本日もエアコンのガス補充依頼で、修理にお伺いしてきました。
もう今回は頭に来たので社名を公表しようかと思いましたが、まぁ「量販店Y電機」としておきましょう。
今回ご依頼いただいたお客様が「量販店Y電機」でエアコンをご購入され、その下請業者1名が工事に訪れたそうです。
エアコンの効きが悪くなったので「量販店Y電機」に修理依頼をしたところ、メーカーのサービスが修理に来ました。
そのサービスマンは、「ガスが漏れているので、漏れている箇所を修理して補充しないといけない」と言って、補充のみして帰ったそうです。
またエアコンの効きが悪くなったので、今度はメーカーに電話したところ、「ハシゴが立てれないので、漏れているところを点検できない」と断られたそうです。
困ったお客様は「量販店Y電機」へ電話したところ、「工事に関する保証はできない」と言う感じの応えが帰ってきたそうです。。。
そこでお客様は、当時工事を行った業者の連絡先を控えていたので、そこに電話すると「現在使われていません」。。。
「量販店Y電機」が保証すべき問題ですよね。 当然「量販店Y電機」が。
「量販店Y電機」・・・恐ろしや。 売りっぱなし、やりっぱなし「量販店Y電機」。。。
もう名前出さなくても判りますよね・・・(^_^;)
困り果てたお客様は、ネット検索でアベ冷熱技研を見つけていただきました<(_ _)>
実は最初、お電話お受けした時点でお断りさせていただくつもりでした(当然Y電機が保証すべき問題のため)が、一週間以上お待ちいただく事を了承いただく事と、あまりにも無気に断られたお客様がお気の毒でしたので、お引き受けする事にしました。
まずはガス圧を測定するため、試運転。
かなり減っているので、これでは効きませんねぇ。

残ガスを室外機内へ回収し、修理作業に掛かります。
メーカーに「ハシゴが掛からない」と言われた場所。
何とか立てましたが、垂直に近く、作業できる角度は保てません。
とりあえず上がって、屋根の上から手の届く範囲で作業開始。
配管接続部をフレアツールを使って再加工します。

フレア部分はパッキンの役目を行うので、エアコン工事の重要なポイントです。
トルクレンチを使って、規定値で締め上げます。

写真はバンザイして、つま先立ちで撮っているので近くに見えますが、このナット締めるのに苦労しました。
この後、配管をしっかりと保温して、ハシゴ作業終了。
室外機側の接続部も同様に、フレア再加工し接続。
いつもの様に電動式真空ポンプを使って、配管内部を真空乾燥させます。
はい、カットしたフレア部です。

ちょっと歪んでるのが判りますか?
反対側を見ると一目瞭然です。

これだけ大きなキズが入っていると、運転中高圧になったフロンガスは漏れてしまいます。
工事をされた業者さんが使っていたフレアツールに異常があった様ですね。
残念ですが、この時期、この業者さんが施工したエアコンは、すべて同様な症状が現れているハズです。
真空引きが終わると、冷房運転開始。
様子を見ながら、新冷媒(R410A)を追加充填していきます。
規定ガス圧まで上昇し、冷風が出る事をご確認いただいて作業終了となります。

「もうY電機には頼まない」とお客様。
それは適正なご判断だと思います。
たぶん、連絡の付かない下請業者さんは辞めたんだと思います。
お客様にはお気の毒ですが、断ったメーカーは正解だと思います。
安い値段で工事させられて、安い値段で卸させられて、尚且つ支払いが遅い・・・誰だってイヤですよね。
それでも「量販店Y電機」で買う人が多いのは何故でしょう?
「安くてポイントが付くから」・・・
じゃあ、そうしてください。
安い物(工事)は安いナリ。
どうぞどうぞ、逆に高物に付きますから(^_^;)
アベ冷熱技研は「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」の責任施工で、環境に配慮した施工・修理を心掛けています。
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