2022年8月27日土曜日

15年お使いのエアコンの効きが悪くなったので9.0kwのエアコンへ取替工事

いつもお世話になっているお客様のご依頼で、リビングに設置されているエアコンの取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-ZXV9022S-W 霧ヶ峰プレミアムモデルをお買い上げいただきました。

既存機は、富士通ゼネラル製です。
2007年製で効きが悪くなってきたので、取替えをご希望です。
既存機は7.1kwでしたが、もう少し能力UPしたいとのご希望で、今回9.0kwへ取替えます。

室外機周りはこんな感じでした。

量販店の施工でよく見掛ける、「化粧カバー2mまで工事」ですね。
配管の取り回しが雑なのと、経年劣化で配管の断熱材がボロボロです...
雨水マスのフタも踏んでいるため、メンテができませんね。
この辺りは、今回キレイに直します。

まずは、既存機を撤去します。

スリーブが入ってません。
目の前に筋交いがあるので、スリーブを入れる事ができなかったものと思われます。

室内側と外壁側の穴の落差がもの凄いです。
これは穴を開ける途中に筋交いが出てきたので、仕方なく外壁側を下げたと見受けます。

避けたからいいというものではありませんね。
いわゆる施工ミスです。
室内機の位置をもう少し下げて取付けていれば、筋交いを交わせていたハズです。

今回、穴は開け直さないので、スリーブは入れずに(入らない)作業を進めます。
位置決めをして、背面板を設置。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

スリーブを入れていないので、気密性を確保するために、貫通部をパテで塞いでおきます。

今回、配管サイズが4分と太いため、ベンダを使って銅管を曲げます。
太い銅管は手で曲げると簡単に折れて潰れてしまうため、こういった工具で曲げる必要があります。

配管化粧カバーも新しいものに取替えました。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りはこんな感じで完成。
取替え前の配管に比べて、いかがでしょう?
テープ巻きの部分は、耐候性の高いテープで仕上げています。

雨水マスのメンテがしやすい様に、フタの上を交わして置いておきました。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。
能力UPしたし、AI機能搭載ですから、広いリビングでも快適にお過ごしいただける様になりましたね(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2022年8月26日金曜日

8年目で室内機熱交換器からのガス漏れで東芝製エアコンへ取替工事

午後からは、隠蔽配管のエアコンの取替工事にお伺いしてきました。

東芝ライフスタイル RAS-2512T(W) スタンダードタイプをお買い上げいただきました。
え?三菱じゃないの?と思いました?(^_^;)
三菱では無理だった理由は後ほど。

既存機も東芝です。
8年前に、エアコンはお客様支給で、アベ冷熱技研で取替えさせていただいたものです。

8月初め頃にお客様から、「寝室で寝てたら、急にブシューーー!って音がしだして、しばらくしたらエアコンが効かなくなったんです。」とご連絡いただきまして、点検にお伺いしていました。
室内機側から音がしたと言う事でしたので、阿部が繋いだところが悪かったのかなぁとガス漏れ検知器で確認。
う~ん...無反応で異常なし。

どこだろうかといろいろ探って行くと、表示が振り切れるところを発見!

カバーを外して見ると、熱交換器のU字銅管のところが30年以上使ってるの?と言う感じで、激しく腐食しています。

熱交換器の左側のU字管はここまで酷くありませんから、恐らく右側から出しているドレン管から腐食性ガスが上がってきている感じです。
このエアコン、隠蔽配管なんです。
壁の中を配管が通っていて、最初ドレンの行き先は判りませんでした。

後日、ご主人さんに教えていただいたのは、このマス。

密閉型のマスだったので汚水マスかと思っていましたが、雨水マスでした。
ここにVP20の先っぽが出ていますね。
雨水マスなら腐食性ガスが上がってくる確率は低いですが、こちらのお宅は浄化槽があります。
さすがに雨水管が浄化槽へ繋がっている事はないと思いますが、やっぱり気になります。
あれほど配管が腐食すると言うことは、何らかの原因があるハズだからです。

今回、どうしても隠蔽配管を流用してほしいと、ご主人さんの強いご希望ですので、このマスの中はどうにかしないといけませんねという事で、とりあえずお引き受けしました。

さて、今回なぜ東芝かと言うと、隠蔽されている既存のドレン管が、天井面から270mmの位置にあります。
三菱のGVシリーズは室内機の高さが300mmで逆勾配になるため、自ずと収まりません。

室内機の高さが250mmのコンパクトタイプで、自動掃除機能のないスタンダードタイプのエアコンは、東芝・富士通ゼネラル・アイリスオーヤマしか作っていません。
さすがに富士通とかアイリスは・・・という事で、東芝になりました。

では作業に掛かります。
まずは既存機を撤去。
ドレン管と冷媒配管の間隔がかなり広いのは、新築当初に設置されていたエアコンのせいです。

8年前に撤去したのは、松下電器産業製(現:パナソニック)の、これまた特殊な室内機でした。
よく覚えていませんが、確か幅が1mほどあって、高さが220mmくらいだったと思います。
こういう特殊なエアコンを後のことを考えずに隠蔽配管にすると、今回の様な残念な結果が待っている訳です。

基本、阿部は隠蔽配管をお奨めしていません。
メリット(美観)より、デメリットの方が多いからです。
最悪、建物の寿命を縮めてしまいますから。

作業を進めます。
新しい室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

あ。三菱にも高さ250mmのエアコンはあるんですけど、自動掃除機能が付いていてちょっと前が出っ張ってるので、今回の様な場合は配管接続作業ができないんです。
この東芝のものでも、引き上げると天井に当たっているでしょ?
室内機の前面が前に飛び出ているほど、配管接続作業がやり辛くなるんです。
なので、今回は三菱は選択肢から外れました...

ドレンはこんな感じで、微妙に勾配をつけて。

左側の配管が見えるところは、カバープレートで隠しました。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

ドレン水がきちんと流れるか、テストしておきます。

雨水マス内のドレン管は、腐食性ガスが上がって来ない様に、トラップを作って水封するつもりでしたが、お客様ご自身がトラップを作られていました。
ご自分でメンテナンスしやすい様にドレンホースをS字にしてトラップとし、先っぽには逆止弁を取付けて、冬場に乾燥して水封が解けても逆止弁で腐食性ガスが上がらない様に作られていました。
これは考えましたね。
でもこれは、メンテナンスできる方でないとお奨めはしません。
数年でドレンホース内にヘドロが詰まって、水漏れが始まるからです。
その辺はご理解いただいている様でしたが、一応ご説明させていただきました。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。
「おお、よく冷えだしましたね。良かった、これでまた涼しくなる。ありがとうございました。」と、お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2022年8月23日火曜日

お友達に譲ってもらったエアコンを分解洗浄して取替工事

本日は、2台のエアコン取替工事にお伺いしてきました。
一台は洗浄しての取替え、もう一台は新しいエアコンに取替えです。

三菱電機 MSZ-GV2222-W 霧ヶ峰スタンダードタイプをお買い上げいただきました。

今回のお客様は、以前当社でエアコンをご購入いただいたお客様のお友達で、そのエアコンを今回のお客様にお譲りするという事で、エアコン分解洗浄と取替工事をご依頼いただきました。

エアコンはかなり前にお預かりしていまして、ぽっかり時間ができた時に洗っておきました。

三菱電機 MSZ-JXV4017SW(2017年製) フィルター自動掃除機能付きタイプです。
室内機を丸洗いするため、電気系統を取り除いて完全分解。

エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧洗浄機でスミズミまで丁寧に洗います。

熱交換器↓

ボディ内部↓

ドレンパン↓

ファン↓

そして本日、取替工事にお伺いです。
既存機はダイキン製。
まだ動きますが、内部がカビているのと、11年経過しているため取替えをご希望です。

こちらの建物は3階建て賃貸なので、室外機はベランダ置きです。

既存機を撤去。

新しい室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

真空引きをしている間に、コンセント電圧を切り替えます。

ブレーカーが古くて端子がゆるゆるだったため、新しい分岐ブレーカーに取替えておきました。

コンセントを取替えて電圧確認。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認して1台目が完了。

2台目はコロナ製。
これも動いていますが、同じくカビが酷いのと年式が古いため、こちらは新しく取替えます。

室外機は同じくベランダ置き。

ただし、鉢植えの裏側に配管を転がして延長していたため、古い配管はなんとか撤去できましたが、新しい配管はこのルートでは無理です。
お客様にご相談して、室外機の設置場所を変える事にしました。

既存機を撤去。
先ほどのリビングもそうでしたが、なかなか無理矢理取付けてる感がありますね...

新しい室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

鉢植えを避けて、配管ルートを変更。
室外機の位置を変えました。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。
「わぁ、よく冷えますね。ありがとうございました。またお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。