2025年1月25日土曜日

建物に囲まれてハシゴが使えない住宅で地デジアンテナ新設工事

CATVをやめてアンテナ受信をしたいとのご依頼で、午前中アンテナ取付工事にお伺いしてきました。

アンテナ受信をするためには、送信塔方面の開けた場所にアンテナを設置する必要がありますが、このお宅は隣家に囲まれています。
送信塔がある方向にベランダがありますが、ご覧の通りです。

屋根の上にアンテナを取付けることができるのであれば問題はなさそうですが、その屋根に上がれません...
建物の三方向は隣家が接近しすぎていて、正面の道路側は電線が密集していて、ハシゴを掛ける余地がまったくなしです。

ベランダ脇の雨樋にCATVのケーブルと宅内ケーブルのジョイントを発見。
この辺りにアンテナが取付けられるなら...

上を見ると開けています。もしかして...

調査用のUHFアンテナで、受信レベルを測定してみます。

おっ!レベルは低めですが、エラーはフリーです。これは行けるかも。

という事で、ベランダの屋根より上にアンテナを上げる事ができるなら受信可能ということで、お見積りさせていただいてご依頼いただきました。

では工事に掛かります。
ポールをどうやって建てるか、結構悩みました。

まずは格子の外側に付いている波板を取外します。

穴開きのC型チャンネルを使って、格子をボルトで挟み込みます。

サイドベースをC型チャンネルにしっかりと留めて、ポールの受けが完成です。

防錆ポールの先にUHFアンテナを取付けて、松山本局を狙います。

街中エリアにしては、かなりいいレベルが出ました。

宅内では数か所分配されているので、UHFブースターは必須です。

CATVのケーブルを外して、宅内ケーブルとアンテナ側ケーブルを接続します。
この後、しっかりと防水処理しています。

宅内にあるCATVのV-ONU用電源部を外して、UHFブースター用の電源部に取替えます。

ブースターの出力レベル調整を行って、適正レベルにします。

あとはテレビのチャンネルを再スキャンして、映り具合をご確認いただいてお引渡しです。
CATVの解約については、お客様からCATVへ連絡していただきます。

アベ冷熱技研ではアンテナ工事やケーブルテレビ工事など、お客様のニーズに合ったご提案をさせていただきますので、お気軽にご相談ください。

2025年1月24日金曜日

22年と17年お使いのビーバーエアコンを三菱霧ヶ峰へ取替工事

昨日、電気温水器の取替工事をさせていただいたお宅で、エアコン×2台の取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-GV2824-W・MSZ-GV2224-W 霧ヶ峰スタンダードタイプをお買い上げいただきました。

既存機は三菱重工製です。
こちらのエアコンは2008年製造。

こちらのエアコンは2003年製造です。

室外機は2台ともベランダ置きです。

ほとんど使われていないエアコンですが、昨年、三菱重工のエアコンのリコールチラシをご覧になってから、「もう古いのでリコール対象でなくても取替えておきたい」とのご希望でご依頼いただきました。

作業に掛かります。
まずは既存機を撤去。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。
もう少し右へ寄せて取付けたいところですが、穴の位置が決まっているためこれが限界でした。

斜め天井なので、なかなか厳しかったです。

冷媒配管は新たに取替えますが、配管化粧カバーは既存のものを流用です。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りは、こんな感じで完成。
プラロックがアイボリー色なのは、お客様のご希望です。
アベ冷熱技研の基本はブラック色ですが、ご希望があれば手配します。(在庫はありません)

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認して1台目完了です。

2台目に掛かります。既存機を撤去。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

こちらも既存の配管化粧カバーを流用します。
一応古いダクトは水拭きするのですが、樹脂内部まで浸透している汚れは取れません。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りは、こんな感じで完成。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。

昨日の疲れがあって全身筋肉痛状態でしたが、工事はサクサク進んで早めに終われました。

「昨日と今日と続けてお疲れ様でした。いつもきれいにしていただいて、ありがとうございます。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2025年1月23日木曜日

22年お使いの電気温水器内部から水漏れでエコオート370Lへ取替工事

いつもお世話になっているお客様のご依頼で、電気温水器の取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機 SRT-J37CDH5 エコオート370Lをお買い上げいただきました。

既存機も三菱電機です。
2003年製なので、22年目ですね。
電気温水器は構造がシンプルなので長持ちでするものが多い感じがします。

実は昨年11月頃に、「急に電気代が3倍くらい高くなったんですけど、阿部さん何か考えられることはありませんか?」と、ご相談いただいていました。
このお家、年に数日しか使われない建物なので、通常は数千円の電気代で済んでいます。
大きな電気製品を使わないと電気代が3倍になることはありません。
ピンときたのは電気温水器。
「もしかすると電気温水器からお湯が漏れてませんか?最悪の場合は建物内のお湯の配管が破損している場合もありますね...。お湯が漏れているとタンク内に水が入ってくるので、電気温水器はどんどん沸かさないとと判断して電気を使ってお湯を沸かすので電気代が上がりますね。」
当社施工品ではないので、設置された業者さんかメーカーに点検依頼する様お伝えしていました。

数日して「やっぱり阿部さんの言う通りでした。電気温水器の中で漏れていました。」と、ご連絡いただき、「もう20年以上使ってるんで、阿部さんに取替えていただきたいんですけどお願いできませんか。年明けで全然かまわないので、阿部さんの時間が取れる時に。」という事でご依頼いただきました。

年末はとてもじゃなく時間が取れないので、本日取替えになりました。
年明け、時間がある時に四国電力へ「取替えますよ」という電力申請手続きを行って、受理されてから施工になります。

既存機は460Lですが、ほとんど使われていないので370Lに変更します。
エコキュートやボイラーという案もありましたが、隣家が接近しているので、沸きあげの際の「音」に配慮して電気温水器に決まりました。

では工事に掛かります。
まずは既存機を撤去するのですが、アンカーボルトが腐食していてビクともしません...

仕方ないので、ディスクグラインダーで切り飛ばしました。

撤去完了。 え?いつも通り一人で作業ですよ。かなり大変ですけど...

新しい温水器の位置決めをして、アンカーを打つ位置を決めます。

アンカーはいつもの様に、HILTIのウエッジアンカーを使用します。
このアンカーは叩き込んだ後に、ナットを締めて引っ張る事で強度が増します。
引っ張れば引っ張るほど、コンクリートへ食い込む仕組みのため信頼性は抜群です。
溶融亜鉛めっき仕上げなので、腐食にも強いアンカーです。


さて、温水器を据えようかというところで、給水管が嫌な感じで動くのに気が付きました。
どうしても気になるので、配管の周りのコンクリートをハツっていくと、給水管がソケットのところでスッポ抜けました...

え?嘘でしょ?折れたのかと思ったら、抜けていました。

ソケット内を覗くと、接着剤を塗った形跡がありません...
20年以上、ここも漏水してた様です...
周りにコンクリートが巻かれていたので、大量には漏れていなかった様ですが...

気がついて良かったです。
しっかりと接着して、新しい管に取替えました。
ここまで、ものすごいタイムロスです...
今日一日で終えることができるのか、不安を抱えながら作業を進めます。

温水器を据えて、しっかりとアンカーへ留めます。

配管を接続して、タンクへ注水開始。

水漏れなどがないか確認してから、しっかりと保温材を巻いておきます。

電源ケーブルとリモコンケーブルはPF管に収められていましたが、両方とも劣化が進んでいたので、、、

PF管よりは耐久性の高い塩ビ管で配管しなおしました。

外周りはこれで完成。日が暮れてきました。

キッチンでリモコンを取替えます。

浴室のリモコンも取替えて、初期設定後試運転開始。

お湯はまだ沸いていないので、湯はり運転ができるか注水試験を行って作業終了です。

撤去した温水器は軽トラで引き上げます。

370Lでコンパクトになりましたね。
エコキュートに押されて電気温水器はあまり出なくなりましたが、今回の様に「エコキュートは沸きあげの際の音が気になる」とか、「ボイラーだと燃焼音と排気の臭いが嫌」などの場合には電気温水器が最適ですね。

途中イレギュラーな作業が入ってどうなる事かと思いましたが、なんとか一日で完工できました。

「足元にカバーも付いてスッキリしましたね。これで安心して使えます。お一人で大変な作業させてしまってすみません。きれいにしていただいて、ありがとうございました。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は、第一種電気工事士・給水装置工事主任技術者が取付工事を行います。
オール電化に関することなら、お気軽にご相談くださいませ。