2024年4月20日土曜日

テナントビルの2階事務所で天吊形3HPパッケージエアコン取替工事

昨日と本日の二日間掛けて、天吊形パッケージエアコンの取替えにお伺いしてきました。

三菱電機 PCZ-ZRMP80SK3 天吊形ムーブアイ搭載スリムZRタイプをお買い上げいただきました。

既存機はダイキン製の6馬力でした。
製造年2001なので、23年目。
まだ動いてはいますが、室内機からもの凄い音がするので、夏がくる前に取替えておきたいというご希望です。

室外機はベランダ置きです。

銘板を見るとフロンガスがR407Cですね。なんかもう懐かしい感じです。
しかしこの室外機、重量106kgって記載されています...
いやぁ...どうやって降ろすかが問題です...

今回、室内機の音の問題もありますが、電気代がエアコンだけの動力契約なので、毎月の請求額がとんでもないことになっているそうで。
春や秋など使わない月でも基本料が掛かるので、この際に三相200Vの動力契約を切って単相200Vの電灯契約にまとめたいとのご希望もあり、事務所の広さや日射を考えると少々能力不足になるかも知れませんが、単相200Vで一番能力の大きな3馬力のエアコンでやってみる事になりました。

一人での作業になるため、最初はお断りしようかと思いましたが、「重いもの運ぶ時は手伝いますから」とお客様が言われるので、今回お引き受けさせていただきました。
ですから、2日間の工程となります。

では作業に掛かります。
まずはポンプダウン運転を行って、フロンガスを室内側へ回収します。

撤去作業の時短のため、先に室外機へフロンガスを回収しておいて、室外機からフロンガスを回収している間に配管や室内機を取外していきます。
業務用パッケージエアコンですから、フロン排出抑制法に則り、機器内のフロンガスを回収します。
フロン回収業者に依頼せず、みだりに特定製品から大気中にフロンガスを放出すると、法に則り罰せられます。

さて、取外していく訳ですが、より線を端子上げせずに端子台にそのまま接続していました。
最悪の場合、端子台が発熱して...

ドレンも垂れ流し状態です。こういうのを見ると、どういう業者さんなのか想像がつきます。

太い方の配管は6分です。
すべてベンダーを使わず、手曲げで施工されていました。
ベンダーを忘れたのか。でも手曲げにしては潰れず曲げているので、逆に感心します。

室内機は35kgあります。
さすがに一人で降ろせませんから、頼れる相棒の電動アッパーくんに。

撤去完了です。
この部分は室内機を外すまでどんなになっているのか判りませんから、行き当りばったりですね。
なんで左の吊りボルト部分だけボードが無いのか意味不明です。

一枚ボードを剥いで、天井裏の状況を確認。

撤去した室内機より、新しい室内機の方がコンパクトになるため、吊りボルト位置を変更します。

ボードを元に戻して、新しい室内機を吊り込みます。

夕方、新しい室外機を仕入先に配達してもらって搬入。
ついでに取外したエアコンを、仕入先1名、お客様お二人、そして阿部の計4名で100kg超えを階段で降ろしました。
配管作業は一人でもできますけど、重量物は人がいないと無理ですね。

もう夕方5時になって時間切れ。
取外したエアコンを一晩置かせてほしかったんですが、車の出入りが多いので何かあってはいけないということで、片道40分往復して軽トラで回収に。
積み込みは一人です。
え?一人ですよ?みなさん帰りましたから。
もうカラダがボロボロです...

一夜明けて本日。
配管接続からスタートです。

室内を通る配管は、スリムダクトを使ってみました。
テープ巻きよりはマシですかね。

屋外のスリムダクトは、既存のものを流用です。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りは、こんな感じで完成。

電源を三相から単相へ切り替えます。
既存の3P50Aのブレーカーを撤去して。

2P30Aのブレーカーを新設。
左側の単相ブレーカーの二次側から分岐して、単相200Vを取っています。
この後、お客様から四国電力へ連絡していただいて、動力契約の解約手続きを行っていただければ、毎月の基本料がなくなります。

あとはリモコンを取付けて、試運転開始。

異常がないことを確認して、お引渡しです。
もの凄い音から開放されて、ゆっくりお仕事に専念できますね。

「ありがとうございました。また自宅の方のエアコンも取替えたいんで、またお願いしますね。」と、追加のご依頼までいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士(ものづくりマイスター)」「第一種電気工事士」の責任施工。
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