2021年7月8日木曜日

簡単にはいかないエアコン新設とオーバースペックなエアコンの取替工事

いつもお世話になっているお客様のご依頼で、エアコン新設と取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機 霧ヶ峰スタンダードタイプ、お客様支給品です。

朝の天気予報では、午後から雨の予報...
いかにも降り出しそうな雲行きですが、工事スタート。

こちらのお部屋は新設です。
見た瞬間、「あぁ...」とため息が。
こちらのお家、全部のお部屋のエアコン専用コンセントがこんな位置に付いています。
エアコンの室内機が付く位置にコンセントを取付けるとか、どういう感覚なんですかね?
天井に梁が見えてますが、その位置の壁の内側には柱もありますしね。
しかもこのお部屋は、給気口が左側にあります。

コンセントと給気口の間隔は780mmしかありません。
一般的なエアコン室内機の幅は、790mm~800mmです。
このままでは取付けができません。

お客様にご説明させていただいて、コンセントの位置を変えます。

これで取付けができる様になりました。
時間のロスをしてしまいました。
雨が降り出す前に作業を急ぎます。

位置決めをして、配管穴を開けていきます。

ちょっと嫌な予感がしたので、内壁を開けた後に確認。
おぉ...(・_・;)
やってくれますよねぇ、この電気工事屋さん。
先ほどの専用コンセントの位置と言い、将来ここにエアコンを取付けるという意識がまったく感じられません。
お客様にとっては分からないところなので、こういうのを見るとお気の毒に思います。

ケーブルを避けて貫通。
柱はこの位置です。
室内機を右に寄せるしか手立てがないという事がお解りいただけると思います。
右側にコンセントがあると、取付けができませんね。

配管穴には、気密性確保と小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入しておきます。

外にまわって、外壁面へスリムダクトを取付けていきます。
途中、ドバっと雨に降られましたが、配管接続作業ではないので大丈夫です。
阿部が濡れるのは何ともありません。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。
天井面に梁、右には押入れの引き戸の枠が飛び出ているので、かなりタイトな環境での接続です。
三菱霧ヶ峰は下部カバーが外せるので、窮屈な場所でも配管接続が容易に可能です。

梁に当たってるという事は、このお家の柱ピッチも狭いという事ですね。

外部配管はスリムダクトで化粧仕上げ。
1階の換気扇フードが当たるかな?と思いましたが、なんとか真っ直ぐ下ろす事ができました。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りは、こんな感じで完成です

作業が完了すると試運転を行い、異常がないことを確認
雨が本降りになる前に完了できました。
かなり手間取ったので、午後1時をまわっています。

昼食を挟んで、午後からはこちらのお部屋の取替工事。
富士通ゼネラル製です。
3年前にここへ移設させていただきましたが、6畳のお部屋に16畳用のエアコンが付いています(^_^;)
当時、オーバースペックですよとお奨めしませんでしたが、取付けるところがないのと、処分するにはもったいないという事で設置させていただきました。

今年になって故障してしまったそうで、新しいものに取替えます。
はぃ。こちらのお部屋も右側にコンセントがあるんです。
このお部屋は左側に何もないので大丈夫でしたけど、そもそもこの位置はおかしいです。

室外機は屋根のあるベランダ置きです。
雨が降っても問題なく作業ができます。

既存機を撤去しました。

新しい室内機の背面板を設置。

室内機を掛けて配管類を接続していきます。

既存ダクトは流用です。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りはこんな感じで完成です。

既存機が200Vだったので、分電盤の分岐ブレーカーを100Vへ切り替え。

作業が完了すると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。

「いつもきれいにしていただいて、ありがとうございます。阿部さん忙しいんで、暑い時期は避けたかったんですけど、今回は壊れちゃったんですみません。またお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました。

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2021年7月7日水曜日

13年ご使用のカビっぽい霧ヶ峰を最新型霧ヶ峰ZXVタイプへ取替工事

初めてのお客様のご依頼で、エアコン取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-ZXV4021S-W ムーブアイmirA.I.+搭載霧ヶ峰をお買い上げいただきました。


既存機も霧ヶ峰でした。
2008年製。


13年ご使用でまだ動いていますが、カビが気になるので洗浄を検討されていましたが、10年を超えているのでお奨めはしませんでした。
室外機の音も高くなってきて気になるとの事で、壊れる前に取替えをご希望です。

このダクト、気になりますねぇ。
屋外用のスリムダクトを使用していますね。
ここはMDダクトに取替えます。

室外機周りはこんな感じでした。


この配管の取り回しは、既製品の配管セットを使った感じですね。


いやぁ、ドレンホースがトグロを巻いていてびっくりです(^_^;)
持ち上げると、ドバァっと溜まっていたドレン水が出てきました...

作業に掛かります。
既存機を撤去しました。
そもそもですが、配管穴とコンセントを同じライン上に取付けるのであれば、コンセントの高さをもっと上に上げるべきです。
コンセントの位置が低いから、ダクトを振らないといけなくなるんです。

エアコンをコンセントより下げれば、キレイにダクトが付きますが、そうすると吹出口が下がりますから、それより上はムワッと暑い感じになってしまいます。

エアコンは天井面に近い方が、効率良くお部屋を冷やすことができます。
ダクトの経路・室内機の高さでお客様と一緒に悩んで、効率のいい方を選んで設置していきます。


トグロを巻いていたドレンホースは、塩ビ管でピシッと流します。


室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


外部のダクトは既存流用です。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


室外機周りはこんな感じで完成です。


室内側のMDダクトは、こんな感じに仕上げました。


微妙に芯がずれているので、仕方なくフリーダクトで。
元々留めてあったビス穴が無ければ、もう少しやり方があったんですけどねぇ。

作業が完了すると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。
「いつもBlogとFacebook見てて、エアコン工事でここまでやってくれる人が居るんだと思ってお願いしました。キレイに仕上げてもらってありがとうございます。素人で何もわからないので、お任せして良かったです。」と、大変お喜びいただきました(*^^*)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2021年7月6日火曜日

量販店に断られた隠蔽配管のエアコン取替工事

初めてのお客様のご依頼で、エアコン取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-GV2220-W 霧ヶ峰スタンダードタイプをお買い上げいただきました。

既存機は富士通ゼネラル、2007年製です。
設置されているお部屋は2階。

室外機は建物裏の地上置き。
こちらのお宅、すべて隠蔽配管になっていて、建物裏には室外機がずらっと並んでいます。

既存機はランプが点滅して冷えません。
量販店で買い替えの相談をすると、隠蔽配管なので断られたそうです。
ネット検索で隠蔽配管のエアコン取替工事ができるところを探していて、アベ冷熱技研を見つけていただいたそうです。
量販店はリスクのある工事を嫌いますからね。
あと、繁忙期には標準工事しかできない業者さんが集まってきますから、手間の掛かる工事は受けてもらえないところがほとんどです。

その点、阿部はこういう手間の掛かる仕事の方が好きです(u_u*)
経験値が上がるし、腕の見せどころじゃないですか。
仕事は楽しまないと(*´∀`*)

では作業に掛かります。
隠蔽配管で厄介なのは、壁内から出ている配管が短いところです。

そりゃ短くピシッと接続されている方が見た目はキレイですけど、使用する材料の特性を理解していないとこういう事になります。
銅管は加わる熱によって伸縮します。
配管が短くて常にテンションが掛かった状態で伸縮を繰り返すと、フレア接続部分に負荷が掛かって、ゆくゆくはこうやってガス漏れを起こします。
今回の故障の原因はガス漏れでなく、室外機側の基板不良だったので、そんなに大量に漏れていた訳ではなさそうですが。

撤去完了です。

隠蔽配管流用のため、配管内を窒素ブローしておきます。(残留オイルを押し出す)

配管が短いのと、硬化しているので、配管を溶接延長します。

室外機を設置して、配管類を接続しておきます。
なぜ室外機を先にやったかと言うと、雨が降りそうだったからです(^_^;)
生ぬるい風とかなり分厚い雲が流れていて、気が気じゃありませんでした...

室内へ掛かります。
既存機を撤去。変なところにコンセントがありますねぇ...

あら。短かったのか、寸法間違えて切断してしまったのか、微妙なところで溶接していますねぇ。

3分配管の方は溶接部分がフレア部に掛かるので、途中でカットし、ユニオン継手で接続延長しました。
位置決めをして、背面板を設置。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りはこんな感じで完成。
泥ハネ軽減のため、プラロックの下にブロックも敷いておきました。
今日はまったく雨は降りませんでした...(^_^;)

作業が完了すると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。
「電器屋さんに断られてどうしようかと思ってたんです。ブログ見つけてお願いしたいと思ったんです。またお願いしますね。」と、とてもお喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。