2021年12月28日火曜日

この寒い中エアコンが壊れて修理に挑むも治らず急遽エアコン取替工事

いつもお世話になっているお客様のご依頼で、急遽エアコン取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-AXV5621S-W ムーブアイ搭載霧ヶ峰をお買い上げいただきました。

既存機は、7年前にアベ冷熱技研でお買い上げいただいたBXVタイプです。
先週メッセンジャーで、「阿部さん、室内機から温風が出て来なくなったんですが、いつでもいいので診てもらえませんか。」とご連絡いただき、フル装備で点検にお伺いしていました。

2階リビングでメインで使われているエアコンです。
室外機はベランダ置き。

エアコンは室内機、室外機共に動作しています。
「ガス不足かな?」と思い、ゲージを当てて運転圧を測定。
あれ???
ゲージの針が、1.0MPaを指したまま動きません。。。
冷房に入れても、暖房に入れても同じです。

コンプレッサーは動いています。少し音が高いですが...

とりあえず阿部の見立てとして四方弁の不具合と思いました。
四方弁とは、ガスの流れを変えて、冷房にしたり暖房にしたりする切替え弁です。
(詳しくは「四方弁」でググると詳しく解説されているサイトが見つかります)
四方弁の中の弁を動作させるために、電磁コイルが付いています。
ガスの流れが切り替わらない場合は、この四方弁か電磁コイル、または室外機基板の不具合が考えられます。

この電磁コイル、古い機種は冷房時には無電圧、暖房時には常時電圧が掛かる仕組みでしたが、メーカーサービスへ確認すると、現在は機種によって違うらしく、今回の機種は冷房・暖房どちらも瞬間的に直流280Vが掛かるとのことで、テスターを当ててその瞬間を待ちます。

カチっとリレー音が鳴って電圧が上がりましたが、183V程度しか出ません?
メーカーサービスに再度確認したところ、基板が怪しいとの事で変えてみることに。

基板が到着したその日にお伺い。

ついでに電磁コイルも取替えておきます。

外装をはぐって、電気系統を取替え。

ベランダ置きのため、熱交換器にびっしりとホコリが詰まっていたため、掃除機でキレイに取り去ります。

作業が完了すると試運転。
しばらく運転。。。
しばらく運転。。。
しばらく運転。。。

...暖まらない...
四方弁に少し衝撃を与えてみるも変わらず。
気になっていたコンプレッサーの音が少し高くなった感じがします...
もう嫌な予感しか思い浮かびません...

お客様にご説明し、この際に取替えるか、一度メーカーのサービスマンに点検してもらうかお聞きしたところ、「修理で治るなら」と言うことで、現状をすべて伝えてサービスへ託しました。

数日して現地からサービスマンが電話してきました。
「阿部さんですか?なんか、どこも悪くないんですけど。ちゃんと暖房運転してるし、ガス圧も正常ですが、どうしましょう?治ったのかも知れないし、また症状が出るかも知れないし。」
なんとまぁ...

その経験豊富なサービスマンに詳しく話を聞くと、「電磁コイルの電圧は瞬時電圧なんで、テスターで測れない事が多いです。僕らでも見誤ることが多いですから。今症状が出ていないんでハッキリとは言えませんが、恐らくコンプレッサーの圧縮不良でしょう...」と。

コンプレッサーですか。
人間で言えば心臓です。
出してもらった修理見積もりは12万円近く...
三菱でコンプレッサーが7年で壊れたのは初めてです...
阿部はショックでたまりませんでした。

サービスマンが点検したあとも、しばらく使えていたんですが、日曜日にお客様から「やっぱりダメでした。新しいのに取替えます!阿部さんの空いてる時でかまいませんからお願いします!」とご依頼いただきました。

さて、物があるのか??それより年末にメーカーは出荷してくれるのか???
日曜日の晩は眠れませんでした...
月曜日の朝一番に担当へ電話。
「えぇ?...マジですか。無理かも知れませんけど、なんとかしてみます。」



で、サクッと本日入荷(・_・;)
しばらくメーカーと仕入先には頭が上がらないです(u_u*)

実は先週末からカレンダーをお届けに回ってたんですけど、今日入荷したので急遽午後から取替えにお伺いです。

まずは既存機を撤去。
途中、リフォームされた様で、クロスが残念なことに...

クロスが貼れていないところに被さる様に室内機を取付けて、配管類を接続していきます。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

配管化粧カバーは流用で、配管類は新しいものに取替えました。

後は試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。
今回は三菱霧ヶ峰が7年しか持たなかった事に、非常にショックを受けております。
寿命が縮まった原因を上げるとすると、室外機の熱交換器にびっしりとホコリが詰まっていた事と、ベランダを目隠しのカーテンで全周を塞いでいたため、南向きのベランダで夏場に高温が続いて、放熱ができずにコンプレッサーに負荷が掛かりすぎたんではないかと推察します。
目隠しの件とホコリの件はお客様にお伝えさせていただきました。

「年末お忙しいのにすみません。年明けになるんやったら暖房機買おうかと思って、ネット検索してたところでした。早々に対応してもらって、暖かく年越しできます。ありがとうございました。」と、大変お喜びいただきました<(_ _)>

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

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