2025年10月1日水曜日

先月他社が分解せずに洗浄したエアコンの取外し分解洗浄

お世話になっているお客様からエアコン分解洗浄のご依頼をいただき、本日再取付けにお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-GV2521-W(2022年製)スタンダードタイプです。
3年前にアベ冷熱技研でご購入いただいたものになります。

今回のお客様はとても臭いに敏感でいらっしゃいます。
設置後まだ3年ですが、設置した翌年にはエアコンクリーニングをした形跡が...
阿部は少しショックでした。何のご相談もしていただけなかったので。
申し訳ありませんが、当社施工品を他社が触った場合は、いかなる場合も工事に関する保証はできなくなります。

今回ご相談いただいたのは、先月の初めにも他社でエアコンクリーニングをしてもらったそうで、その後しばらくして何とも言えない甘い臭いがエアコンから出る様になったので何とかして欲しいとご相談いただきました。

まず最初に。

基本的に、他社が触って不具合が発生したものは当社では対応しません。
これ社会の一般常識だと思っています。
その業者さんが起こした問題はその業者さんが責任を取るべきです。
ちょっと冷たい様ですが、お客様にとってもその業者さんの将来のためになりませんので。

と、一度お断りさせていただいたところ、その業者さんがもう一度水洗いをしてくれたそうです。
水洗い?
しばらくして、また臭いが出る様になり、「どうしても阿部さんにお願いしたいんです。どうにかなりませんか。」とご連絡いただきまして、すぐにはできませんよと念押しさせていただいてお引き受けすることにしました。

まだ日中は暑いので秋になってからにしませんかとお伝えしたんですけど、どうにも臭いに耐えられないとの事で、取外しにお伺いしました。
阿部が外す時にはそんなに臭いは気になりませんでしたけど、臭いは空気中の湿度なんかも関係しますから、出る時と出ない時がありますね。

お預かりした室内機を分解していきます。
正面から見ると掃除をされてきれいな室内機ですが、中のドレンパンには汚れがいっぱい...

これ、ドレンパンを外さずに洗いましたね?

ファンには洗いカスの様なものがいっぱい付着していて、部品と部品の間にはホコリが濡れて固まったものがこびり着いています。

電気系統も外さずに洗浄液を掛けた様ですね。
ファンモーターの軸先が錆びてしまっています。
この錆が成長するとファンが外れなくなってしまいます。
それからファンモーターのベアリングに水分が入り込むと、しばらくしてモーターから異音が発生することもあります。

肝心の熱交換器は正面はキレイになっていましたが、裏面には黒カビの洗いカスが点々と残っていました。
分解せず正面から薬品を掛けるだけの洗浄はこんな感じになてしまいます。
だからアベ冷熱技研では、取外して丸洗いする分解洗浄を行っているんです。

電気系統を外してしまえば、隅々まで丸洗いができます。

エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧洗浄機でスミズミまで丁寧に洗います。

熱交換器↓

ボディ内部↓

ドレンパン↓

ファン↓

どうですか?先月他社に洗ってもらったエアコンですよ。
阿部はショックです...

あ、臭いに関してですが。
今回はお客様が臭いに対して過敏になられているので、通常、洗浄後に塗布しているカビ防止剤や親水性剤は使用していません。
既に何度も洗浄されているので、防カビ効果も水飛び抑制も剥がれ落ちていると思われますが、あえて控えました。
今後、カビが生えるのが早くなったり、吹出口から水飛びが発生するかも知れない事はお客様にご説明してご了承いただいています。
それよりも臭いを止めることが重要との事でしたので。

洗浄が完了すると取付けにお伺いします。
室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

工事が完了すると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。


当然ですが臭いは消えました。
これでしばらくは快適にご使用いただけると思います。
いつも書いていますが、カビや臭いはエアコンの異常で発生するものではありません。
とても言いにくい話ですが、そのお部屋の空気環境によってそれらは発生します。
エアコンを使えば使うほどホコリが付着してカビになり、臭いが発生します。
かと言って、臭いが出る度に洗浄をしていると、機械にとってはとても負担になって寿命が縮まってしまいます。
難しいところではありますが、お客様にはご説明してご理解いただきました。

お部屋には高機能な空気清浄機を購入されるそうです。
吉と出ます様に。


アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「一級冷凍空気調和機器施工技能士」が分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。

詳細及び、分解洗浄の動画をこちらでご覧いただけます。

2025年9月24日水曜日

ケーブルテレビをやめてアンテナ受信へ切替工事

いつもお世話になっているお客様のご依頼で、アンテナ取付工事にお伺いしてきました。

新築の時からずっとCATVを利用されていましたが、地デジしか見なくなったとの事でアンテナ受信をご希望です。

事前調査でこの辺りが一番受信レベルが良かったので、ここへアンテナを新設します。

位置決めをして、壁面金具を取付けます。

アンテナを取付けて、松山本局を狙います。

エラーフリーのいいレベルが出ました。

アンテナから既存の引込口までのケーブルは、軒下の隅を留めていきます。
塩ビパイプに収めると逆に目立つので、露出配線にしています。

V-ONUに繋がっていた屋内ケーブルを抜いて、アンテナからのケーブルと接続します。

接続箇所はしっかりと防水処理して収めました。

アンテナ周りはこんな感じで完成。

室内の弱電ボックスに収められているV-ONUの電源部を撤去します。

撤去したところへUHFブースターと電源部を設置。

各部屋のテレビユニットでレベルを測定します。

エラーフリーでいい値が出ました。

後はテレビのチャンネル設定を行って、映り具合を確認いただいてお引き渡しです。
ケーブルテレビの解約手続きはお客様ご自身で行っていただきます。

あと、子供部屋へLANケーブルの入線工事もご依頼いいだきました。

各部屋に空配管が通っているので、さくっと入線ができます。

LANモジュラを取付けて、ケーブルチェックを行って作業終了です。


「お忙しいとこ、ありがとうございました。また何かお願いすることがあると思うんで、その時はお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研ではアンテナ工事やケーブルテレビ工事など、お客様のニーズに合ったご提案をさせていただきますので、お気軽にご相談ください。

2025年9月23日火曜日

トレーラーハウスの電源工事とエアコン取付工事

初めてお取引きさせていただく建築会社さんのご依頼で、トレーラーハウスの電気工事とエアコン工事にお伺いしてきました。

アベ冷熱技研では、基本的に建築会社さんとの下請け契約は行っていません。
今回は自社の敷地駐車場に停めるトレーラーハウスの電源工事をしてもらえないかと言うことでしたので、最初にお取引き条件などの話し合いをさせていただいてお引き受けしました。
以前からアベ冷熱技研のX(旧ツイッター)をご覧いただいていて、いつかお願いしたいと思われていたそうです。

トレーラーハウスって何?って思われた方は、Googleで検索してください。
書くと長くなりますので...

今回トレーラーハウスを設置するのは広い駐車場の一角。
電源が必要な訳ですが、建物からはかなり距離があります。
道路に面しているので直接引込みしたいところですが、四国電力は同じ名義で同じ敷地内に引込線は1本しか入れれない事になっています。
なので、長距離を引っ張って来なくてはなりません。

位置でいうと真逆の方向に建物の引込計器盤があるので、ここから分岐するのが一番かと思います。

イメージはこんな感じですが、全長は50mを超えています。
しかも道路に面しているところは埋設しなくてはなりません。

打ち合わせを進めると、水道屋さんが水道管と下水管を埋設するために掘削するので、「配管持ってきてくれたら一緒に埋めておくよ」と神対応いただきまして、大いに甘えさせていただく事にしました。
重機を持ってるのは強いですね。

埋設する配管はPF二重管にしました。
埋設だけでなく露出ころがし配管も行うため、耐候性にすぐれたブラック色をチョイスしています。

いやぁ。一日で埋めてしまいました。仕事が早いですね。

水道屋さんが掘った部分しか埋まっていないので、こんな感じになっています。
お客様もこれで全然かまわないとの事なので、これで進めていきます。

ブロック塀沿いはころがし配管です。
ケーブルを延々と配管に通していきます。
50m以上ありますから電圧降下も考慮して、ケーブルサイズはCV-T14sqを選定しました。
はぃ。55m注文しました...
これをひたすら「一人で」引っ張るのです...

2個所中継ボックスを取っています。
配管が曲がっていると通りませんから。

炎天下の日陰がないところで、ひたすら引っ張り倒します...

こんな感じで予定の場所へコンセントボックスを設置。
将来このブロック塀は無くなるそうなので、配管は塀に留めずにころがしています。

ついでに、工事の際に必要な仮設コンセントを設置しておきます。

引込計器盤内で分岐したケーブルを、30Aの漏電遮断器へ接続して幹線工事完了です。

ここまでの工事が8月中に行ったものです。
本当は8月中に完工できる感じでしたが、肝心のトレーラーハウスが遠方からやってくるそうで、台風や豪雨の影響で遅れに遅れて先週到着しました。
はぃ。これがトレーラーハウスです。
タイヤが付いていてトラックなどで牽引して移動できる仕組みです。
なので、建物の扱いでは無いんだそうです。(これもGoogle検索で調べてみてください)

内装や配線工事はほぼ出来上がっていますが、ユニットバスはまだできていません。

先にエアコン工事に掛かります。

位置決めをして、配管穴を開けていきます。

気密性確保と小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入しておきます。
ここまでが先週の作業です。

週明けにユニットバスが組まれていたので、本日仕上げにお伺いしてきました。
エアコンの続きから始めます。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

外部配管は、アイボリー色のスリムダクトで化粧仕上げ。

室外機は壁面置台を使って設置。
配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りは、こんな感じで完成です。

電源工事に掛かります。
分電盤以降の二次側配線は既に組み上がっています。

一次側ケーブルは、ゴムキャブタイヤケーブルを使用します。
幹線で使う様なケーブルではありませんが、接続はいつでも抜き差しできる様にコンセントプラグを使うため、ケーブルに柔軟性が必要なのです。

盤から底まで空配管が通っているので、ケーブルを通していきます。

ハウス底面に、サドルでケーブルを留めていきます。

末端接続はコンセントボックス内で、引掛けコンセント式で接続します。

やり方はいろいろありますが、今回はこの様にしました。

分電盤にケーブルを接続して、ケーブルに異常がないかすべての回路の絶縁抵抗計で測定します。

あとは電源を投入して、エアコンの試運転。

異常がない事を確認して、お引き渡しです。

まだ水道屋さんの作業が残っている様ですが、いい感じに仕上がっていますね。

トレーラーハウスに興味がありましたらご紹介できます。


「お忙しいのに請けていただいてありがとうございました。またご相談すると思いますけど、よろしくお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は登録電気工事業者で、第一種電気工事士が責任を持って電気工事を行います。この様な工事も、お気軽にご相談くださいませ。