2020年9月3日木曜日

19年目で水漏れのダイキンマルチエアコンを三菱システムマルチエアコンへ取替工事

いつもお世話になっている歯科クリニック様のご依頼で、マルチエアコンの取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機システムマルチエアコン MXZ-5617AS・MSZ-3617GXAS-W-IN・MSZ-2217GXAS-W-INをお買い上げいただきました。


既存機はダイキン製です。
下段の2台は以前、アベ冷熱技研でダイキンから三菱へ取替施工させていただきました。
他の3台は他社施工品です。

今回、室内機から水漏れがするという事で、先月点検にお伺いせいていました。
こちらは治療室に設置されている、壁掛けタイプの室内機です。

左の隅からポタポタと雫が垂れています。


前面カバーを外して、漏れヶ所を探していきます。


どうも吹出口の奥の方から出てきている様です。

恐らく、奥側のドレンパンの辺りにホコリかヘドロが詰まっているのだろうと思われますが、取外して分解しないと奥の方は確認できません。

熱交換器もホコリが詰まっているので、分解洗浄すれば治りそうですが・・・


さすがに19年目なので、洗浄はリスクが大きいです。
先生に現状をご説明させていただくと、「じゃぁもう古いんで、取替えてください。」と即答いただきました。

2台のマルチなので、もう一台はどこだろうと思ったら、技工室にありました。
こちらはほとんど使われていないそうですが、これもセットなので今回一緒に取替えます。

木曜日は訪問治療のためクリニックがお休みなので、本日一日掛けて取替えです。
まずはフロンガスをポンプダウンして、取外します。


治療室の室内機を撤去。

ドレンは右側にありますね。

壁の奥の方を覗いて見ると、下の方に塩ビ管が立ち上がっていて、それにドレンホースを差し込んでいます。
この工法が隠蔽配管の正式な工法ですが、この塩ビ管、立ち上がりが短すぎますね...
しかも見た感じ、断熱材を巻いていません...
壁内の湿度が高いと、壁内で結露してしまいますから、これはちょっとどうかなと思います。

とは言っても、今回はこれを流用するしかありません。
ホースの部分は、新しい室内機の断熱ホースへ差し替えます。


位置決めをして、背面板を取付けます。


室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


技工室の方も取り掛かります。
既存機を撤去。


こちらは引き戸の上に設置されているため、ドレンホースが引き戸の枠の向こう側に行っていて、手が入りません...


このドレンホースを抜いてしまうと、二度と差し込む事ができないので、仕方ありませんが既存のドレンホースに差し込み式の断熱材を通しました。
これでホースの結露は防ぐことができます。
その先がどうなっているのかは確認できません...

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


ドレンホースは、インシュロックでしっかりとドレンパンへ接続しました。


室外機側へ移ります。
既存の架台は足のピッチが違うので、穴あきタイプのC形チャンネルを取付けて室外機を乗せます。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


室外機周りはこんな感じで完成です。


いやぁ、ダイキンが一台もなくなって、全部三菱霧ヶ峰になりました。
三菱好きにはたまりません(*´艸`*)


作業が完了すると試運転を行い、


異常がない事を確認してお引渡しです。

これで明日からは、ポタポタ水漏れに悩まされることなく、治療に専念できる様になりましたね(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2020年9月2日水曜日

店舗のエアコンが水漏れするので居間の方へルームエアコン新設工事

タイトルの意味がよく解りませんね(^_^;)
今日は一日掛けて、ルームエアコンの新設工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-GV5619S-W 霧ヶ峰標準タイプ(2019年モデル)をお買い上げいただきました。


家族でお付き合いのあるお客様から、「うちのお客さんの店のエアコンが水漏れしとってな、もう取り替えようか言よんやけど、◯◯デンキに頼んだら一週間先に見積もりに行くって言われて、暑くて困っとるんやが、阿部さん見に行けまいか?忙しいんは重々承知しとんやけど。」とご相談いただきまして、見るくらいなら現場の帰りにでも行けるけど、工事は当分先になりますよぉ~という事をご了承いただいてお伺いしていました。

既存機は天吊形パッケージエアコンです。
凄いですね!40年以上使われているそうです!
水漏れするのと音が高いだけで、まだ動いています(^_^;)

「漏電したら嫌やし、音が高いけん怖いんよ」とお客様。

このエアコンが付いているのは、店舗の入口側。
「あと1年もしたら、お店も閉めようかと思いよんよ。ほやけん、お店の方はそんなに冷えんでええんよ。レジの近くが涼しかったらかまんけん、奥の居間にエアコンを付けて欲しいんよ。」(写真右奥が居間)

ご希望はこの場所。
居間とキッチンで10畳程度です。
ここから店舗側のレジへ向けて風を送るという作戦です。

まぁもの凄い温度ムラができる事はしっかり説明させていただいて、それでもいいというご了承をいただいています。

街中のため、隣はコインパーキングで、室外機を地上置きにできるスペースはありません。
2階のベランダへ室外機を置く方法で決まりました。

という訳で本日、エアコンの取付工事にお伺いしてきました。
まずは配管穴を開けるところから。
ガス管や雨樋があり、室内側にはコンセントなどもあるため、穴を開けることができるスペースは限られています。

壁内センサーで鉄筋や配管などがないか探ります。


位置が決まると、コアドリルを使ってコア抜き開始。
鉄骨ブロック造なので乾式で削る方法もありますが、許可をもらってコインパーキング側で作業を行うため、できるだけ粉を飛ばしたくはありませんから、湿式でコア抜きです。

配管穴が開きました。
位置的に少し低いですが、これより上は壁内センサーで金属反応が出たのでこの位置です。

室内機を付ける前に、コンセントを付けておかなければなりません。


一部天井材を剥いで、ケーブルを通します。


200Vコンセントを取付けました。

電源工事は後回しにして、エアコン工事に掛かります。
配管穴には貫通スリーブを挿入。


位置決めをして、背面板を取付けます。


室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


外部配管はテープ巻き仕上げ。
ベランダへ配管を立ち上げます。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。
排水口があるので、ちょっと中途半端な位置に置いています。

外周りはこんな感じで完成です。


電源工事を進めていきます。
店舗側に分電盤があるので、そこまで延々と天井裏を配線。


この分電盤から天井裏への通線で手こずりました...


ブロックを削って各ケーブルが通っているのですが、これがビッチリでかなり苦労しました。


試行錯誤してなんとか通りました。


ブレーカーを増設して電源投入。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。
「わぁうれしい!今晩から涼しくなるねぇ。よう効くがね、寒いくらい!暑い中大変やったね。ありがとうございました。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。