2020年5月24日日曜日

築38年の賃貸マンション一室のリノベーションでエアコンと電気工事を

いつもお世話になっているマンションオーナー様のご依頼で、賃貸マンションの一室のリノベーション工事に参加していました。


マンションは築38年。

和室がメインで、昭和を感じさせる間取りでした。

窓開口が広いので、この状態でもかなり明るいです。

古いエアコンが付いていますが、この壁はなくなる予定なので、取外して新しいものに取替えます。

キッチンもかなり年季が入っています。
キッチンにはレンジ専用回路を増設します。

分電盤は単相3線式。主幹30Aで4回路分岐です。

分電盤も30年超えていますので、安全面からこの際に取替えます。

今回の工事は、オーナー様から直接の分離発注式です。
建築屋さんが一括請負ではなく、建築・水道・ガス・電気と、オーナー様のお気に入りの業者さんを集めての作業となります。

3月末頃から解体が始まっていた様で、「阿部さんそろそろ入ってもらえますか。」と、やんわり建築屋さんに連絡いただいて、まずはエアコン撤去から。
既に壁が半分なくなっています(^_^;)

キッチン周りも撤去されていたので、一気に配線工事にも取り掛かります。


「ここに専用コンセントを」「あそこのコンセントをこの辺に」「その照明のスイッチはこの辺りに」「水周りだからアースも必要ですね」・・・と、かなりのボリュームのあるお仕事です(´;ω;`)

天井は通りません。所々、大工さんが床を剥いでくれているので、アース線などは床下から壁内へ立ち上げ。
壁内の厚みもほとんどないので、一本ケーブル通すのに、ものすごい時間が掛かります...
一旦、全部ボード剥いでいただく方がやりやすいんですけど、まぁそうも行きません。

キッチン周りはタイル貼りなので、余計に大変でした...

リビングは壁がなくなったので、テレビユニットやネットの配管の位置も変えなければなりません。
こちらも床が開けれる様になっていますが、ケーブルを通すには一筋縄ではいきません。

壁内に立ち上げるために、根太に横穴を開けたり...


電話や光ケーブル用に、PF管を使って空配管も敷設。


玄関の照明の位置を通路側へ少し移動して、通路も明るくなる様に。


この照明のスイッチ回路がややこしくて、こんな感じで梁を避けながらケーブルを通していきます。


専用回路増設も大変な作業です。
もうどれもこれも大変すぎて、ヘトヘトです...

ケーブルの仕込みが終わると、クロス屋さんがクロスを貼り終えるまで時間が空きます。


工程より一日遅れでクロスが完了。


まずはエアコンを取付けていきます。
配線器具の取付けから行うのが普通ですが、ちょっと工程が押しているので、先にエアコンを。

いつもの様に室内機を掛けて、配管類を接続。


しっかりと真空引きを行って、配管内部を真空乾燥させます。


取付けが終わると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。


トイレはOFFにすると換気扇が遅れて切れる、消し遅れスイッチに。


浴室は換気扇をタイマーで一定時間換気できるように、タイムスイッチを。


廊下の照明は、パナソニック製の優しく爽快なLEDダウンライトに。


このダウンライト、LEDユニットが取替え可能なので、メンテナンス性も向上。


キッチン周りの照明も、パナソニック製のLED照明をチョイス。


各部屋の配線器具はすべて取替えます。


水周りのコンセントにはアース端子付きタイプで。


位置を変えたテレビユニットは、レベルが適正かチェックしておきます。


打ち合わせ当初、換気扇は流用という話でしたが、途中でトイレと浴室の換気扇も取替えてしまおうという事になり、パナソニック製のダクト扇へ取替え。


あとは分電盤を取替えて、異常がない事を確認して電気工事完了。


元々はチャイムのみだったものを、オーナー様支給のカメラ付きドアホンへ取替えました。
大工さんが壁にニッチを作ってくれて、通路でも引っ掛けることなく利用できます。

最初の写真に比べて、見違えましたね(*´∀`*)


築38年とは思えないくらいの、広くて快適なお部屋の完成です!
あとは、美装屋さんがキレイにしてくれて、現場は完成となります。

アベ冷熱技研は登録電気工事業者で、第一種電気工事士が責任を持って電気工事を行います。
この様な電気工事も、お気軽にご相談ください。

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