2020年1月25日土曜日

電力契約を変更して基本料金を削減する電気工事

年明けから取り掛かっている、FB友さんからのご依頼の店舗移転のためのリフォーム工事の中の、電気設備工事が完了しました。


最初のご相談は、「移転先の電気代が気になるのと、電気工事をお願いしたいです。」というお話でした。
店舗兼住宅だった中古建物を購入されたとの事で、現地調査にお伺い。

既存の分電盤の右上に、電力量計と分電盤があります?

どうも、税務申告のため、住宅エリアと店舗エリアの電気使用量を分けて見ていた様です。
既存のブレーカーが空いているのは、店舗エリアのブレーカーですね。


税務申告を分けて提出する場合は、こうすることがありますね。
以前にも他のお客様で施工させていただいたことがあります。

ただし今回入居されるお客様は、そこまで電力使用量が多い訳でもなく、分けて申告する事もないので、「この辺をすっきりさせたい」とのご意向で、こちらは撤去して既存分電盤へ集約します。

さて、「電気料金に基本料金が掛かっているみたいで、まだ入居してないのに基本料金が4,000円くらい引き落としされる。」と言う当初のご相談。
調べてみると「従量電灯B」という契約になっていました。



建物全体で6kVAを超える場合、従量電灯Bが適用されます。

この建物は以前、店舗エリアが美容室だったため、全体で12kVAという契約容量でした。
変更申請していませんから、それがそのまま継続されている状態で、374円×12kVA=4,488円、電気をほとんど使ってない状態でも毎月基本料として引き落としされてしまいます。

電力会社側としては、変更申請されてないので知らない訳です。

現在の12kVAと言う契約容量を6kVA以下に抑えれば、「従量電灯A」に切り替えができます。



最低料金が411円ですから、大きな差額になりますね。

という訳で、12kVAと言う契約容量を半分の6kVA以下に抑えれるのか?というところですが、今回の場合は、消費電力の大きな電気製品を使っていた美容室から、ほとんど電気製品を使わない鍼灸院に変わるので、やってみる価値は大きいです。

店舗エリアはこんな感じでした。

動力契約の天カセエアコンについては、1月7日のBlogで撤去の模様を書きました。
なので、動力契約は解約済みです。

天井にたくさんの丸い穴が空いていますが、これはダウンライトの跡です。

リースで借りていたダウンライトだったらしく、撤去されています。
こんなにもたくさんのダウンライトがあれば、消費電力もかなりの物だったことが想像されます。

今回、クロスの貼り替えもあるので、ダウンライトの灯数を減らして、使用電力を少しでも抑えます。

電気図面を描いて、四国電力へ申請。

1階左側半分が店舗エリアですが、店舗エリアは住宅エリアに比べて換算係数が違うので、できるだけ不要なコンセントは撤去して、負荷を減らしています。

電力さんもいろいろ考えてくれて、なんとかギリギリ6kVA以内に契約容量を抑えることができて、申請が受理されました。

さて、工事に掛かります。


不要な電力量計や分電盤を撤去します。


既存の分電盤へケーブルを繋ぎ込んで、盤周りが完了。


店舗エリアのクロス貼りが終わると、照明器具を取付けていきます。


LEDタイプのダウンライトをご提案させていただき、採用されました。


かなりの台数のダウンライトを減らしましたが、鍼灸院なので落ち着いた明るさにできましたね。

奥には既存のLED照明が付いているので、明るさ的には十分です。

四国電力へ竣工報告を上げて、これで基本料金4,000円がなくなりました。
これ以降は、使ったら使った分請求が来る様になります。

とりあえず電気工事が終わりました。
リフォーム工事は、この後エアコン工事に移っていきます。
またそちらも完了したらBlogに書きますね。

アベ冷熱技研は登録電気工事業者で、第一種電気工事士が責任を持って電気工事を行います。
この様な電気工事も、お気軽にご相談ください。

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