初めてのお客様のご依頼で、既設エアコンの配管工事にお伺いしてきました。
ご相談いただいたのは、昨年11月。
「隠蔽配管が悪くてガス漏れしているみたいなので、配管を取替えできませんか?」
新築からほぼ毎年の様にガス補充をしないといけないくらい漏れている様で、メーカーサービスに調べてもらったところ、「機器からの漏れではなく壁の中の配管から漏れている」との診断を受けたそうです。
建築屋さんに壁を剥いで、入れ替えれるところは取り替えてもらったそうですが、、、改善せず...
どこか信頼できる業者はいないか探されていたところで、アベ冷熱技研を見つけていただいたそうです。
機器はダイキン製。一方向吹き出しタイプの天井カセット形。
エアコンはすべて隠蔽配管で、建物脇に並べられていました。
今回、お客様のご希望は、隠蔽配管は諦めて新たに配管を露出で施工してほしいとの事。
まずそんな事ができるのか調査を行います。
室内機は2階リビングの天井に設置されています。
2階なので天井裏から配管通せるよね?と思ったら...
3階屋根裏収納になっていて、しっかりと床貼りされていました...
室内機は赤丸の付近に設置されています。
お客様は「この床の上に配管が横引きになってもいいので、新しい配管にお願いできませんか。」と切実。
収納部屋なので横引きでもいいのかも知れませんが、まぁいろいろと不具合もあるし床下通す様にやってみましょうという事で、お引き受けさせていただきました。
年末は予定がびっしりでしたので、年明けての施工となりました。
かなり難工事になるのは予想していたので、二日間の工程で挑みました。
では作業に掛かります。
まずは床を剥ぐ作業から。この板、コンパネではなく、しっかりと床材なんです。
釘はめり込む様に打ち込まれていて、一本抜くのにもかなり苦労します。
釘はこれでもかというほど、40本以上...
板はハメ込まれていて、丁寧にボンドまで塗ってあるため、一枚剥ぐのに2時間半掛かりました...
腰も膝の痛いし、寒いのに汗かいて最悪の状態です。
ありました、室内機。
ここまで新しい配管を通さなければなりません。
配管を通すための穴を開けていきます。
ツーバイフォー工法のため、6箇所貫通。
外壁にスリムダクトを取付けておきます。
新しい配管を通していきます。
もうこれが大変な作業です。
一人ですから...。ハシゴ登って、降りて、階段で3階上がって、降りて…の繰り返し。
なんとか通りました。もう体中が痛いです。
室内機のところまで通しました。
ちなみに今回は、冷媒配管とVAケーブル(渡り線)のみの敷設で、ドレン管は既存流用です。
外壁立下げしたところで冷たい雨が降り出して日没...
ここまでで丸一日掛かりました。
ここまでが一日目の作業でした。
そして本日二日目。
ポンプダウン運転を行って、配管内のフロンガスを室外機内へ回収します。
隠蔽配管から室外機を外しました。
室外機を脇に移動して、室外機内にあるフロンガスを一旦回収ボンベへ回収します。
なぜ回収するかというと、ガス漏れしていたので残ガスがどのくらい残っているか分からないため、回収して残量を測るためです。
先に室内機側に配管を接続します。
床を元通りに。
一瞬で塞いだ様に見えますけど、元に戻すのも一苦労です。
配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。
泥はね軽減のためブロックを敷きました。
整地されてなく室外機が傾いていたので、きちんと水平に設置しています。
アースも無かったので、新たに打ち込んでおきました。
冷房で試運転を行いながら、フロンガスを充填していきます。
今日の外気温は10℃を切っていたので、なかなか規定量まで入らず時間が掛かりました。
規定量まで充填できたら、暖房運転に切り替えて試運転。
異常がないことを確認して、お引渡しです。
結局二日目もみっちり丸一日掛かってしまいました。
「一番寒い時期に大変な工事をお願いしてしまいました。きれいに仕上げていただいて、ありがとうございました。また何かあったらお願いしますね。」お、大変お喜びいただきました(^^)
アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。
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