いつもお世話になっているお客様のご依頼で、電気温水器の取替工事にお伺いしてきました。
三菱電機 SRT-J37CDH5 エコオート370Lをお買い上げいただきました。
既存機も三菱電機です。
2003年製なので、22年目ですね。
電気温水器は構造がシンプルなので長持ちでするものが多い感じがします。
実は昨年11月頃に、「急に電気代が3倍くらい高くなったんですけど、阿部さん何か考えられることはありませんか?」と、ご相談いただいていました。
このお家、年に数日しか使われない建物なので、通常は数千円の電気代で済んでいます。
大きな電気製品を使わないと電気代が3倍になることはありません。
ピンときたのは電気温水器。
「もしかすると電気温水器からお湯が漏れてませんか?最悪の場合は建物内のお湯の配管が破損している場合もありますね...。お湯が漏れているとタンク内に水が入ってくるので、電気温水器はどんどん沸かさないとと判断して電気を使ってお湯を沸かすので電気代が上がりますね。」
当社施工品ではないので、設置された業者さんかメーカーに点検依頼する様お伝えしていました。
数日して「やっぱり阿部さんの言う通りでした。電気温水器の中で漏れていました。」と、ご連絡いただき、「もう20年以上使ってるんで、阿部さんに取替えていただきたいんですけどお願いできませんか。年明けで全然かまわないので、阿部さんの時間が取れる時に。」という事でご依頼いただきました。
年末はとてもじゃなく時間が取れないので、本日取替えになりました。
年明け、時間がある時に四国電力へ「取替えますよ」という電力申請手続きを行って、受理されてから施工になります。
既存機は460Lですが、ほとんど使われていないので370Lに変更します。
エコキュートやボイラーという案もありましたが、隣家が接近しているので、沸きあげの際の「音」に配慮して電気温水器に決まりました。
では工事に掛かります。
まずは既存機を撤去するのですが、アンカーボルトが腐食していてビクともしません...
仕方ないので、ディスクグラインダーで切り飛ばしました。
撤去完了。 え?いつも通り一人で作業ですよ。かなり大変ですけど...
新しい温水器の位置決めをして、アンカーを打つ位置を決めます。
アンカーはいつもの様に、HILTIのウエッジアンカーを使用します。
このアンカーは叩き込んだ後に、ナットを締めて引っ張る事で強度が増します。
引っ張れば引っ張るほど、コンクリートへ食い込む仕組みのため信頼性は抜群です。
溶融亜鉛めっき仕上げなので、腐食にも強いアンカーです。
さて、温水器を据えようかというところで、給水管が嫌な感じで動くのに気が付きました。
どうしても気になるので、配管の周りのコンクリートをハツっていくと、給水管がソケットのところでスッポ抜けました...
え?嘘でしょ?折れたのかと思ったら、抜けていました。
ソケット内を覗くと、接着剤を塗った形跡がありません...
20年以上、ここも漏水してた様です...
周りにコンクリートが巻かれていたので、大量には漏れていなかった様ですが...
気がついて良かったです。
しっかりと接着して、新しい管に取替えました。
ここまで、ものすごいタイムロスです...
今日一日で終えることができるのか、不安を抱えながら作業を進めます。
温水器を据えて、しっかりとアンカーへ留めます。
配管を接続して、タンクへ注水開始。
水漏れなどがないか確認してから、しっかりと保温材を巻いておきます。
電源ケーブルとリモコンケーブルはPF管に収められていましたが、両方とも劣化が進んでいたので、、、
PF管よりは耐久性の高い塩ビ管で配管しなおしました。
外周りはこれで完成。日が暮れてきました。
キッチンでリモコンを取替えます。
浴室のリモコンも取替えて、初期設定後試運転開始。
お湯はまだ沸いていないので、湯はり運転ができるか注水試験を行って作業終了です。
撤去した温水器は軽トラで引き上げます。
370Lでコンパクトになりましたね。
エコキュートに押されて電気温水器はあまり出なくなりましたが、今回の様に「エコキュートは沸きあげの際の音が気になる」とか、「ボイラーだと燃焼音と排気の臭いが嫌」などの場合には電気温水器が最適ですね。
途中イレギュラーな作業が入ってどうなる事かと思いましたが、なんとか一日で完工できました。
「足元にカバーも付いてスッキリしましたね。これで安心して使えます。お一人で大変な作業させてしまってすみません。きれいにしていただいて、ありがとうございました。」と、大変お喜びいただきました(^^)
アベ冷熱技研は、第一種電気工事士・給水装置工事主任技術者が取付工事を行います。
オール電化に関することなら、お気軽にご相談くださいませ。
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