2019年10月15日火曜日

テレビが映らなくなったとのご依頼でアンテナ設備の点検修理作業

かなり前にエアコン工事をご依頼いただいたお客様から、「数日前からテレビが映らなくなったんですけど、阿部さんとこでも見てもらえるんですか?」とお問い合わせいただき、点検にお伺いしてきました。

お電話で事前に状況をお聞きしていたので、大体の目星は付いています。
ブースター電源部の赤いランプが点灯しています。

このランプの点灯の仕方で、何が起こっているかの判断ができます。
今回はケーブル断線の表示。

とりあえず、2階屋根上にあるアンテナのところへ登ってみましょう。


軒先に壁面金具を使って、地デジとBSのアンテナが設置されています。

あ、言っておきますけど、他社施工ですよ。
ずっとCATVに加入されていましたが、アナログから地デジ化されたタイミングで、アンテナ受信に切り替えたそうです。

しかしこの状態で、まともに受信できていたのも不思議ですけど(^_^;)

新設後はしばらくキレイに見えていたそうですが、しばらくしてタマにブロックノイズが出るようになって、ここ数日は全く映らなくなったそうです。

原因を探っていきます。
ブースターはそんなに劣化していませんね。


でも、電源ランプが消えています。

ブースターの故障か?ケーブルの断線か?

ケーブルを辿っていきます。
ここで大体の原因が見えてきました。

先へ進んでみましょう。

ありました!ここですね!


拡大するとこんな感じです。

このケーブル。もともとは薄いグレー色の同軸ケーブルなんですが、黒いケーブルに比べると格段に耐候性が劣ります。
まして、ここ数年の気温上昇と酸性雨の影響で、こんな感じになってしまいます。
屋外でこのケーブルを使用する業者さんは、経験不足で間違いありません。

被覆が剥げてるだけで、断線していないじゃないかって思いました?
被覆が剥げると、そこから雨水が侵入しますね。
そうすると、既存のケーブルと繋いでいたコネクタに雨水が侵入して・・・

芯線が腐食してしまって、断線しているのです。
これではブースター本体まで、電圧が掛かりませんね。

既存のケーブルも結構古いです。
5C-2V。。。


これも引き替えたいなぁと思ったんですけど、隣との境界が狭く、ハシゴが立ちません。
上からも手が届く訳もなく...

これはこれで流用するしかありませんね。

とりあえず、ここまで電圧が掛かっているか調べます。

大丈夫ですね。

ここからアンテナまでのケーブルを取替えることにします。


接続するコネクタは、CATVの工事で使っている、防水タイプのコネクタにします。

ゴムのパッキンが付いているので、ネジ部から雨水が侵入しません。

しっかりと既存線と接続します。


コネクタは防水ですけど、その上から自己融着テープでしっかりと防水処理。


またその上に、ビニールテープでしっかりと保護します。


ブースターへ接続すると、ランプが点灯しました。

ブースターは大丈夫そうですね。

さて、ここで終了してもいいんですけど、BSアンテナのケーブルも・・・


黒いケーブルに取替えました。


もちろん地デジアンテナのケーブルも・・・


黒いケーブルに取替えて、耐久性UP。


屋根上作業はこれで終了。


宅内のテレビで、受信レベルを確認。


お客様に映りをご確認いただいて、修理完了です。

「あぁ、助かりました。これで今晩からラグビーが見れる。」と、大変お喜びいただきました(*^^*)

アベ冷熱技研ではアンテナ工事やケーブルテレビ工事など、お客様のニーズに合った施工が可能です。
今回の様な点検修理も、お気軽にご相談ください。

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