
まず最初に書いておきます。
基本的に、今回の様な屋根上にポールを建ててのアンテナ工事は、現在お引き受けしていません。
屋根上は高所作業となり大変危険な作業のひとつです。
高所で安全に作業を行うためには、地上での監視や補助が必須です。
アベ冷熱技研は阿部一人で作業を行っているので、安全対策が疎かになるため、基本的にお受けしない事にしていますのでご理解ください。
ちなみに壁面に取付けるフラットアンテナはお引き受けしていますので、お気軽にご相談ください。
今回のご依頼は、現在契約中のCATVをやめてアンテナでの受信をしたいとのご依頼です。
10年前に中古住宅を購入されて、電気工事からエアコン取付け、CATVの新設工事までご依頼いただいて施工させていただいた経緯があります。
アンテナに切り替えるに当たって、現地調査にお伺いしていました。
壁面にアンテナを取付ける想定で、2階の窓から測定用のアンテナを松山本局の方向へ向けるとこんな景色です...
傾斜地になっていてこちら側が低く、正面には擁壁がそびえています。
もちろんまともな受信レベルは出ません。
これでは受信不可能です。
周りの家を見渡してみるとアンテナが建っているお宅があるので、屋根上なら受信できそうな感じです。
ただし、最初にも書きましたが、屋根上は基本的にお受けしません。
一度はお断りしましたが、そもそも中古住宅を購入された際に、ここに古いアナログアンテナが建っていたのを撤去したのは当社です。
古いので外してくださいと言われたのはお客様ですので責任はないとは言え、無下にお断りするのもどうかなと思いまして。
屋根の勾配はキツめですが、屋根瓦は塗り直しているので安全に登れるのが確認できたので、じゃぁやってみますか?とお引き受けしました。
屋根上にポールを建てるためには4方向からステンレス製の支線を張らなければなりません。
軒先でハシゴが掛からないところは、足場がないと支線ロッドが打ち込めません。
今回は以前撤去せずに置いていた古い支線ロッドを流用して、ステンレス線を張ります。
足場が無い軒先はとても危険です。
滑らない様に慎重にアクセスしなければなりません。
作業中に地震なんか起こればひとたまりもありませんね。
今回使用するアンテナは、導波器および反射器をch.13~36の受信へ最適化することで、動作利得を向上させている高利得形アンテナをチョイスしました。
屋根上から見る松山本局方面は、正面の建物の2階の窓になります。
もっと長いポールを使えばって思うかも知れませんが、高ければ高いほど風の影響を強く受けるため、台風などで倒壊する確率が上がってしまいます。
長く使っていただくためにも、できるだけ高さを抑えるのが基本です。
通常より受信レベルは低めですが、高利得形アンテナの採用でエラーフリーのいい値が出ました。
アンテナ周りはこんな感じで完成。
しっかり支線を張っているので、蹴っても倒れませんよ。
アンテナからケーブルを降ろして、CATVのV-ONUのところまで引きます。
V-ONUに繋がっている宅内ケーブルと、アンテナから引いてきたケーブルを接続します。
天井裏に設置されているV-ONUの電源部を撤去して、、、
UHFブースターと電源部を設置して、ケーブルを繋ぎ変えます。
リビングへ向かい、テレビのところで受信レベルを測定。
エラーフリーのいいレベルが出ました。
あとはテレビの映り具合を確認していただいて、お引渡しです。
「バッチリ映ってます。ありがとうございました。」と、大変お喜びいただきました(^^)
今日の天気予報では風が強い予報だったのでどうなることかと挑みましたが、思ったほどではなく、時間は掛かりましたがなんとか本日中に完工できました。
アベ冷熱技研ではアンテナ工事やケーブルテレビ工事など、お客様のニーズに合ったご提案をさせていただきますので、お気軽にご相談ください。