2020年9月6日日曜日

ブレーカーが落ちるので専用コンセント増設電気工事とエアコン取付工事

初めてのお客様のご依頼で、専用コンセント増設×4回路、エアコン×2台お買い上げ、エアコン新設工事×1件、エアコン取替工事×2件、合計2日半掛けて工事にお伺いしてきました。
三菱電機 MSZ-GV2820-W・MSZ-GV2220-W 霧ヶ峰標準タイプをお買い上げいただきました。

当初ご相談いただいたのは、故障して動かないリビングのエアコンの取替えでした。
富士通ゼネラル製で、広いリビングに6畳用が設置されていました。
年式も古いので、取替えをご希望です。

で、この暑い中、リビングのエアコンが壊れてどうされてるのかと思ったら、隣の和室の6畳用エアコンをフル運転で使われていました。


このエアコンの電源を、足元のコンセントから取っているので、他の電気製品を使うとブレーカーが落ちるそうで、今まで騙し騙し使われていたそうです... 危ないですね(^_^;)


2階の和室にも古いシャープのエアコンが設置されていますが、これも延長コードで足元のコンセントから電源を取っています。

そして2階南側の一番暑い部屋にはエアコンが付いていません...
よく今まで我慢できましたね(^_^;)

という訳で、エアコンに関しては、

・リビングのエアコンを新しいものに取替え
・2階南側のエアコンを新設
・2階和室のエアコンは他で取外して保管しているエアコンと取替え

となりました。

そして、エアコンの専用コンセントをどうするか。
分電盤は住宅部分に繋がっている納屋の中にありました。
いやぁ、これは古いですねぇ...

主幹容量は50Aなので十分ですが、さすがにこの分電盤に回路増設は嫌な感じがします。
何万円もするものでもないので、安全面も考慮して、この際に分電盤も取替える方向でご提案させていただきました。

という訳で、電気工事に関しては、

・キッチンの電子レンジ専用コンセント増設
・1階和室エアコンの専用コンセント増設
・2階和室エアコンの専用コンセント増設
・2階南側エアコンの専用コンセント増設

と、4回路の増設と分電盤取替えとなりました。

結構なボリュームなので、工事の予定は2日間で組んでいたのですが...

まず初日は、増設コンセントを各部屋へ配線していきます。
めっちゃ晴天!むっちゃ暑いです!!(´;ω;`)
建物は土壁。天井裏を覗ける点検口は一切なし。
仕方ないので、外壁周りに配線して各部屋へケーブルを通していきます。

納屋から住宅部分へはこんな経路をPF管を使って。


軒下、狭いので寝転がって大汗かきながらの作業です。


外壁部分は塩ビ管を使ってケーブルを保護します。
瓦が焼けて足元は熱いし、上からは直射日光で、水筒片手に作業を進めていきます。

宅内側へコンセントを設置。
2階和室完了。


土壁の外側に焼杉板を貼り付けているので、壁内隠蔽にはできません。


2階南側も完了。


キッチンへの配線は、納屋の2階を通していきます。
ここは屋内なので、ステップルでケーブルを留めていきます。

こんな感じでレンジの近くにコンセントを増設。


一番距離が長いのが、1階和室。
納屋から貫通したケーブルは、リビングを化粧モールで横断して、、、


隣の和室側へ貫通。


廻り縁を同色の化粧モールで、エアコン脇にコンセントを設置。


分電盤のところに4回路分のケーブルが通りました。
さて分電盤取替えといきたいところでしたが、配線工事に時間が掛かり過ぎて、初日はここで時間切れ...

2日目は、エアコン工事を進めていきます。
2階の和室からスタートします。


このエアコン、こういう経路で、、、


南側のベランダに室外機が置かれていました。

今回、南側に新しくエアコンを設置するので、室外機の場所は変更します。

直射日光でボロボロになっていた配管を撤去して、軽く掃除しました。


で、室外機の位置はどうするかというと、壁面置きにします。
位置決めをして、架台を取付けます。
右に寄せているのは、できるだけ隣の部屋へ室外機の振動が伝わらない様にするための配慮です。

既存の室内機を撤去しました。
背面板は土壁に直接ビス留めされていて、簡単に抜けてしましました...


配管穴には、気密性確保と小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入しておきます。


スライド金具を使って、背面板をしっかりと取付けます。


室内機を掛けて、配管類を接続していきます。
こちらに取付けるエアコンは、納屋に補完されていたコロナ製6畳用のエアコンです。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


瓦が古く割れやすいので、かなり気を使いながらの作業で、結構時間が掛かっています。


2階南側の新設に掛かります。
位置決めをして、背面板を設置。


慎重に配管穴を開けていきます。


配管穴には、気密性確保と小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入しておきます。


室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


外部配管はテープ巻き仕上げ。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


ベランダ周りはこんな感じで完成。


リビングの取替えに掛かります。


こちらは1階地上置き。なんか久々の標準工事です(^_^;)


既存機を撤去。


気密性確保と小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入しておきます。


位置決めをして、背面板を設置。


室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


外部配管はテープ巻き仕上げ。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


室外機周りはこんな感じで完成です。


リビングのコンセントは専用回路になっているので、試運転開始。
異常がない事を確認して、リビングは完了です。
こちらはすぐにお使いいただける様になりました。

さて、エアコン工事が早めに終わったら分電盤の取替えをしようと思っていたのですが、2日目もここで時間切れ...

という訳で本日日曜日ですが、分電盤の取替え工事にお伺いしてきました。

幹線ケーブルのサイズがCV5.5sqなので、安全策を取って許容電流を上げるため、CV8sqへ張替えます。

電力量計の横に主幹ブレーカーがあるので、この2次側からCV8sqへ張替えていきます。
なんでここにブレーカーがあるの?なんでメーターが2つあるの?と思われるかも知れませんが、これちょっとややこしい事になっています。
ここは問題有りなのですが、ここでは詳細は書きません。
お客様には状況をご説明させていただいて、今後の検討案件となりました。

幹線ケーブルを入れ替えて、新しい分電盤を設置。


各ケーブルをブレーカーへ接続していきます。


主幹50A 漏電遮断器 分岐10回路の分電盤に替わりました。
これで安心してお使いいただける様になりました。

扉を閉じるとこんな感じです。
納屋なので、ホコリをかぶりにくくなりましたね。

足元から取っていたコンセントを専用コンセントへ差しなおして、エアコンの試運転開始。


新しいエアコンが付いて、南側のお部屋も快適に。


隣のリビングを必死で冷やしてくれていた和室のエアコンも。


キッチンのレンジ専用コンセントもプラグを差しなおして、快適に使える様になりました。

「古い家ですみません、大変な工事でしたね。お天気が良くてよかった。これで安心して使えます。」と、大変お喜びいただきました(*^^*)

アベ冷熱技研は登録電気工事業者で、「第一種電気工事士」が責任を持って電気工事を行います。
エアコン工事は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」の責任施工。
この様な電気設備工事やエアコン工事も、お気軽にご相談ください。

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