2020年10月7日水曜日

量販店に断られた大手ハウスメーカー施工の隠蔽配管のエアコン取替工事

工事の受付をお休みさせていただいて一週間が過ぎましたが、11月中旬まで予定表が埋まっていて、予定日も決まっていない数十件のお客様にもお待ちいただいている状況で、全力で走っているのに全く先が見えない状態が続いています。
大変ありがたいのですが、既にカラダはボロボロです...
すみません、弱音を吐いてちゃダメですね。

そんな中、本日は一日掛けて、隠蔽配管のエアコン取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-GV4020S-W 霧ヶ峰スタンダードタイプを2台お買い上げいただきました。


今回、初めてのお客様ですが、量販店でエアコンの取替えを依頼したところ、「隠蔽配管の取替工事はできません。工事だけ他の業者さんを探してください。」とまぁ、酷い対応をされた様です。
ネットで業者を検索していたところ、アベ冷熱技研を見付けていただきました。

当初のご依頼は1台でした。
既存機は三菱霧ヶ峰。25年前のモデルです。


建物は鉄骨造の3階建て。
その3階の屋根裏部屋っぽいお部屋に設置されていました。


3階から1階地上まで、すべて隠蔽配管で設置されています。


配管は基礎部分を貫通して出ています。


最初は1台のみ、工事だけのお見積りの予定でしたが、トントンと話が進み、エアコン機器と、もう一台隣の部屋のエアコンも、この際に取替えてほしいということになりました。
こちらは東芝製、2003年に取替えていますから17年目です。


三菱側の部屋と同じ構造です。

どうしても屋根裏ですから、真夏はもの凄い暑いということで、2台共4.0kw200Vの機種へ取替えることになりました。

では工事に掛かります。
既存室外機を撤去。

配管は溶接延長しなくても、ギリギリ届きそうです。

室内機の三菱側を撤去。25年ぶりに壁が出てきました。


能力が上がるので電圧を200Vへ切り替えるのですが、どうもこのコンセントが気になります...


外して見て血の気が引きました...
送り配線になっています。
え?このコンセントは専用じゃないのか???

送り配線であれば200Vへ切り替えはできません。
エアコンは梱包を剥いだので、返品できません。
冷や汗が出ましたが、深呼吸して送り配線の行き先を調べました。

なんだ、換気扇のスイッチに繋がっていました。
お客様にお聞きすると、暑くてたまらないので、ハウスメーカーに相談したら、この換気扇を後から増設されたそうです。
この排気、裏の階段スペースに排出される様になっています。
「こんな換気扇、何の役にも立たないんで、使えなくなっても全然かまいません。阿部さんにお任せします。」との事で、送り配線をカットして事なきを得ました。

東芝側も撤去してみます。
こちらは新築時から一度取替えていますが、大きく開口されていますね。


ドレンホースを引っ張って見ると、ズルズルと普通のドレンホースが出てきました...


え?もの凄い嫌な予感がしますよ...
顔が入らないので、スマホのカメラを壁に突っ込んで撮影。
う。わ。ぁぁぁ........
大手ハウスメーカーって隠蔽配管が好きですけど、施工する下請けはあまりいい業者は入っていません。
はぃ。そういう事です。
最悪ですよこれ。
どうするんですか?

立ち上がっているVP管は配管穴から50cmほど下にあります。
そこへドレンホースを差し込んでいるんです。
量販店が断って正解だったのかも知れませんね。

前回これを取替えた業者さんも途方に暮れて、ここを大きく開口したのが思い浮かびます。
そうです、ここから無理矢理腕を突っ込んで抜きかえるしかありません。

なんとか差し替えができました。
何?なんで前のドレンホース使わないの?って、同業者の方は思うかも知れませんが、普通のドレンホースは断熱されていないので、壁内で結露します。
結露を防ぐために、少し細工をしておきました。
何をしたかは企業秘密です。
見えないところも手を抜かないのが、アベクオリティと呼ばれる所以です。

位置決めをして、背面板を設置。
配管が短いので、ユニオン継手を使って少し延長します。


室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


さて、25年間触られていなかった三菱側はどうでしょう?
ドレンの行き先が見えないので、こちらも大きく開口させていただきます。

真下には埋込式の本棚があるため、左の奥の方へ向かって行っています。


まったく行き先が見えないのですが、先ほどの換気扇のスイッチのところから壁内を覗くと、冷媒配管と断熱されたVP管が見えました。
でもこのスペースではどうする事もできません。

かなり試行錯誤を繰り返して、何とか差し替え完了。
どうやったかは企業秘密です。
企業秘密ですよ。教えません。

位置決めをして背面板を設置。
こちらも配管を延長します。


室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


真空引きをしている間に、分電盤のところで100Vから200Vへ電圧を切り替えます。


200Vのコンセントへ取替えて、電圧チェック。


室外機周りはこんな感じで完成です。
北側で草が多いので、ブロックを敷いて通気性が良くなる様にしています。

作業が完了すると試運転を行い、


異常がない事を確認してお引渡しです。

「良かった。キレイに付きましたね。これで子供らが帰ってきても、ここで寝泊まりできます。また何かあったらお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2020年10月6日火曜日

専用コンセントがあるけどベッドの上を避けてエアコン新設工事

いつもお世話になっているFB友さんのご依頼で、エアコン新設工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-GV2220-W 霧ヶ峰スタンダードタイプをお買い上げいただきました。


建物は比較的新しく、今回設置のお部屋にもエアコン専用コンセントがあります。
ただし、専用コンセントのある真下にはベッドがあって、ちょうど頭の上になってしまいます。
という訳で、エアコンは窓の上に取付ける様になります。

まずは位置決めをして、背面板を取付けます。


慎重に配管穴を開けていきます。


配管穴には、気密性確保と小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入しておきます。


室内機を掛けて、配管類を接続していきます。
以前にもご紹介しましたが、2020年モデルのGVタイプは、下面がガバっと取外せるので、今回の様に下にカーテンレールがあっても、接続作業が容易に行える仕組みになっています。

お客様にとっては何のメリットもありませんが、施工性は格段に上がりました。

外部配管はスリムダクトで化粧仕上げ。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


真空引きを行っている間に、専用コンセントを延長移動します。
点検口がないため天井裏隠蔽は叶わず、化粧モールを使って露出配線となりました。

室外機周りはこんな感じで完成。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。

夏が終わってしまいましたが、これから冬に向けて、このお部屋も快適にお過ごしいただける様になりましたね(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2020年10月3日土曜日

業務用エアコンのフロンガス回収作業

寝不足で、かなり疲労が溜まっている阿部です。
見積りも山盛りで、お待たせしている皆様、いましばらくお時間をいただければと...
今朝は昨晩からの頭痛で、ロキソニンを服用して現場へ。

今日は、前職の電材卸会社の紹介で、電気工事屋さんからフロンガス回収の依頼をいただきました。
市内の大きな病院の一角にある、室外機置き場での回収作業です。

ご存知の方も多いと思いますが、エアコンや冷凍機などに充填されているフロンガスは、「フロン排出抑制法」によって、大気開放が禁じられていて、法を犯すと厳しい罰則が課せられます。
詳しくはこちらのサイトをどうぞ↓
「日本冷媒・環境保全機構」 http://jreco-rams.jp/freon_suppress/what.html

たくさんの室外機が並んでいますが、他の室外機は既に回収が終わって役目を終えているものもありました。
旧型のシステムマルチエアコンですが、夏場でも暖房を使いたい部屋があったりとか、単独運転をしたいお部屋もあるそうで、マルチエアコンをやめて各部屋へ個別にルームエアコンを設置しているそうです。

名板を見ると、この室外機には製造段階で9.3kgのR22というフロンガスが充填されていました。


設置時に、配管距離に応じて追加充填された量が、裏側に明記されています。
合計すると、10.825kgという量のフロンガスがこの中にあると言うことです。

基板のところに修理履歴を発見。
コンプレッサーを交換している様ですね。
この時にもフロンガスを回収して、再充填しているので、最初の記載が正しいかどうかは、回収してみないと判りません。

それほど気温が低くない季節なので、2時間程度で回収完了です。

ボンベの重量が15,555kgなので、11,175kg回収できた事になります。
配管内には微量の冷凍オイルも含まれているので、そのオイルもガスと一緒に回収されてしまいますから、まぁ最初の記載量とほぼ変わりなくといったところですね。

今回のお仕事は、回収作業のみです。
機器は撤去もせず、残置されるそうです。

アベ冷熱技研は、愛媛県の「第一種フロン類充填回収業者」登録業者です。
「一級冷凍空気調和機器施工技能士」の責任施工ですので、この様な事案もお気軽にご相談ください。

2020年10月2日金曜日

30年近くお使いの三菱霧ヶ峰をおまかせA.I.自動搭載の霧ヶ峰へ取替工事

いつもお世話になっているお客様のご依頼で、エアコン取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-ZXV5620S-T おまかせA.I.自動搭載霧ヶ峰をお買い上げいただきました。


既存機も三菱霧ヶ峰です。
このタイプは初めて見ました。
横長スリムなタイプですね。

名板には年式が記載されていませんが、お客様のお話では1991年製なので、29年...Σ(・∀・;)
さすが霧ヶ峰です。
まだ動いているのも凄いです!

ここ最近の猛暑で、効きが悪くなってきたのと、故障する前に取替えておきたいとのご依頼です。

室外機はこちら。


こちらのお宅はすべて隠蔽配管になっています。

名板が消えかかっていますが、重量53kg...
まるで業務用パッケージエアコンですね(^_^;)


では作業に掛かります。
まずはポンプダウンして室外機を撤去。

既存配管が短いのと配管サイズが違うので、溶接してサイズダウンと延長します。


先に室外機を接続しておきます。


室内側に取り掛かります。
既存機を外していく訳ですが...


こちらのお宅の隠蔽配管、すべてドレンが右出しで、毎回これが悩みどころです...


撤去しました。
機器が横長だった分、冷媒配管とドレン管の開きが大きくて悲しくなります...


エアコン工事は排水が肝です。
なので、ドレン管に合わせて室内機を取付けなければなりません。
こんな感じで作業を進めていきます。


室内側も配管サイズが変わりますから、異径ユニオン継手を使ってサイズダウン。


室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


室外機周りはこんな感じで完成。
ブロックを敷いて、泥ハネ軽減対策をしておきました。
ご覧の通り、まだ数台古い霧ヶ峰が残っていますね(^_^;)

作業が完了すると試運転を行います。


今回はお客様のご希望で、ブラウン色になりました。
ブラウン色は受注品のため、ご注文いただいてから入荷まで、しばらく日数が掛かります。

今日は午後から一人での作業で、隠蔽配管だったため、5時間も休憩なしで掛かってしまいました...

「ありがとうございます。結構大変な工事だったんですね。これで快適になります。またお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(*^^*)

さて、取外したこの珍しいビンテージ霧ヶ峰。

実はとある方が「欲しい!」という事で、お嫁入りすることになりました(^_^;)
バタバタしているので少し時間が掛かりますが、しっかり梱包してお送りさせていただく予定です(*^^*)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2020年10月1日木曜日

10月のご予約がいっぱいです!しばらくの間すべての工事受付をお休みします

大変ありがとうございます。
そして大変申し訳ございません。
急なお知らせではございますが、しばらくの間すべての工事受付をお休みさせていただきます。
10月いっぱいは、新規のお客様のお見積りのご相談もお休みさせていただきます。


10月に入りましたが、繁忙期は衰えることを知らずか、既に10月中はご予約でいっぱいです。 
今のところ、11月中旬頃までたくさんのお客様にお待ちいただいている状況です。

ほぼ一人でやっているので、日中は現場へ入り浸り。
夕方遅く帰社すると、片付けと翌日の準備で夜遅くまで。
それからメールをチェックしたり、見積書を作成したりしています。
ずっと寝不足が続いているので、車を運転中の記憶は一切ありません...

その様な状況下の中、これ以上の予定を入れてしまうと、緊急な対応が一切できなくなってしまいます。
阿部は今までお世話になってきたお客様への対応を最優先と考えています。
アベ冷熱技研施工品の故障などの緊急対応は、できるだけ迅速に行わせていただきますので、ご相談ください。

今後の受付状況などは、またこのBlogでお知らせさせていただきます。
誠に申し訳ございませんが、ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。