2021年7月6日火曜日

量販店に断られた隠蔽配管のエアコン取替工事

初めてのお客様のご依頼で、エアコン取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-GV2220-W 霧ヶ峰スタンダードタイプをお買い上げいただきました。

既存機は富士通ゼネラル、2007年製です。
設置されているお部屋は2階。

室外機は建物裏の地上置き。
こちらのお宅、すべて隠蔽配管になっていて、建物裏には室外機がずらっと並んでいます。

既存機はランプが点滅して冷えません。
量販店で買い替えの相談をすると、隠蔽配管なので断られたそうです。
ネット検索で隠蔽配管のエアコン取替工事ができるところを探していて、アベ冷熱技研を見つけていただいたそうです。
量販店はリスクのある工事を嫌いますからね。
あと、繁忙期には標準工事しかできない業者さんが集まってきますから、手間の掛かる工事は受けてもらえないところがほとんどです。

その点、阿部はこういう手間の掛かる仕事の方が好きです(u_u*)
経験値が上がるし、腕の見せどころじゃないですか。
仕事は楽しまないと(*´∀`*)

では作業に掛かります。
隠蔽配管で厄介なのは、壁内から出ている配管が短いところです。

そりゃ短くピシッと接続されている方が見た目はキレイですけど、使用する材料の特性を理解していないとこういう事になります。
銅管は加わる熱によって伸縮します。
配管が短くて常にテンションが掛かった状態で伸縮を繰り返すと、フレア接続部分に負荷が掛かって、ゆくゆくはこうやってガス漏れを起こします。
今回の故障の原因はガス漏れでなく、室外機側の基板不良だったので、そんなに大量に漏れていた訳ではなさそうですが。

撤去完了です。

隠蔽配管流用のため、配管内を窒素ブローしておきます。(残留オイルを押し出す)

配管が短いのと、硬化しているので、配管を溶接延長します。

室外機を設置して、配管類を接続しておきます。
なぜ室外機を先にやったかと言うと、雨が降りそうだったからです(^_^;)
生ぬるい風とかなり分厚い雲が流れていて、気が気じゃありませんでした...

室内へ掛かります。
既存機を撤去。変なところにコンセントがありますねぇ...

あら。短かったのか、寸法間違えて切断してしまったのか、微妙なところで溶接していますねぇ。

3分配管の方は溶接部分がフレア部に掛かるので、途中でカットし、ユニオン継手で接続延長しました。
位置決めをして、背面板を設置。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りはこんな感じで完成。
泥ハネ軽減のため、プラロックの下にブロックも敷いておきました。
今日はまったく雨は降りませんでした...(^_^;)

作業が完了すると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。
「電器屋さんに断られてどうしようかと思ってたんです。ブログ見つけてお願いしたいと思ったんです。またお願いしますね。」と、とてもお喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

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