2019年7月8日月曜日

分譲マンションでマルチエアコンの天カセ室内機を1台増設工事

以前に施工させていただいたお客様からのご依頼で、マルチエアコンの室内機のみ取替え・増設工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MLZ-GX2817AS-IN 天カセ1方向吹出しタイプです。


こちらのお宅は分譲マンションの最上階で、元々は三菱重工製のマルチエアコンが2系統設置されていました。
2系統共に、数雨年前に三菱電機製のものに取替えさせていただきましたが、当時リビングに2台設置されていた室内機の片方は、もう一方の方を容量の大きな物に変えて、こちらは放置していました。

もう一方の方で十分な容量があるため、こちらはリフォームの際にでも取り外して、天井を塞ぐつもりでしたが、久しぶりにお客様にお会いした際に「やっぱりあの室内機、取替える事はできんやろうか?阿部さんの時間のある時でかまいませんけん、やってもらえたらありがたい。」とお聞きしていました。

ちょっと悩みました。
室内機1台を取替える想定をしていなかったので、室内機の台数(容量)に対して、室外機の容量がギリギリなんです。

右側は旧型になってしまったので、追加接続はできません。
左側が新型なので、こちら側へ接続しなければなりません。

容量的にはギリギリなのですが、通常はお一人住まいなので、ほぼ1台か2台しか運転しないと言う事で、フル運転の可能性が低いため、お引き受けさせていただきました。

マルチエアコンは空きがあるから何台でも接続できる訳ではありません。
きちんと容量計算をして適正な設置をしないと、本来の能力が出ない特殊なエアコンです。
こういう場合は、今回の様に事前にご相談いただくのが正解です。

では工事に掛かります。
既存配管は右側室外機の後ろのスリムダクト内へ残していました。
室外機を少し前へずらして、ここで配管の溶接延長を行います。


このマンションは毎回書いていますが、三菱重工のマルチエアコンは室内機と室外機を繋いでいる信号線が2芯なんです。
それも0.75sq...

電源線は1.6mmx3芯ですが、これは分電盤へ行っています。

そのため、ケーブルのみ新たに室外機まで延長しなければなりません。
既存室内機を外して、ここを点検口代わりにケーブルを通していきます。


最上階なので天井裏が結構広いため、他の階のお部屋よりは施工性がいいです。


さすがに壁の中は通りませんから、前回増設したケーブルと一緒に押入れの中を立ち下げます。


こんな感じでモールカバーに納めています。


室外機のところまでケーブルが通りました。


配管溶接など外周りは親父に任せて、阿部は室内機の方へ取り掛かります。


配管加工・ドレン処理・吊りボルト位置替えを行い、吊り込みの準備。


室内機を吊り込んで、配管類を接続していきます。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


しっかりと真空引きをしている間に、室内機にグリルを取付けておきます。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。

天気予報が雨の予報だったので、かなりヤキモキしながらの施工でしたが、一瞬パラパラっと降っただけで、曇りで涼しく作業が進んで良かったです(^^)

「いやぁ、ありがとうございました。きれいにしていただいて、気持ちがいいです。また何かあったらお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(*^^*)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

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