2022年4月30日土曜日

天井カセット形ハウジングマルチエアコンを取外して完全分解洗浄

10年前に設置させていただいたマルチエアコンで、天井カセット形室内機の分解洗浄をご依頼いただき、本日お伺いしてきました。

三菱電機 MLZ-GX362AS(2012年製) 天井カセット形1方向吹出しタイプです。

特に臭いが出るとか、機器が悪いとかの不具合はありませんが、どうにも吹出口のカビが気になるとの事で、今回ご依頼いただきました。
ちょうど10年ですし、洗浄するチャンスは今年しかないでしょうという事でお引き受けいたしました。
実は昨年末頃に一度ご相談いただいていましたが、まだ暖房で使われているという事で、暖かくなってからお伺いする事にしていました。

今回のエアコンは、室内機2台、室外機1台のマルチエアコンです。
まずは、配管内のフロンガスを室外機側へ回収するポンプダウン作業から。

室内機を撤去しました。

2、3日お預かりするので、とりあえず段ボールで塞いでおきます。

持ち帰った室内機を分解していきます。
このタイプの室内機は、熱交換器の裏側にファンがあるため、目視ではファンの状態を確認できませんし、取付けたままではファンや熱交換器の裏側を洗浄することはできません。

熱交換器を外すと、ファンが出てきます。

吹出口ほどのカビは生えていませんね。
なんか期待外れです(^_^;)

室内機を丸洗いするため、電気系統を取り除いて完全分解。

エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧洗浄機でスミズミまで丁寧に洗います。

熱交換器↓

ボディ内部↓

ドレンパン↓

吹出口裏側↓

ファン↓

洗浄が完了すると、再取付けにお伺いします。
さくっと書いてますけど、一人で降ろしたり吊り込むの結構大変なんですよ...

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。

「いやぁ、簡単に考えてましたが、結構大変な作業ですな。キレイにしてもらってありがとうございます。また他の部屋のもお願いすると思うんで、よろしくお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「一級冷凍空気調和機器施工技能士」が分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。

詳細及び、分解洗浄の動画をこちらでご覧いただけます。

2022年4月29日金曜日

排水ポンプしか使ってないのに電気基本料金が高いので電気設備改修工事

いつもお世話になっているお客様のご依頼で、電気設備改修工事にお伺いしてきました。

今年の正月明け頃に、「電気代が高いんで、ちょっと相談に乗ってもらえませんか」と、産婦人科病院を経営されていた奥様からご相談をいただきまして、現地調査にお伺いしていました。
現在は廃業されていて、建物内には誰も住んでいません。

当時は電灯契約だけでなく、動力契約もありましたが、現在は動力回路のメーターは外されています。
電灯回路は1階2階3階とCKSで分けられていて、1階のみ通電状態で使用されています。

誰も居ないのに何に使っているかと言うと、地下にそれがあります。

排水用の水中ポンプです。
地下のため、大雨が降ると水没してしまうんです...
それを避けるために、ある程度水が溜まると、自動的にポンプが作動して排水される様になっています。

そうなんです。
定格出力がたったの0.4kWのポンプ。
雨が降った時だけ動くんだったら、水がなければ電気代なんか掛からないじゃないと思いますよね。

違うんです。

ちょっと古いレシートですけど、現在も金額は変わっていません。
これ、使用量0kWhなのに、請求金額が2,563円掛かっています。
と言うか、これ0kWhなので、基本料金が半額になって2,563円です。
1kWhでも使うと、この倍の基本料金+使用量が請求される仕組みになっています。

なぜそんな事になっているかと言うと、建物内に電気設備機器がすべて残っているからです。
その機器の合計契約電力容量が「14kVA」ですから、契約種別が「従量電灯B」という契約になっています。

従量電灯Bとは、下記の様な内容です。

1kVA当たり374円の基本料金ですから、14kVA×374円=5,236円。
まったく電気を使わない月は、これの半額が請求される契約になっています。

ちなみに、一般的な住宅の契約は「従量電灯A」です。(オール電化などの場合は他にも契約方法があります)
従量電灯Aは、電気設備の合計が6kVA未満であれば契約可能です。


毎月の料金がかなり違いますよね。
ポンプの定格出力は400Wですから、建物内の電気設備を全部切り離して、ポンプだけにしてしまえば、従量電灯Aに切り替える事ができます。

はぃ。簡単に言いましたけど、結構手間が掛かります(^_^;)
まずは、現状設備をどの様にして切り離して、どうやってポンプだけの回路にするかを、図面を描いて四国電力へ申請を行わなければなりません。
今回はポンプと、ポンプ室までの通路にセンサー付き照明器具を設置する様に設計しました。
何度か電力さんと打ち合わせを行って、お互いの妥協点をすり合わせてOKをいただきました。

では工事に掛かります。

建物内にある電気設備をすべて切り離すには、これが一番です。

メーター以降のCKSをすべて撤去しました(^_^;)
これでこの建物の電気設備はすべて使えません。

ここからポンプと照明の電源回路を新たに敷設していきます。

塩ビ管とPF管を使って、ケーブルを保護します。

延々と地下室へ延ばしていきます。

配管・配線作業が終わると、先ほどCKSを撤去したところに20Aの漏電遮断器を設置。
一次側はIV38sqですが、これはこのまま流用します。

電圧をチェックしておきます。
100Vしか使いませんが、既存の単三メーターもそのまま流用です。

IV38sqのケーブル流用も、単三メーター流用も、電力さんとの打ち合わせの上で流用を決めています。
一次側ケーブル入替えとなると、かなり費用がかさみますから。

ポンプ側のコンセントで電圧測定を行って、コンセント回路完了。

コンセントは、もしポンプの不具合でコンセントが水没しない様に、高い位置へ設置させていただきました。

照明にセンサーが付いているし、ブレーカーもあるので、照明のスイッチは不要かと思いましたが、お客様のご希望で取付けました。

そのセンサー付き照明器具ですが、、、
半導体不足の影響をモロに受けているため、この時点で注文を入れても納期がまったく出ないと言う状況でした。

え?注文したのは1月下旬です(^_^;)
仕方ないので、事情を電力さんへ説明して、契約の切替えだけ先にお願いしておきました。
電力側の作業としては、引込みケーブルを電気容量に見合ったサイズのケーブルに張替えてくれます。

さて、まったく納期が出なかった照明は、今週始めに突然入荷してきました(^_^;)

予定がびっちりなので、いつ行こうかと思ってたんですけど、今日は朝から生憎の雨模様で工事が延期になりまして、夕方、雨が上がったのを見計らって取付けにお伺いしてきました。
いやぁ、何ヶ月掛かってるんですか...
センサー関係は半導体不足の影響をモロに受けていますから、注文はかなり前もって行わなければなりませんね。

「ありがとうございました。これで電気代も安くなるし、建物が古いけん漏電の心配もなくなったし、安心しました。またお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は登録電気工事業者で、第一種電気工事士が責任を持って電気工事を行います。
この様な電気工事も、お気軽にご相談ください。

2022年4月28日木曜日

【お知らせ】工事受付再開と現在の工事混み具合について

「受付再開はまだですか?」というお問い合わせがかなり増えて来まして、とても心苦しい日々を過ごしています。

大変長らくお待たせいたしました。
なんと、2月から長期間に渡り、すべての業務の受付をお休みさせていただいていましたが、本日4月28日(木)より受付を再開させていただきます。
受付中止中にも、たくさんのお問い合わせやご依頼をいただきましたが、どうにも手が回らずお断りさせていただいたお客様には、心よりお詫び申し上げます。

さて、本日より受付再開をさせていただきますが、お察しの通りかなり大変な状況になっています。
4月28日現在で、5月末までご予約で埋まっています。
6月もリフォーム案件が決まっているのと、7月も新築案件もお声掛けいただいています。

という訳で、現在お申し込みいただきましても工事にお伺いできるのは約一ヶ月先という、大変申し訳なくも、とてもありがたい悲鳴を上げている状況です。

従いまして、受付再開させていただきますが、エアコン分解洗浄につきましては、当社ご購入品のみの受付とさせていただきます。

洗浄の受付再開を心待ちにされていたみなさまには、とても申し訳ない気持ちでいっぱいですが、どう頑張っても洗浄をしている時間が取れません。

今年は半導体不足の影響で、夏場にエアコンが不足するかも知れないという情報がニュースでもたくさん取り上げられています。
今の時期に古いエアコンを取替えておきたいと言うお客様が多くいらっしゃいまして、現在そちらの方を全力で対応させていただいていますので、洗浄だけでなく他の工事も縮小させていただいています。

何分一人で作業していますので、どうにもならないというのが今のところの状況です。
この様な状況で受付再開させていただく事も悩みましたが、いつまでもこのままではいけないと思い再開させていただきました。


【受付再開に当たっての工事内容について】
毎年の事ですが、エアコン繁忙期のアベ冷熱技研の対応について掲載させていただきます。

・エアコン工事について
エアコン繁忙期は大変工事が混み合っており、ご依頼いただいてから長い期間お待ちいただいている状況です。
誠に申し訳ございませんが、猛暑の中エアコン故障などで命に関わるお客様や、古くから懇意にしていただいているお客様を最優先に工事日程を組んで参りますので、何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

・エアコン分解洗浄について
今シーズンは当社でご購入いただいたエアコンのみお引き受けさせていただきます
※お客様支給当社施工品はお引き受けできません


・エアコン修理のご依頼について
当社販売品、当社施工物件の修理対応は、通常通りできるだけ迅速に対応させていただきます。
お渡しさせていただいている名刺に記載の携帯電話へご連絡ください。
ただし、阿部一人で動いていますので、即日対応は叶わない場合もあろうかと思いますが、何卒ご了承ください。
当社施工品以外の修理につきましては、繁忙期につきお受けできませんので、施工された業者さんへ依頼されるか、メーカーサービスの方をご利用ください。

・エアコン点検及び修理見積りについて
お問い合わせをよくいただきますが、修理見積りは無料ではできません。
工事見積りなど目視で見積りできるものと違って、修理見積りはまず点検作業が必要です。
故障の原因特定をしないと、必要な部品や作業内容を決めることができないためです。
よって、修理見積りの場合は、点検作業費用をご請求させていただきますのでご了承ください。
なお、見積もりの結果、当社へ修理をご依頼いただける場合や、機器の買い替えをご依頼いただく場合には、点検作業費は必要ありません。(いわゆる、他社比較のための相見積りは行いません)

・電気工事について
エアコン専用コンセント増設などの簡易的な電気工事については、エアコン工事と同時にお引き受けいたします。
電気容量を増やす分電盤改修やエアコン専用コンセント増設のみの電気工事は、繁忙期はお引き受けできません。
漏電調査・修理など緊急性のあるものについては、初めてのお客様は対応できません。
過去にアベ冷熱技研へご依頼いただいたお客様のみ対応させていただきますので、ご了承ください。

・CATVのお申込みと工事について
CATVの工事につきましては、アベ冷熱技研で契約お申込みをいただいたお客様のみ対応させていただきます。
現在、愛媛CATVの工事は、お申込みいただいてから宅内工事ができるまでに1~2ヶ月程度を要していますので、工事日程的には余裕がありますから大丈夫です。
※愛媛CATVへ直接申し込みされて、「アベ冷熱技研工事指定」をされた場合は、お引き受けできない場合がありますのでご了承ください。
ぜひ、アベ冷熱技研でお申込みくださいませ。

・工事にお伺いする際の新型コロナ感染対策について
阿部は、ワクチン3回目接種済です。
体調万全で、マスクをしてお伺いさせていただきます。
対面でお話する際はマスクを付けさせていただきますが、作業中は熱中症対策のため、室内でもマスクを外して作業を行わさせていただきます。
作業中は窓を全開にしていただいて、できるだけ阿部から離れてください。
阿部は日々、たくさんのお客様と接していますので、お互いの感染を防ぐためにも何卒ご了承ください。

毎年の事ですが、たくさんのご依頼をいただきまして心より感謝申し上げます。
できるかぎりお断りすることのない様に頑張ってはいますが、一人で動き回っておりますのでご希望に添えないことも多々あろうかと思います。
何卒ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます<(_ _)>

2022年4月27日水曜日

夏が来る前に三菱霧ヶ峰AXVタイプへ一気に3台取替工事

いつもお世話になっているお客様のご依頼で、一日半掛けてエアコン×3台の取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MS-AXV2522-W×1台、MSZ-AXV2222-W×2台 ムーブアイ霧ヶ峰スタンダードタイプをお買い上げいただきました。

まず1台目は1階和室で、既存機は三菱霧ヶ峰。

室外機周りはこんな感じでした。

こちらは南側で、年中直射日光が当たる場所のため、スリムダクトが変色・変形してしまっています。

上部の横引き部分は、変形してカバーが外れかかっています。

いい機会なので、こちらはスリムダクトも全部取替えます。
まずは全撤去。

新しい室内機の背面板を設置。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

外部配管は、新しいスリムダクト内へ収めます。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りは、こんな感じで完成。

試運転を行い、異常がないことを確認して1台目完了。

2台目は、松下電器産業製。

こちらは2階の部屋で、室外機は1階地上置き。

手前の方はブロック塀との間が狭いため、奥の方へ延長しています。

奥まで入ると、こんな感じで少し広くなっています。

という訳で、ハシゴ作業はお隣の敷地にハシゴを立てさせていただいての作業です。
お隣様へは、お客様からお声掛けいただいて許可をいただいています。

既存機を撤去して、新しい室内機の背面板を設置。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

こちらは東側で午前中しか日射がないため、ダクトがあまり傷んでいないので流用しました。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。
少し広いとは言え、出窓もあるしでかなり作業的に窮屈で時間が掛かります。

室外機はブロックを敷いて、泥ハネ軽減対策を行いました。

作業が完了すると試運転を行い、2台目が完了。
ここで一日目が終了です。
どうしても一人なのと、狭いスペースでの作業があったので時間が掛かります。

そして本日午後から、3台目。
こちらはダイキン製。

2階ですが、室外機はベランダ置きです。

既存機を撤去。

これがですね、穴の位置が少し高いのです。
一般的な室内機の高さが300mmですから、通常この状態では設置不可能です。
下見にお伺いした時に、BXVタイプ(高さ250mm)にしようかと悩みましたが、そこは三菱霧ヶ峰ですから。
阿部の経験上、AXVタイプでいけると判断しました。

まずは背面板を設置。

背面板の引っ掛け部分と天面の間は、最低30mmあればなんとか室内機を掛けることができます。

そうすると下面の位置が配管穴より下がってしまいますね。
今回は20mmも下がってしまいます...

他のメーカーの場合、この時点で穴の開け直しという事になってしまいますが、大丈夫ですよ。
室内機を掛けてみます。

横からドレンホースの状態を見ると、こんな感じです。
微妙な勾配しか取れませんが、穴の中で勾配が取れているので、排水が滞留したり逆流することはありません。
三菱霧ヶ峰の施工性のいいところのひとつです(^^)

こちら南側で日射がありますが、テラス屋根のおかげで、ダクトがほとんど傷んでいないため流用しました。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

ドレン排水は、ベランダの排水口のところまで、塩ビ管を使って導きました。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認して、すべての工事が完了です。
これで快適な夏を迎えられる様になりましたね(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。