2022年6月14日火曜日

教会の礼拝堂で2方向天カセハウジングエアコン×2台取替工事

初めてのお客様のご依頼で、天井カセット形ハウジングエアコンの取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機製 2方向吹出しタイプ×2台 お客様支給品です。

既存機も三菱電機製でした。

2002年製で、ちょうど20年ですね。

配管は天井裏を通って外部へ。

建物裏の方に、室外機2台が並べて置いてありました。
片方がコンプレッサーの不具合で使えません。
もう片方はまだ使えますが、この際に両方とも取替えてしまいます。

では作業に掛かります。
まずは、機器と配管内に充填されているフロンガスを回収機を使って回収ボンベへ回収します。
天カセタイプは、家電リサイクル法で処理できません。
フロン排出抑制法の適用になるため、こうやってガス回収作業が必要になります。
おかしな法律ですね。同じフロンガスなんですけど。

ガス回収が完了すると、冷媒配管を撤去していきます。
カバーを外すと、ケーブルをWAGOコネクタで接続しているのが見つかりました。
WAGOは屋内用で防水ではありません。
ダクト内とは言え、最悪、漏電します。

そのダクトもビス留めされていませんでした・・・

配管の断熱処理もいい加減ですね。
施工した業者さんは、経験値が浅かった様です。
配管はすべて取り替える予定なので、撤去してしまいます。

室内機は19kgくらいですが、脚立の上でバンザイの格好で降ろすのは、なかなか危険です。
一人ぼっちの施工には、強い相棒を。

二台とも撤去完了。

室内機を吊っている寸切ボルトを留めているナットは、すべてユルユルでした。
まぁ、落ちる事はありませんけど、ワッシャーも入ってないし、この人、20年前何を考えて施工してたんですかね?

さて、この建物、ツーバイフォー工法のため天井裏は仕切り板があり、天井裏を見渡すことができません。
既存の冷媒配管は、その隙間を通過しています。

開口されているところから覗くと、ご丁寧に配管を両サドルで留めています・・・

ここも...こういうところは丁寧なんですね...

仕切り板を所々開口させていただいて、腕とペンドラを必死で突っ込んでサドルを外して、なんとか既存配管を全撤去完了。
合計で20mほどあります...

そして、既存配管を抜いた同じルートで、新しい配管を通して行きます。

一人ぼっちでやる作業じゃありませんね...
なんとか2系統、通りました。
なぜ今回、既存配管を流用しないかと言うと、まずは配管サイズが違います。
配管サイズが違っても運転は可能ですが、100%の能力が発揮できません。
あと、片方の既存機は、コンプレッサー焼損の疑いが高いため、新しい配管に替えておく方が機器の寿命にもいいのです。

配管が通ったら、新しい室内機を吊り込んで、配管類を接続していきます。
ホント持ってて良かった、電動アッパーくん。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。
2台目の真空引きを開始したところで、雨がポツポツ...
いやぁ、配管接続まで持ってくれたのはありがたいです。
神様の御加護があったんだろうと。

室外機の足元にはプラロックとブロックで、泥ハネ軽減対策をしました。

はぃ。ここで夕方6時を回ってしまいました。
もうちょっとで終わりそうですけど、無理はしません。
経験上、焦るとろくな事はありませんから、初日は撤退。

そして本日、仕上げにお伺いです。
電源周りの接続と、室内機のレベル調整、グリルを取付けて完了です。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。
「いやぁ、お一人で大変でしたね。外周りも拝見させていただきましたが、丁寧に取付けていただいてありがとうございました。これで今年の夏は快適になります。本当にありがとうございました。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

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