「他で一ヶ月前にエアコンクリーニングしてもらったんですけど、水漏れしてメーカーさんに見てもらったら、汚れてるから水漏れするんですよって言われたんですけど、そちらで取外して洗浄してもらえますか?」と、エアコン分解洗浄をご依頼いただきましいた。
ダイキン AN25KCSK-W(2009年製) フィルター自動掃除機能付きタイプです。
「水漏れはメーカーさんが来てから治ったんですけど、冷えが悪い気がするんです。メーカーさんも、全然掃除できてないって言ってました。一ヶ月前に他の業者さんにやってもらったんですけど...」と言うことで、ガス圧測定を行ってみましたが異常なし。
外装はピカピカ光っていてキレイに見えるんですけど、内部を覗いて見ると...Σ(・∀・;)えっ?
前面だけ掃除したっぽいですけど、その前面すらキレイじゃありませんね。
見えない裏側は全く触ってない感じです。
これ、クリーニングしてもらったんですよね?
「えぇ、メーカーさんに言われてその業者さんに連絡したら、最初に説明した通りですって。」
は?クリーニング頼んだんですよね?
「はぃ、確かにいろいろと最初に説明はありましたけど。」
で、いくら払ったんですか?
「2台で13,000円です。安いでしょ。」
え?2台で13,000円は安いですね(・_・;) で、どこの業者さんなんですか?
「◯◯コーポレーションです。」
えっ?あのいろんなとこに広告出してる激安業者さんですか...あの業者さんって、こんな事するんですね...怖っ
「安かったんで頼んだんですけど、次はありませんね。」
で、その2台の内の1台はこちら。
三洋電機製で2006年製造。
11年経過しているのと、フラップモーターが壊れていて風向きが変わりません。
この状態でアベ冷熱技研では洗浄はお奨めしませんが、クリーニングしたみたいですね、その業者さん。
こちらのエアコンも同じ様に洗浄のご依頼をいただきましたが、この年式にこれ以上お金を掛けるメリットはない事をご説明させていただき、お断りさせていただきました。
では、先ほどのダイキンの室内機をお預かりして、分解作業に掛かります。
電気系統外さずに洗浄した形跡がありますね。酷いもんです。
分解せずに洗うと、こんな感じになるという典型的な状況...
前面を洗い流しても、ドレンパンにヘドロ状に溜まるだけです。
はぃ、これ熱交換器の内側です。これも分解せずに洗った場合の典型的な結果ですね。
前面から高圧洗浄機で吹き付けても、裏側に押し込まれるだけですから、こういう結果になるのは誰にでも想像できますよね。
いつもの様に、電気系統を取り除いて完全分解。
エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧ポンプでスミズミまで丁寧に洗います。
熱交換器 前面↓
熱交換器 内面↓
ボディ内部↓
ドレンパン↓
ファン↓
ドレンホース内に高圧洗浄ノズルを差し込んで吹かしてみると...出てきました(・_・;)
カナブンが、バラバラになって...
これ、よくあることなんです。
カナブンがドレンホース内に入り込んで、出られなくなって詰まってしまう。
おそらく水漏れの原因は、これですね。
洗浄が完了すると取付けにお伺いします。
室内機を掛けて、配管類を接続していきます。
既存のドレンホース内も、サクションポンプで掃除しておきました。
配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。
カナブンが入り込んだドレンホース。
ドレンホースを転がしていると虫が入りやすくなるので、少し浮かせてやります。
これは見て見ぬフリはできないので...
きちっとパテ埋めをしておきます。
作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引き渡しです。
「あぁ、なんかよく冷えだした気がします。お願いして良かったです。ありがとうございます。」と、大変お喜びいただきました(^^)
アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」が分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。
詳細及び、分解洗浄の動画をこちらでご覧いただけます。
→ エアコン洗浄工事 : アベ冷熱技研
こんにちは、某高専生です。
返信削除いつも私の疑問にご丁寧に返信してくれてありがとうございます。
分解洗浄ではないただの洗浄だと目に見えない部分を洗えなくて、奥で汚れてしまうんですね…
完全に汚れを防ぐのは無理に近いですが、内部クリーン等を定期的に行いカビだけでも防ぐことは難しいですか?
そうですね。当社のお客様には「内部クリーン機能」を使う事をお奨めしています。
削除カビが生えにくくなると言う意味では有効な機能ですね。
でも生えにくいだけであって、さすがに5年以上使うと内部にカビは生えてきます。
あと構造上、カビの生えやすいメーカーもありますし、お部屋の環境や運転時間で変わってきますね。
各メーカー抗菌・防カビ対策で、独自のいろんな機能を開発してきていますが、どれもあまり効果は無い様です。
エアコンにはどうしても水分とホコリが寄ってきますから、カビは生えて当然とも言えます。
今のところ、定期的な洗浄は欠かせないですね。