当初、「分電盤に漏電遮断器が付いていないので、取付けてほしい」とのご依頼でした。
調査にお伺いすると、確かに主幹ブレーカー(漏電遮断器)が有りません。
松山市内でも、古いお宅にはまだまだこの様な分電盤が残っています。
お客様が今回の工事を思い立ったのは、某デパートでエアコンを購入し、エアコン取付けと専用コンセント増設を依頼したところ、「漏電遮断器が付いて無いお宅には、エアコン取付けができません。」と言われたからです。
この某デパート、以前このBlogに書きましたが、事故があって以来こんな事になってるんですね。
今回のエアコン工事は、10年以上前のエアコンが故障したために取替える工事です。
単純に考えて、新しいエアコンは消費電力が下がる訳ですから、総電力量が増える訳ではありません。
確かに、主幹ブレーカー(漏電遮断器)が付いている方が安全です。
でも、このクソ暑いのに、お客様に何かあったらどうするつもりで応対したんでしょう。
エアコンだけでも先に設置して、電気工事を後で行っても、何ら差し支えないですよね。
あ、また長くなりそうなので、ここで止めておきます(^_^;)
既存エアコンは、近くのコンセントから取っていたので、この近くに専用コンセントを増設します。
まずは既存分電盤を撤去。
土壁の中にケーブルが塗り込まれているので、余裕がありません。。。
何とか、分電盤を加工して、盤内にケーブルが入る様にします。
でも、各ブレーカーまでケーブルが届きません。
狭いスペースで各ケーブルをジョイントして延長し、各ブレーカーへ接続。
ここ1階から、2階のエアコンの所まで専用回路を増設します。
天井裏が点検できる所がないため、屋外露出配線となります。
塩ビ管を使用してケーブルを保護。
専用コンセントを設置して電圧測定し、異常がない事を確認します。
ダブルコンセントにする事で、他の機器も使用できる様にしました。
合計20A以下まで使用可能です。
パナソニック電工製 コンパクトブレーカー搭載分電盤です。
扉を閉めるとこんな感じです。
主幹ブレーカー(漏電遮断器)搭載なので、安心して電気をご使用いただける様になりました。
あと、エアコン取付工事もご依頼いただきました。
早めに完了できて良かったです。
快適にお過ごしくださいませ<(_ _)>
アベ冷熱技研は、四国電力(株)請負計器工事認定店です。
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