2021年6月3日木曜日

天袋の格子の中に設置されて効きの悪いエアコンを格子を加工して新設工事

先月、エアコン工事をご依頼いただいたお客様に、「とても丁寧に工事をしていただいたんで、阿部さんのできる時でいいですから、追加で2階和室のエアコンの取替工事をお願いします」とご依頼いただき、本日お伺いしてきました。

ダイキン製、お客様支給品です。

前回の工事の際に、現地調査をさせていただいていました。
これ、こういうのまだ無くなりませんね...
収納の天袋に壁掛タイプのルームエアコンを設置するの。

しかもこれ、取付けもかなり苦労したんだろうなぁという感じです...

こういう設置方法が好きな設計士さんが多いですが、デザイン優先にしたければ、ちゃんと壁ビルトイン形のエアコンがありますから、それを使えばいいのにと思います。

今回の場合も、室内機を隠すために格子枠がありましたが、これを取付けると、天袋の中でショートサーキットを起こしてしまって、まったく部屋が冷えないという状況に陥ります。
本末転倒です。
結局、格子枠を外して使わないといけなくなるので、デザインもなにもありませんね...

このお部屋、2階になります。
室外機は地上置き。
あの壁から出たところはフリーダクト使っているけど、どうなっているんだろうか...

ここももの凄い狭いです。
ブロックが境界線ですが、ハシゴ作業をするためには、お隣の敷地へ立てさせていただく様になります。

あと、ガスメーターのところに室外機は、あまり良くありません。
新しい室外機は少し大きくなるので、右側へ移動しないといけませんね。

という訳で先月、この格子枠をお預かりしていました。

コンパネを切ってですね。

格子の部分にボンドで貼り付けます。

数日置いて、ボンドが完全に接着されたら、配管穴とコンセントの開口を行います。
何をするか、もうお解りだと思います(^^)

そして本日、工事にお伺いです。
本当は午後からの予定でしたが、前日に午後から雨の予報だったので、急遽予定を変更して朝9時前からスタート。
この狭い隙間に、ハシゴと脚立を押し込みます。

お隣様には、お客様から許可をいただいて、ハシゴを立てさせていただいています。
軒が出ているので、上に上がるまでが大変です。

下から見た時に見えなかったフリーダクトの先端です。
パテ埋めですか... パテだけだと数年で硬化して、最悪は雨水侵入の原因になります。

既存機を撤去しました。
室内機奥の配管穴は、筋交いに当たったためか、右側へ開け直していました。
どう考えても、そこに筋交いはあるでしょう...

格子枠は取外しができるようになっていましたが、室内機を取付けるため、しっかりと枠組みをして下地を作ります。

加工しておいた格子枠を取付けました。
コンセントも右の方に取付けて、室内機が付けば見えない位置に。

奥の配管穴と格子枠の配管穴の間は、VU50の塩ビ管を使って、配管保護と勾配を取ります。

位置決めをして、背面板を設置。

配管を通して、室内機と接続していきます。

外部のフリーダクト部分はパテではなく、コーキングをしっかりと塗り込んで雨水の侵入を防ぎます。

ここで雨が降り始めました...(´;ω;`)

配管は新しいものに取替えましたが、外部化粧カバーは流用です。

雨はシトシトという感じで降っていますが、上りにくかった軒先のおかげて、そんなに濡れることもなく室外機へ接続。
配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りはこんな感じで完成。
少し室外機が密集していますが、風通しはいいので放熱は問題ありません。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。
朝9時前スタートで、昼休憩なし、昼2時前まで、5時間も掛かってしまいました...(*´Д`)

「大変な作業でお疲れさまでした。思った以上の仕上がりで、ホント綺麗にしていただいてありがとうございます。これでこの夏は快適に過ごせます。阿部さんに出会わなかったら、このエアコンも取替える事もなかったと思います。またこれからもよろしくお願いします。」と、ご夫婦で大変お喜びいただき、おみやげまでいただきました(*^^*)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2021年6月2日水曜日

27年使用の松下電器産業の床置形エアコンをダイキンの床置形へ取替工事

初めてのお客様のご依頼で、床置形エアコンの取替工事にお伺いしてきました。

ダイキン製、お客様支給品です。

既存機は、松下電器産業製。
作り付けの収納の中に納められています。

室外機はこちら。
1994年製ですが、まだ動きます。
この頃の松下は故障も少なく、いい製品を作っていましたね。

ドレンはコンクリート床に垂れ流しにされています。
ここは後ほど手直ししますね。

まずは既存機を撤去。

配管穴にスリーブが入っていないので、通風孔になってしまっていました。
気密性確保と小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入しておきます。

垂れ流しにしていたドレンは、塩ビ管を使って洗い場の方へ延長します。
室外機のドレンの勾配が取れないので、ブロックも使って室外機を上げる様にします。

室内機を設置して、配管類を接続していきます。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。
これで今年の夏は快適にお過ごしいただけますね(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2021年6月1日火曜日

賃貸マンションの一室でリフォームに伴う電気設備改修とエアコン工事

3月から取り掛かっていました、賃貸マンションの一室をリフォームするための電気工事が、本日最終日でした。
3月からって、かなり長い期間でしたけど、「まだ入居は決まってないけど、阿部さんの空いてる時に取り掛かっといてもらわんと、忙しくなるやろうけん。」とご配慮いただいていまして、合間を見て取り掛かっていました。

結構古いマンションなので、設置されてているエアコンもなかなかの年代物です。

これらは撤去処分してしまいます。

まぁ、外すとこうなりますよねぇ(^_^;)
クロスは貼り替える予定です。

トイレの換気扇は毎回苦労します。
天井ボードの上に取付けられているので、取外すのがかなり大変なんです。
こういう所は先にやっておかないと、クロス貼り替え後ではできません。

ダクト接続も大変なので、先に新しい換気扇に取替えておきます。

コンセント類はプレートを外して、浮かせておきます。

スイッチやリモコンも浮かせておく事で、クロス屋さんがクロスをキレイに貼りやすくなります。
ここまでが3月頃の作業でした。
その後、大工さんが入る予定だったんですけど、建築屋さんが他の現場が忙しくなって、こちらのマンションに手が回らないと言うことで、しばらく放置されていました。

まぁ、阿部もかなり予定が詰まってきて、完全に忘れていたんですけど、先月「6月中旬に入居が決まったんで、阿部さんの都合でかまいませんから現場に入ってもらえませんか。」とご連絡いただき、先週から合間を見て作業に掛かっていました。

まずは、配線器具から取り掛かります。
浴室のスイッチなんですけど、なぜかトイレ用の消し遅れスイッチが付いていました(^_^;)
換気扇があるからでしょうけど、消し遅れって3分くらいしか動作しないので意味ありませんよね。

配線器具類はすべてコスモシリーズへ取替えます。
浴室のスイッチは、照明と換気扇と分けました。
換気扇はタイムスイッチがお奨めではありますが、予算の都合というのもありまして、パイロットスイッチにしました。

古いコンセントは緩くなっていたりして発熱の危険があるので、この際にすべて取替えます。

テレビユニットも高シールドタイプに交換。
受信レベルもきちんと測定しておきます。

照明器具はすべてLED化。

古い分電盤も取替えます。

撤去して。

新しい分電盤を設置して、ケーブルを接続していきます。

扉付き分電盤にコンパクトブレーカーでスッキリしました。

エアコンは、以前他で使っていたものを取外して洗浄後、保管していたものを取付けます。

位置決めをして、背面板を設置。
コンセントの位置がなんとも微妙な位置なので、室内機の取付け位置を変更しました。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

既存の配管化粧カバーは、塗装がこってり乗っていて使い物にならなかったので、新しいものに取替えました。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機の後ろに排水口があって、大雨の時には飛沫が飛んでいたので、ブロックで嵩上げしておきました。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認して完了です。

明日明後日に美装屋さんと建具屋さんが入って、現場がお引渡しになります。
入居までに間に合いそうですね。

実はもう一部屋あります...
そちらはまだ入居が決まっていないので、しばらくしてからまた現場へ入る予定です。

アベ冷熱技研は登録電気工事業者で、第一種電気工事士が責任を持って電気工事を行います。
この様な電気工事も、お気軽にご相談ください。