2020年3月10日火曜日

昨年取替えたと言う分電盤を安全な分電盤に取替工事

今日は一日、生憎の雨模様でしたね。
午後からは、雨でもできる屋内の工事にお伺いしてきました。


先週末、エアコンの移設工事をご依頼いただいて、お引越し先の借家へ取付けにお伺いしていました。
取付ける場所には、100Vのエアコン専用コンセントが付いています。

運んできたエアコンは、少し能力が大きく、冷房能力5.6kwの18畳用。
200Vのエアコンなので、電圧の切り替え工事が必要です。

ちょっと分電盤を確認・・・ え???

ちょっと待ってください?あれ?

主幹ブレーカーがありませんよ?


この分電盤、増設用の分電盤ですよ?

他に漏電遮断器搭載の分電盤があるのかと、お客様と一緒に探してみましたが、、、ありません。

まず、何が問題かと言うと。

・主幹ブレーカーが無いので、一次側に許容電流以上の電流が流れると、電柱側が切れてしまいます。(そうなると四国電力に復旧してもらえるまで、停電のまま...)

・もし何らかの原因で中性線が欠相すると、100V回路に異常電圧が掛かり、家電機器が焼損してしまうことがあります。

・漏電遮断器が搭載されていないため漏電を検知できず、漏電している機器を人が触ってしまうと、最悪感電死してしまいます。

漏電遮断器については、電気工事の基本バイブルである「内線規程」に必ず設置する様に記載がされていて、信頼の置ける電気工事士であれば当然のごとく漏電遮断器搭載の分電盤を設置します。

この辺りをお客様にご説明すると、すぐに不動産屋さんへ電話。

帰ってきた返事は、「電気は流れてるし、今まで何の問題もなく使ってたんですけど。」...(^_^;)
まぁ知らないのは仕方ありません。
「大家さんに相談してみる」という事で一旦電話を切りました。

いや、「入居者様が安全に使える様に、すぐにでも改修してください」というお言葉が欲しかったのですが...

お客様は、「お金が掛かっても、安心して使える様にしないといけないんで、やってもらえますか?」と。
まぁ、不動産屋さんの返事を待ちましょう、という事で、とりあえず先週末は天気が良かったのでエアコンを取付けて帰りました。

その翌日、お客様からメールをいただいて「大家さんに電話して、説明をしてほしい」と...

まぁなんですか?不動産屋さんは面倒臭くなって放棄した模様。
大家さんに、また最初から現状と今後のことをご説明。
すると、「あの分電盤、昨年ブレーカーの故障で5万円出して交換してもらったんですよ。その業者さんが信用できないのか、あなたが言ってることが正しいのか間違ってるのか、私にはさっぱり解らないです。」...
それはごもっとも。
しかしこの分電盤、数千円しかしないのに5万円も払ったんですか...
とりあえずご納得いただいて、入居者さんと大家さんの折半という形で折り合いが付きました。

不動産屋さんは何してたんですかね?( ゚д゚)

そして本日、分電盤が入荷したので、午後から取替工事にお伺いしてきました。


しかしこの天井からヒョコッと顔を出してるWAGOコネクタはどうしたんですか?

専用ケーブル引っ張ったけど、長さが足りなかったのでWAGOで繋ぎましたって感じです。
この業者さん、ホントに電気工事士の資格持ってるんですかね?

既存の分電盤を撤去。


新しい分電盤を取付けて、ケーブルを接続していきます。


主幹ブレーカーの容量は、一次側ケーブルがVVF2.6mmx3cなので30A。

中性線欠相保護付き漏電遮断器搭載です。

ホントは主幹容量も50Aくらいに上げたいところですが、そこはお客様の予算の都合で叶わずです。


お客様の第一声。「わぁ!キレイ!」(*^^*)

そのお言葉が阿部の励みになります(*´ω`*)

移設したエアコンのコンセントも200Vに切り替えて試運転。
異常がないことを確認して、お引渡しです。

「急な依頼だったのに、丁寧に対応してもらってありがとうございました。これで安心して使えます。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は登録電気工事業者で、第一種電気工事士が責任を持って電気工事を行います。
この様な電気工事も、お気軽にご相談ください。

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