以前、天吊形パッケージエアコンの施工をさせていただいたお客様のご依頼で、ルームエアコン新設工事にお伺いしてきました。
三菱電機 MSZ-GV5621S-W 霧ヶ峰スタンダードタイプを2台、お買い上げいただきました。
既存機はダイキン製の4馬力天吊形パッケージエアコンです。
12年前に、中古品として保管されていたものを、アベ冷熱技研で取付けさせていただいたものです。
昨年、冷えが悪いと言うことで点検にお伺いしていました。
ガスがほとんど残っていません。
R22という旧冷媒なので、修理はお奨めしませんでした。
あれからご連絡がなかったので、どこかへ修理依頼したか、新しい機器に取替えたのだろうと思っていたのですが、今年またご連絡いただきまして、「家庭用のルームエアコンでなんとか冷やせる様にしてほしい。」とのご依頼をいただきました。
既存機が4馬力(11.2kw)で十分効いていたとの事でしたから、家庭用ルームエアコンの18畳用(5.6kw)を2台設置する方法でご提案させていただき、ご依頼いただきました。
冷房能力的には、5.6kw×2台=11.2kwなので同等能力ですが、実際には家庭用は風量が劣るため、広いスペースでは温度ムラが発生する可能性はあります。
そのため設置場所を、広範囲に風が届く位置にします。
では作業に掛かります。
建物は鉄骨造ブロック壁なので、鉄筋などがない場所を探して配管穴を空けなければなりません。
壁内に金属があると、その奥行まで表示してくれるセンサーで探ります。
位置が決まれば、穴を空けていきます。
ブロックは湿式でなく乾式で開けるため、半端なく白い切り粉が舞います...
配管穴には、気密性確保と小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入しておきます。
外から見ると、この位置に開けました。
位置決めをして、背面板を設置。
室内機を掛けて、
配管類を接続していきます。
外部配管はスリムダクトで化粧仕上げ。
午前中、晴天でかなり暑かったんですけど、午後からは一気に風が出てきて、みるみるうちに雲行きが怪しくなり、雷まで鳴りはじめました...
雨が降り出す前に配管接続を行い、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。
さて、専用コンセントを2系統増設しなければなりません。
増設を繰り返して、配線が凄いことになってますね...
点検口が近くにあるので、天井裏から各室内機へケーブルを送っていきます。
こんな感じでケーブルを立ち下げて、200Vコンセントを設置。
200V20Aの分岐ブレーカーを増設して、ケーブルを接続します。
ごちゃごちゃしていたケーブルは、余ったスリムダクトでまとめました。
室外機周りはこんな感じで完成。
作業が完了すると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。
これで今年の夏は快適にお過ごしいただける様になりましたね(^^)
故障している天吊形パッケージエアコンは、残置となります。
動力の電気契約はエアコンのみでしたので、お客様から四国電力へ解約手続きを行っていただければ、動力の基本料金も掛からなくなります。
アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。
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