。配管も先に入れておいてもらったら、それに合わせて垂れ壁作るんで、時間のある時にやっとってもらえますか。」と、やさしいお言葉。

でも平日は予定がびっしりですから、日曜日の休日にやりましたよ。
まずは室内機を設置する場所を決めます。


配管を通す穴を、外壁側へ向けて開けます。


ドレン(排水)は勾配を付けてやらないと流れません。
微妙な勾配しか取れませんが、道糸を張って配管を留める段取り。


横引き部分はVP管に断熱材を巻いて、たるまない様にしっかりと留めます。


天井面からドレンの下部まで380mmで収めました。
これ以上上げると、配管接続ができなくなります。

ドレンに沿わせて、冷媒配管とケーブルも入れておきます。


外部配管はブラック色のスリムダクトで化粧仕上げ。

これで内装工事が終わるまで連絡を待ちます。

建築屋さんの方で手違いがあった様で少し現場が遅れましたが、クロスが貼れた様なので早速取付工事にお伺いです。
位置決めをして、背面板を設置。


室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。
社長さんのご希望で、室外機はすべて高置台を使っての施工です。

外周りはこんな感じで完成。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認して完了。


室内周りはこんな感じの仕上がりです。
スッキリと違和感ありませんね。


あと、1階部分は2部屋施工させていただきました。


まだ電気工事屋さんがエアコン専用コンセントを取付けていないので、とりあえず試運転のため延長コードで。


外周りはこんな感じ。


室外機はすべて高置台で。


さて、もう1台、取替えがあります。
こちらのエアコン、屋根裏部屋の様な収納スペースに付いていて、かなり前から取替えのご相談をいただいていました。

なぜ今日まで放置状態だったかと言うと、お部屋が3階...

ハシゴが届かないので、今回、高所作業車を用意していただきました。

用意していただいたからには、やるしかありませんね(^_^;)
隣がレストランの駐車場で、その敷地をお借りしての施工です。
下にはバルクと言うガスタンクがあるので、慎重な作業になります。

まずは既存機を取外していきます。
この室内機、赤丸のところにビスがありますが、一切効いていません。
青丸のビスだけ、壁内の間柱に留まっている状態でした...


配管穴も一度目失敗したのか、横長な穴が開けられていました。
気密性確保のため、貫通スリーブを挿入しておきます。


位置決めをして、背面板を設置。
この位置決め、天井が右下がりなので、かなりシビアでした。

室内機を掛けます。


右側はこんな感じでギリギリでした。


スリムダクトは既存のものを流用。
配管は新しいものに取替えました。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


無事作業が完了し、試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。

まだ1階部分は建築工事が進んでいますが、アベ冷熱技研の工事は完了です。
新しい居住部ができるの、楽しみですね(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。