2020年10月20日火曜日

愛媛県立松山工業高等学校電気科のみなさんと匠の技教室を開催

阿部が、一般社団法人愛媛県冷凍空調設備工業会の理事に就任して、ずっとやってみたいと思っていた事が、今日叶いました。

約1年半ほど掛けて、会長、事務局長と共に松山市内の工業系の高校を廻り、職業体験の出前授業の開催を模索していました。
今回、快く迎え入れていただいたのは、電気・機械・建築の世界を目指す子供たちが集う、愛媛県立松山工業高等学校です。

よく、「阿部さんの母校でしょ?」とか言われますが、ここに合格できていたらもっと違う世界が広がっていた事でしょう(u_u*)

今回、「冷凍空調」という内容であるため、機械科でしますか?という案もありましたが、そもそもエアコン工事には「電気工事士」の資格が必須です。
電気科の卒業生の中にも、冷凍空調系の会社に多数就職しているという現状から、阿部が強く電気科推しでお願いして決定しました。


出前授業とか、出張授業とかという、一般的な名目しか思い浮かんでいなかったのですが、「匠の技教室」という、何とも身の引き締まる表題で迎えていただきました。


実は、今日までの準備は、ハッキリ言って地獄でした...
今月10月に開催が決まったのは、今年の春前で、新型コロナが出回り出す前でした。

新型コロナの影響で、いろんな事業が中止や延期を迎える中、「ほんとに開催できるのか?」という思いと、ホントに春からほとんど休みが取れないほど忙しくさせていただいている状態で、9月中旬頃まで何も手付かずの状態でした。

そんな中、9月中旬頃になって「開催しますよ。」のご連絡。
これはヤバいことになる!という事で、10月1日に工事受付の停止をさせていただいた流れになります。
それからも現場はバタバタで、見積りは机の上に山盛り、ホント一週間前まで何も出来ていない状態で、一緒に手伝ってもらえるメンバーさんたちに、かなりお気遣いとご迷惑をお掛けしてしまいました。

日曜日も休まず現場仕事を済ませ、毎日夜な夜な眠い目をこすりながら、高校生のみなさんに伝えたいことをPowerPointにまとめていきました。
この資料がすべて完成したのは、昨日月曜日の午前中です。

それから工業会の事務所で準備、印刷物のお願いと、もう目まぐるしく走り回っていました。

そして本日!
38名の電気科生徒さんが着席。

一発目の挨拶が「軍隊か!」って思うくらいシャキッとしていて、こちらか背筋がピンとなりました。

まずはメンバー紹介を経て、会長が工業会についてご説明。
次に阿部がPowerPointを使って、「空調業界の動向や環境問題について」という、眠たくなる様なお話を朝一番に(^_^;)
阿部が写っている写真は他のメンバーさんに撮ってもらったのですが、微妙に全部ブレています(^_^;)

2時限目は、実際にエアコンを持ち込んで配管接続・試運転を行いながら、エアコンの仕組みについて学んでいただきました。
この部分は、ものづくりマイスターの資格を持ったメンバーさんに解説してもらいながら、横で阿部ともう一人のメンバーさんでエアコンの配管を接続しました。

3時限目は、別のものづくりマイスターさんに、エアコン工事に必要な工具の解説と使い方について講話してもらった後、実際にパイプカッター・リーマー・フレアツールを使って、銅管の末端をフレア加工してもらう体験を行いました。


はじめて触る工具ですから、扱い方も様々。
各テーブルにメンバーが着いて、キレイに加工できる様にサポート。
キレイなフレアが出来上がった子は、かなり嬉しそうな顔をしていました(*^^*)

4時限目は、またまた阿部の座学。
この時間は眠気も吹き飛ぶお話をさせてもらいました。
今回、生徒のみなさんは、エアコンについて少し学びました。
でもそれはほんの一部です。
安易な知識でエアコンを触ってしまうと、とても危険な目に遭うことを伝えました。
ここは一番重要なところですね。
実際に素人さんがエアコンを取外そうとして、室外機が爆発したり、漏れ出した液体フロンを触って凍傷になった事例がありますから。

じゃぁどんな資格が必要で、生徒のみなさんが受験できる資格試験はどんなものがあるの?という、一番知りたいところを説明させていただきました。

はぃ。冷凍空調機器施工技能士の3級であれば、経験年数ゼロでも受験が可能です。
今回受講してもらったのは2年生。
来年度の受験チャンスがありますね。
工業会の方でも、受験サポートさせていただきますよ。

要所要所で質疑応答の時間を取らせていただきましたが、最初1人2人だったのが、どんどん手が挙がる様になっていくのを見て、あぁ、この業界にも興味を持ってくれているんだなぁと実感しました。

この授業で、生徒のみなさんに新しい道は開けたでしょうか。
この体験は、みなさんの心に残る事ができたでしょうか。
我々の業界に少しでも興味を持ってもらって、一人でも多くの仲間を増やせたら、辛く苦しい思いで準備を進めてきた阿部も報われます。

お世話になった先生方にも、好評いただきました。
また来年度も、それ以降も、継続的に続けていきたいですね。

さて、また明日から激務に戻ります...

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