2023年5月9日火曜日

久々にかなり手間取った既存隠蔽配管のエアコン新設と取替工事

すみません。実はこの前の日曜日にまた腰を痛めてしまいまして、昨日から痛み止め薬と湿布を貼りまくって、顔を歪めながら作業をしております...
阿部は、腰痛は無理矢理動き回って治す派なので、辛そうにしていても心配御無用でお願いします。

さて本日は、いつもお世話になっているFB友さんのご紹介で、ご兄弟のお宅のエアコン工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-GV2222-W 霧ヶ峰スタンダードタイプ×2台を、お買い上げいただきました。

こちらのお宅、2箇所のお部屋が隠蔽配管になっています。
量販店で隠蔽配管の話をすると、なかなかいい返事が帰ってこなかったらしく、「そう言えば阿部さんがエアコンもやってたなぁ」と思い出していただいて、今回のご依頼となりました。

まず1台目は、新築当時から先行配管だけされていて、一度もエアコンを取付けていない状態でした。
ちょっと、このダクトが左勾配になっているのが気になっていたんですが...

ダクトを外して見ると、右側にドレンとケーブルが。

パッと見、嫌な感じがしたので天井面から配管の下面を測定。

左側冷媒配管の下面が39cmなのに対して、右側ドレンの下面が37cm...
完全に逆勾配です。
そもそもなぜドレン管が右?って感じですね。
通常は左に冷媒配管と一緒にまとめておくのが普通です。
左右に分けると、機種によって結構手間が増えます。
この施工をされた方は経験不足なんでしょうね。

このまま取付けることはできないので、ドレンをこの位置まで下げる作業に掛ります。

下げる分開口を広げて、壁内の塩ビ管をカットします。

地味に大変な作業です...

塩ビ管は壁の奥の方にあるので、室内機を掛けてからでは差し込みできないので、先にドレンホースを差し込んでおきます。

背面板を取付けて、掛ける準備ができました。
ここまでかなりの時間を費やしています。

室内機を掛けて、配管類を接続しようかと思ったところで嫌な予感がしたので...

室外機を設置するところへ。
ここは現地調査の際に確認していましたが、年数も経っていて断熱材がボロボロになっていたので気になりまして。

配管に巻かれていたビニールテープを外すと、配管の中から水が出てきました...
嫌な予感は的中です...

急いで室内側に窒素ボンベを持ち込んで、、、

室内側から、窒素ガスで目一杯の圧力を掛けて配管内をブローしました。

何度かブローしたら配管内が乾燥したので、作業を続けます。
配管の出ていたところには、排水桝があるため室外機を置けません。
配管を右側へ延長します。
ご覧の通り、雨樋があるのと外壁が真っ白なので、溶接はあきらめてユニオン継手で接続しました。

室外機を置く準備が完了。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。
昼休憩も兼ねて、一時間以上回しておきました。

室外機周りはこんな感じで完成。

あとは試運転を行い、異常がないことを確認して1台目完了。
めちゃめちゃ時間が掛りました...

2台目は、結構古い三菱霧ヶ峰が設置されています。
こちらにお引越しの際に移設してきたものだそうです。

室外機周りは、まぁまぁ凄いことになっていました。

室外機の足元をカットさせていただいて、撤去作業に掛ります。

機器が古いという事もありますが、周辺の通気性が悪いと腐食が進みやすくなりますね。

撤去しました。

残留オイルがあるかも知れないので、こちらも窒素ブローしておきます。

室内機の取外しに掛ります。
こちらの部屋も、右側ドレンです。

配管接続口がヌルっとしたので、、、

外して見ると、フレア面が傷だらけですね。これではガス漏れを起こしてしまいます。
ホント、素人さんの様です。

撤去完了。

新しい室内機の背面板を取付けて、配管を延長します。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りは、こんな感じで完成。
ブロックで嵩上げして、底面の腐食を遅らせます。

作業が完了すると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。
朝8時スタートで、夕方4時半まで掛りました。
腰痛で動きが悪い上に、いろんな手直しが重なって、かなり時間が掛かってしまいました。

「一日掛かりで大変でしたね。ありがとうございました。またお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

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