2023年7月28日金曜日

8HPパッケージエアコンの調子が悪いので29畳用のルームエアコンを取付け

昨日の続きです。
昨日のBlogにはご自宅の方の記事を書きましたが、本日は併設する店舗の方を。

三菱電機 MSZ-ZXV9023S-W エモコテック搭載霧ヶ峰をお買い上げいただきました。

当初ご相談いただいたのは、このエアコンの取替えでした。

そう、業務用のエアコンです。
室内機が2台で室外機が1台のツインタイプが設置されていました。
8馬力もあります。店舗の広さから8馬力も必要はなさそうですが。

当然、電力契約は低圧契約なので、毎月使っていなくても基本料金が引き落としされています。
この店舗で動力機器は、このエアコンと荷揚げ用のエレベーターのみ。
エレベーターはもう使われていないので、エアコンの契約を切れば基本料金が必要なくなりますね。
毎月5,000円ほど払っているそうなので、年間60,000円は大きいですね。

当初ご提案させていただいたのは、18畳用の壁掛けルームエアコンを2台対面で設置して双方向で吹かす方法でした。
片方の設置は難しい工事ではありませんが、もう片方は結構難しい工事になるため、工事費が多く掛ります。

そこでもうひとつご提案させていただいたのは、省エネ高級機種なら最大29畳用があるので、今年の夏はそれを1台設置してみて様子を見てみる事でした。
店舗の広さ的には29畳用で行けそうですが、窓ガラスが壁全体の半分程度を占めているため、どの程度の熱負荷が起こるのかは卓上の計算では無理で、使用してみないと解らないのです。
お客様は「どうせ今まで効いてなかったんで、とりあえずその1台を付けてみて、この夏ダメそうなら来年反対側に取付けてください。」との事で、ご依頼いただきました。

今回取付ける場所はこちら。

建物反対側のバックヤードに分電盤があります。
まずはここから、室内機を設置するところまで電源ケーブルを引いていきます。

バックヤードの壁面から、店舗側の天井裏へ呼び線を入れていきます。

室内機側の点検口から手繰り寄せるのですが、距離が長過ぎてキャッチャーを目一杯伸ばしても届きません...

数回呼び線を抜き差ししたりしながら、何とか通りました。

バックヤード側は、塩ビ管を使ってケーブルを保護しました。

ブレーカーは、使っていないコンプレッサーの200V回路を流用しました。

では、エアコン取付けに掛ります。
昨日と同じく、外壁がALC壁なので、ALC専用のコアドリルで慎重に開けていきます。

配管穴には、気密性確保と小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入しておきます。

室内機を掛けます。

室内機の位置が決まったので、コンセントを取付けておきます。

外部配管は、ブラウン色のスリムダクトで化粧仕上げ。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りは、こんな感じで完成。
南側ですが、ちょうどらせん階段の陰になるので、効率はいいと思います。

作業が完了すると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。
作業が終わったのが一番暑い時間帯だったので、店舗全体が冷えるまでには少し時間が必要そうでした。
やっぱりちょっと能力不足かなぁ...

「暑い中、ありがとうございました。今までと違って全然冷たい風が出てるんで、これで様子を見てみます。ダメだったら来年反対側へお願いしますね。」と、ねぎらいのお言葉をいただきました。

あ、既存のエアコンはしばらく置いておいて、「阿部さんの時間ができた時に撤去してください」とのご依頼をいただきました。
そうですかぁ...あの室外機を運び出さないといけないのは、なかなか悩ましいですね(^_^;)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

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