2020年9月25日金曜日

ガス漏れで効かないエアコンを修理ついでに分解洗浄

初めてのお客様から、エアコン修理と分解洗浄をご依頼いただきました。


三菱電機 MSZ-AXV563S-W(2013年製) スタンダードタイプです。
以前からアベ冷熱技研のBlogをご覧いただいていた様で、春頃にエアコン分解洗浄をご依頼いただくつもりがコロナの影響でタイミングを逃してしまい、その矢先にエアコンの調子が悪くなり、今回修理をするか買い替えをするかでご相談いただきました。

先々週、現場を終えて帰り際に点検にお伺いしていました。
室外機は1階ベランダに置かれていて、


配管は新築時に隠蔽配管されています。


室内機から風は出ますが、冷えません。
ガス圧を測定してみます。


あぁ...ほとんど残っていませんねぇ...(冷房運転状態です)
どこから漏れているのか探っていきます。
室外機の方からは漏れている形跡はありませんでした。

室内機の方を探っていきます。


施工不良だろうと思っていたんですけど、残念...

ここから漏れていますね...
なんか今年は三菱霧ヶ峰の不具合が多くて、ちょっと残念です。
でもまぁ、それ以上に他社の不具合の方が多いんですけどね。
品質が落ちたのか、近年猛暑が続いて負荷が増えたためか...

買い替えか、修理か悩まれていましたが、まだ7年です。
他のメーカー品なら7年経過していると買い替えをお奨めしますが、霧ヶ峰ですから。
まだ部品もありますし、絶対修理の方がお得ですね。

お見積りをさせていただき、修理のついでにエアコン分解洗浄もご依頼いただきました。
どうせ分解して部品取り替えするので、ついでに洗浄する方が気持ちよくお使いいただけます。

まずは室内機をお預かりするため、取外しに掛かります。


いやぁ、この施工された業者さん、隠蔽配管の経験薄いんですね。

ドレンホースが右側に接続されているため、ホースの中にたっぷりヘドロが溜まっていて、外す時にエライ目に会いました...

配管接続のところは断熱が甘く、常に湿っていた様で、白化してしまっています。
3分側のナットは、力いっぱい締められている上に腐食しているので、まったく回りません...

仕方ないので、熱交換器側でカットしました。

永年露垂れしていた様で、背面板も錆びてしまっています。


なんとか取外し完了。


持ち帰った室内機を分解していきます。
しかし凄い汚れですね(^_^;)
ご自分で手の届くところを掃除されてみた様ですが、それでもこんな感じです。
分解しないと掃除ができないのが、よくお解りいただけた様です。

今回、ガス漏れしている熱交換器はそっくり取替えるので、洗浄はしません。


お預かりした室内機を丸洗いするため、電気系統を取り除いて完全分解。


エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧洗浄機でスミズミまで丁寧に洗います。


ボディ内部↓


ドレンパン↓


ファン↓


洗浄が終わると、しっかりと乾燥させて組み立てていきます。
新しい熱交換器に変わりました。

そして本日、取付けにお伺いです。
室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


右に接続されていたドレンホースは左の方へ接続して、スムーズに排水ができるようにしました。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


真空引きが終わると、フロンガスを規定量充填していきます。


この機種は1.15kgです。
これだけのフロンガスが大気中に漏れ出したのかと思うと、残念です...

取付けが完了すると、試運転開始。


ガス圧正常。


吹出温度良好。


霧ヶ峰復活です!

「ありがとうございます。新品みたいにキレイになりましたね。また何かあったらお願いします。」と、とてもお喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」が点検修理や分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。

詳細及び、分解洗浄の動画をこちらでご覧いただけます。

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