
先々週、「テレビが映る部屋と映らない部屋があるんで、一度見てもらえませんか?エアコンで忙しい時期なんで、阿部さんの都合のつく時でかまいませんから。」とご相談いただいていて、先週点検にお伺いしてきました。


お電話でお聞きした際には、たぶんテレビを繋いでいるケーブルの不具合だろうと簡単に考えていましたが、どうも違う様です。
確かに映っているテレビと映っていないテレビがありますが、受信レベルを測るとどの部屋も映るのが不思議なくらいのレベルしか出ていません。
まるでアンテナがなくて、ケーブルに飛び込んでくる電波を拾っている程度のレベルしか出ていないんです。
映っているテレビは内部補正が優秀で、辛うじて映っている感じです。
外からアンテナの状況を見てみると、倒れていたり向きが変わっていたりという感じはありません。


アナログ時代のVHFアンテナとUVミキサーが付いていることから、かなり古いアンテナですね。
UVミキサーが劣化したか、UHFアンテナの不具合かと思いますが、隣家が接近している事と、正面はカーポートがあるためハシゴが掛けれず、屋根上で確認することはできません。
既存のアンテナはそのままに、新たに壁面へアンテナを取付ける工法でご提案し、ご依頼いただきました。
新しいアンテナは、建物側面へ設置します。


隣家が接近していてハシゴの角度が確保できないので、お客様からお隣へ許可をいただいてハシゴを立てさせていただきます。


設置場所から行道山の松山本局が目視できる、最高のロケーションです。


さて、アンテナを取付ける前に、灼熱地獄の2階の天井裏へ。


分配器を見つけました。
あれ?2分配ですね???


あ...こんなところにも2分配器が...


これは想定外でした... しかも2系統は3C-2Vで配線されています...
ケーブルは壁内を立ち下がって各部屋へ行っているので、抜き替えは不可能です。
ここで悩んでも汗が滝のように噴き出るだけで仕方ないので、作業を進めていきます。
アンテナを取付ける場所から、天井裏の分配器までケーブルを通していきます。

天井裏はホント、サウナです...
ケーブルを引き寄せて分配器のところまで。


デジタル放送対応の4分配器に取替えて、各ケーブルを接続します。


この時点で3C-2Vはどうにもならないので、流用することで接続。
アンテナの取付けに掛かります。
まずは壁面金具を設置。


UHFアンテナを取付けて、松山本局を狙います。


エラーフリーのいい値が出ました。


各部屋でレベル測定をしてみます。


S5C-FBで送られている部屋は、十分なレベルが確保できました。


3C-2Vで送られている部屋はどうでしょうか...


う~ん...やっぱりかなりレベルが下がりますね。


とりあえず映らないレベルではないので、テレビに接続してみます。
おっと、ちゃんと補正が効いてる様で、このテレビにとっては十分なレベルに達している様です。


今後ブロックノイズなどが出るようになる事があれば、UHFブースターを追加しないといけない事をご理解いただいてお引渡しです。
「エアコンで忙しい時に対応してもらって、ありがとうございました。これで高校野球もゆっくり観れます。また何かあったらお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(^^)
アベ冷熱技研ではアンテナ工事やケーブルテレビ工事など、お客様のニーズに合ったご提案をさせていただきますので、お気軽にご相談ください。
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