2023年2月11日土曜日

換気扇のコンセントでエアコンを運転するという施工不良でスイッチが破裂

いつもお世話になっているお客様からメッセージが届きまして、「息子の部屋のエアコンが動かなくなったんで、取替えをお願いします。」という事で、本日エアコンが入荷したのでフル装備でお伺いしてきました。

フル装備で...

エアコンは日立製。10年そこそこご使用。

今回、事前調査はしていませんでした。
メッセンジャーという便利なツールで、設置状況の写真も送っていただいたので、取替えのお見積りもやり取りさせていただいていましたので。

で。まったく動かないというのを、今日お伺いした時にお聞きしまして嫌な予感が...
コンセントの電圧を測ると100V出ていません...
分電盤のブレーカーはどれも切れている様子もなく...

もしかしてこのコンセントは...
もの凄く嫌な予感は的中しまして、、、スイッチ経由の換気扇のコンセントでした...
このスイッチ、負荷が掛かるとスイッチのランプが光るパイロットスイッチなんですけど、ユルユルになっています。

線を抜いて見ると焦げています。

スイッチをよく見ると、破裂していました。
スイッチには「定格4A」と記載されています。
パイロットスイッチですから、定格以上の電流が流れると耐えられませんよね。

4A(アンペア)は、100V換算で400Wまでです。
ここに高用量のエアコンがぶら下がると...
エアコンの暖房時の負荷は1000Wを超える場合もあります。
どうなるか、素人さんでもお解りいただけると思います。

このエアコンを取付けた人は、このお家を炎に包みたかったんですかね?
エアコン工事に電気工事士の資格が必要だと言うことがよく解るでしょ。
怖いですね。

さて、エアコン取替えの必要がなくなりました(T_T)
お客様に現状をご説明させていただきまして、エアコン専用コンセントの増設工事に掛かります。

分電盤には空きがあるので、増設は可能です。

専用コンセントはエアコンの脇に取付けようと、先に開口してしまいました。
開口してしまいました...
失敗しました...(T_T)
天井裏に梁がある様で、ケーブルが天井裏に立ち上がりません...

開けてしまったからには通すしかありません。
シャワールームの点検口から、天井裏へアクセスします。

幸い平屋の建物なので、ずっと向こう側までなんとか行けます。

体を横にして、腕を伸ばして電動ドリルで穴を開けて、ケーブルを通しました。
一行で書いてますけど、一人ぼっちですから上がったり降りたりの繰り返しで、一時間半ほど掛かっています...

何事もなかったかの様に、コンセントが付きました。

分電盤の方にもケーブルを通して。

ブレーカーを増設して電源ON。

電圧を確認して異常なし。

あとはエアコンの試運転を行って、お引渡しです。
「量販店に頼まなくて、阿部さん頼んで良かったです。やっぱりちゃんとしたところに頼まんといかんね。また他もあるんでお願いしますね。」と、大変お喜びいただき、お土産までいただきました(*^^*)

アベ冷熱技研は登録電気工事業者で、第一種電気工事士が責任を持って電気工事を行います。
お気軽にご相談ください。

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