2022年2月8日火曜日

電気容量アップと分電盤取替工事&ちょっと失敗...

いつもお世話になっているお客様のご依頼で、電気容量増の電気工事にお伺いしてきました。

エアコンなどの電気製品を複数使うと、メインのブレーカーが切れて家中停電になるというご相談です。
いわゆる使い過ぎというところですが、今回はちょっと違います。

こちらのお宅、メインブレーカーが30Aしかありません。
30Aと言うと、一人暮らしのワンルームマンションの一室に設置されている程度の容量です。
エアコンが5台ありますから、使い過ぎと言うより容量不足ですね。

メーター周りを見てみます。
右の大きな箱は、太陽光発電システムのパワコンです。
メーターボックスの上側にメインブレーカーがあって、メーターボックスの右側に分岐ブレーカーがあります。

何を分岐しているかと言うと、右から太陽光発電用ブレーカー、真ん中が今回の住宅用、左が隣接している事務所のブレーカーになっています。
日中はほとんど事務所でお仕事されていて、住宅側の負荷はほとんどありません。
夜間は事務所を使わないので、ほぼ住宅側のみ使われているという状況です。

その様な状況下で、メインブレーカーは75Aあります。
エコキュートとIHクッキングヒーターがあるとは言え、全然余裕のある電気容量です。
と言う訳で引込側は触らず、住宅側の分岐ブレーカー以降の容量アップをはかります。

では作業に掛かります。
住宅用の既存30Aブレーカーを撤去します。
ここで警備会社のALSOKさんが飛んで来ました...(^_^;)
事務所側に警備システムがあった様で、停電にしたため確認に来たという訳です。
いろいろ聞かれて時間ロス...

事務所側の電源を活かして、作業を進めます。
既存分電盤をすべて撤去。

分電盤の裏には浴室があって、その点検口から天井裏配線作業を行います。

30Aから50Aへ容量アップするので、幹線ケーブルも許容電流の大きなものに取替えます。

新しい分電盤を取付けて、ケーブルを接続していきます。
ここでまたまたALSOKさん登場...
今度はネット回線が繋がっていないという警報が出ているそうで。

警報システムは事務所側にありますが、NTTの光回線は住宅側にあります。
住宅側は当然停電中ではありますが、そこは事前に想定していたので、冷蔵庫とネットの電源は延長コードで事務所側から取っているので、切断はされていません。
光電話も繋がっているのにおかしいなぁと思いながら、ONUをリセットすると繋がりました(^_^;)

ふぅ...またかなりの時間ロスです...

すべての接続が終わると、電源投入。

メイン50Aになりましたから、これからは家中停電という悲しい状況はなくなりますね。

扉付きでキレイに収まりました(^^)

という訳で、お引渡しをさせていただいたのが昨日の事。

え?そうなんです。
昨日帰社して、このBlogを書こうとしていたところにお客様からお電話が。

「阿部さん、今日はお世話になりました。なんかキッチンのエアコンが電源は入るんやけど暖まらないんですが、どうかなっとんですかね?」

はっ!としまして...
今朝、再訪させていただきました。

エアコン見て、ため息が出ました。

200Vのエアコンでした...
100Vでは室内機しか動作しません。

さくっと電圧切替をさせていただきまして、、、

200Vへ。

無事、暖かい風が出る様になって、お引渡しさせていただきました。
軽く言い訳をすると、気持ちがALSOKさんに追われていたというところですかね(u_u*)
いや、言い訳はダメですね。
すみません、一晩エアコンが使えずで。

お客様には、「いつもきれいにしてもろて、ありがとうございます。これでブレーカーが落ちないと思うと、お陰様で父親の威厳が保てますw」と、大変お喜びいただきました(^_^;)

アベ冷熱技研は登録電気工事業者で、第一種電気工事士が責任を持って電気工事を行います。
この様な電気工事も、お気軽にご相談ください。

2022年2月5日土曜日

キッチンの電気製品を使うとブレーカーが切れるので専用コンセント増設工事

いつもお世話になっているお客様のご依頼で、専用コンセント増設と分電盤取替工事にお伺いしてきました。

ご相談いただいたのは、キッチンで電気製品を使っているとブレーカーが切れるとの事でした。
点検調査にお伺いして、現状を確認。
ブレーカーが切れると、どのコンセントが使えなくなるかチェックしていきます。

冷蔵庫、食器洗い洗浄機、瞬間湯沸かし器もありますね。

後ろ側にはレンジと炊飯器。
何をしていたらよく切れるのかお聞きしたところ、食洗機を動かしながらレンジを使ったり、炊飯器でお米を炊いている時にレンジを使ったりすると切れるそうです。

そうですか...
キッチン周りのコンセントが、すべて同じ回路になっている様です。

ちなみに、レンジの消費電力は1,380Wです。

炊飯器の消費電力は1,240Wです。

同時に使うと、2,620Wにもなります。
これに、食洗機や冷蔵庫も同じ回路ですから...ブレーカーが切れて当然ですね。
分岐ブレーカーが20Aなので、2,000W超えると遮断されます。

という訳で、レンジのところのコンセントを専用回路にして、食洗機や冷蔵庫の回路とは別にすることにします。

よって、分電盤に専用のブレーカーを増設しなければなりません。

この分電盤も古いですね...
1993年と刻印が見えます。
29年経過しているので、この機会に取替えをお奨めさせていただいて、ご依頼いただきました。

では、作業に掛かります。
既存コンセントのところから壁内を通して、天井裏へ呼び線を入れていきます。

天井裏でズリズリと手繰り寄せます。

なんとか通りました。

分電盤まで通線完了。
既存のアースがあればいいんですけど、元の電気工事屋さんの手抜きでアースがありません。
新たにアース取ればいいやんって思うでしょうけど、屋外からこの分電盤の場所まで引っ張って来るのは、ほぼ無理な状況です。
大掛かりなリフォームでもされる時に、壁と床を抜いて入れるしかありませんね。

新しい専用コンセントを取付けました。
既存のコンセントは置いておきます。

では、分電盤取替えに掛かります。
ケーブルの行き先をしっかりと確認してから、既存盤を撤去。

新しい盤を取付けて、ケーブルを接続していきます。
200V回路が2系統あるので、大幅に配列を変えます。
なので、間違えない様に横に割り振り表を貼って、慎重に作業に当たります。

最終確認をして、電源投入です。

扉付きでスッキリきれいに収まりました。

増設したコンセントもチェックをして、お引渡しです。

「お忙しいところ、ありがとうございました。これで安心して使えます。またお願いしますね。」と、大変お喜びいただき、お土産をたくさんいただきました(*^^*)

アベ冷熱技研は登録電気工事業者で、第一種電気工事士が責任を持って電気工事を行います。
この様な電気工事も、お気軽にご相談ください。

2022年2月1日火曜日

同じ轍を踏まない様に31年使用している分電盤取替工事

年明けから分電盤取替えの記事が続きますが、日々これ以外にもエアコン工事とかいろいろやってますからね(^_^;)
面白くないと言ってはなんですが、記事にするほどの工事じゃないのは記事にしてませんので悪しからずです<(_ _)>

本日は、いつもお世話になっているお客様のご実家で、分電盤取替工事にお伺いしてきました。

こちらのお宅は分譲マンションの一室です。
既存の分電盤は、パナソニックの前身である松下電工製。

松下のブレーカーもなかなか優秀で、結構長持ちします。
製造年を見ると、1990年製。30年以上何事もなく使用されています。

何事もないから安心だと思いますか?
もしかしたら故障してて、漏電してもブレーカーが動作しないかも知れませんよ。
ブレーカー故障による停電は、突然やってきます。

今回ご紹介いただいたお客様ご自身も、数年前の1月1日元旦の夜中に突然停電になって、大変な思いをされました。
その時の記事がこちら→ https://techabe.blogspot.com/2018/01/blog-post.html

電機メーカーが推奨しているブレーカーの取替え時期は、13年程度です。

「30年。優秀だなぁ」と感心している場合じゃないと思いますよね(^_^;)
そんな実体験をされたお客様が、ご実家に設置されている分電盤が気になって仕方がなくなるのは、当然の流れだと思います。

では作業に掛かります。
まずは既存盤を撤去します。

新しい分電盤を設置。

一次側のケーブルは通電されていて活きていますから、慎重な作業が必要です。
古い漏電ブレーカーの一次側は、撚り線をそのまま締め付ける仕組みでした。
撚り線ですから、経年変化でじわじわとビスが緩んできて、発熱してブレーカーの端子部が溶けているというのが、古いブレーカーのアルアルです。

そういう事が起こらない様に末端にはR型端子を圧着接続して、ブレーカー端子へ適正トルクで締め付けます。
余程の事がない限り、これで緩む事はありません。

あとは戸別のケーブルを分岐ブレーカーへ接続して、異常がない事を確認してお引渡しです。

「あら、扉が付いてキレイになりましたね。これでまた安心して使えます。ありがとうございました。」と、お土産までいただきました(^^)

アベ冷熱技研は登録電気工事業者で、第一種電気工事士が責任を持って電気工事を行います。
この様な電気工事も、お気軽にご相談ください。

2022年1月27日木曜日

エアコン故障かと思ったらブレーカー不具合で分電盤ごと取替工事

最近、分電盤の取替えのご依頼が多いですね。
メーカーが推奨するブレーカーの交換時期は、13年程度です。
故障してから取替えとなると、治るまでずっと停電という状況に陥ります。
予防的に分電盤を取替えておくと、安心してお過ごしいただけますね。

さて、本日も分電盤の取替え工事にお伺いしてきました。

今回のお客さまは、エアコンを使っていたら知らない間に止まっているという事で、メーカーに修理に来てもらったそうです。
よく調べてみると、エアコンが悪いのではなく、コンセントに電圧が掛かっていないという状態でした。

電圧を測定してみると、0Vで電圧が掛かっていません。

分電盤を拝見しても、OFFになっているブレーカーはありません。

このブレーカーがエアコン専用の様です。
一度OFFにしてからONにしてみると、、、

電圧が掛かりました...(^_^;)
どうもブレーカーの寿命のようです。
暖房が使えないのは困るので、不具合のあるブレーカーを新しいものに取替えておきました。

しかしこの漏電遮断器も古いですねぇ...
35Aとか、初めて見ました。
テストボタンが付いてますけど、動作させるとトドメを刺してしまいそうなので止めておきます。

ちょっとあまりにも気持ち悪いのでお話したところ、お客様ご自身も分電盤ごと取替えてもらうつもりでしたとの事で、早速お見積り、ご依頼いただきました。

では作業に掛かります。
既存盤を撤去。

漏電遮断器の製造年は、裏側のラベルに記載がありました。
48年?恐らく昭和表記だと思いますが、それでも48年経過しています...(ㆁωㆁ*)
テンパール凄い!

新しい分電盤を取付けて、ケーブルを接続していきます。

あとは異常がない事を確認して、電源投入。

スッキリ、安全にお使いいただける様になりましたね(^^)

「ありがとうございました。お忙しいのに対応していただいて、助かりました。またお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は登録電気工事業者で、第一種電気工事士が責任を持って電気工事を行います。
この様な電気工事も、お気軽にご相談ください。