2024年7月19日金曜日

30年以上お使いのNationalが故障のため東芝コンパクトエアコンへ取替工事

いつもお世話になっているお客様のご依頼で、エアコン取替工事にお伺いしてきました。

 東芝製 RAS-2514T-W コンパクト形スタンダードタイプエアコンをお買い上げいただきました。
あれ?阿部さん、東芝なんか売るの?って思いますよね。
三菱では無理なんです。

既存機は松下電器産業製。年式は不明ですが、35年近く経っている模様。
以前にもこのBlogに書きましたけど、あの時の記事と同じお宅です。
変わってますよね、このエアコン。
横幅95cmもあるのに、高さ22cmしかありません。
こうやって窓上に設置する場合は最適な寸法ではありますが、これを隠蔽配管でやられると、後々取替えの際にとても大変なことになるのです...

ええ、そうです。隠蔽配管なんです。
室外機は同じ2階のベランダに置かれていました。
今回、写真左側のエアコンを取替えます。

さて、寸法はこんな感じです。
天井から下面まで310mmしかありません。
ほとんどのメーカーは、室内機の高さが300mmです。
310mmしかないので、300mmでは設置できません。
三菱霧ケ峰にも高さ250mmのエアコンはありますが、掃除機能付きの高額タイプになります。
室内機の高さが250mmのコンパクトタイプで、自動掃除機能のないスタンダードタイプのエアコンは、東芝・富士通ゼネラル・アイリスオーヤマしか作っていません。
さすがに富士通とかアイリスは...という事で、東芝になりました。
東芝も微妙なんですけどね...え?

では作業に掛かります。
既存機は室内機のファンモーターが故障しているだけで、室外機は動作するため、しっかりとポンプダウンして撤去。

室内側も撤去しました。

隠蔽配管を流用する場合は、配管内の残留オイルの色が重要です。
黄色や茶色くなっていると劣化が進んでいるというサインですが、今回の残留オイルはほぼ透明で優秀でした。

さて、隠蔽配管は仕方ないとして、冷媒配管とドレンがこんなに離れていると、かなりやり辛いです。

ドレンの位置は変えれないので、ドレンに合わせて室内機の背面板を設置。

電源は直結にされていたので、脇にコンセントを取付けました。

ドレンに合わせたので、冷媒配管側の加工を行います。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

ある程度室内側が終わると、室外側へ。
配管が短いので延長します。
隠蔽配管で余長を取らない施工はダメですね。
将来の事を考えて施工できないなら、隠蔽配管はやめていただきたい。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りは、こんな感じで完成。
右の室外機の方が古くて、もの凄く気になりますね。

室内機の左側は、どうしてもこんな感じになります。

マンションの様にMDダクトを使う手もありますが、今回は2連のカバープレートで塞ぎました。
こうしておけば、将来リフォームされる際にカバープレートを外してクロスを貼ってしまえば、きれいに塞がりますから。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。
「おお、よぉ冷えよる。お忙しいのに急いでもらって助かりました。また他のエアコンが壊れたらお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

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