2025年12月24日水曜日

新築住宅へエアコン移設・分解洗浄・新設取付工事

以前エアコンをご購入いただいたお客様が新しいお家を建てられたので、エアコンの分解洗浄と取付工事にお伺いしてきました。

先に分解洗浄を行うため、今月はじめに、前にお住いの賃貸マンションからエアコンを2台取外してお預かりしていました。

お預かりした室内機を丸洗いするため、電気系統を取り除いて完全分解。

エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧洗浄機でスミズミまで丁寧に洗います。

洗浄するのは、三菱電機 MSZ-AXV221-W(2012年製)と、MSZ-GV2217-W(2017年製)。
共にスタンダードタイプで、当社販売品です。
今回のビフォーアフターは、汚れの酷いAXVの方を。

熱交換器↓

ボディ内部↓

ドレンパン↓

ファン↓

洗浄が完了してもお家が完成するまで、しばらくお預かりしていました。
そして先日、建物が完成したので取付けにお伺いです。
外構工事は年明けになるそうで、室外機を置く場所だけ砂利を置いてくれています。

今回、2台洗浄・移設、1台新品取付けです。
3台共、すべて2階のお部屋へ設置します。

エアコンの配管穴は開いているハズでした...あれ?

外から見るとエアコン用の穴はあります。

キャップを外して見ると...。
室内側は石膏ボードが貼られていて開口されていません。
お客様がハウスメーカーの営業さんに問い合わせすると、「外からキリで突いてもらったら開けれますよ。」との回答。
いやいや、そういう問題じゃなくてですねぇ...

穴はそちらで開けろですか。はぃはぃ、手抜きの尻拭きをせよとの仰せで。
穴は開いているとの打ち合わせでしたから、そりゃ怒りますよ。人間ですもの。
新しくてキレイになったお部屋で、切り粉が飛散しないように養生して開口するのがどれだけ手間な事か。

気を取り直して取付けに掛かります。
位置決めをして、背面板を設置。

室内機を掛けておきます。

2台目も先に室内側を済ませておきます。
同じく穴開口。

位置決めをして、背面板を設置。

室内機を掛けて、外周りの作業へ移ります。

さて、穴の位置をなぜそちら側にした?って場所になります。
狭くてハシゴが安全に作業できる角度に立てることができません。
でもやるしかないのです。そこに穴が開いているから。

足元は整地されていないので、倒れないようにハシゴを立てるのにもかなりの時間を費やしています。

外壁面にダクトを留めるためのビス打ちをする度にハシゴが浮きます...
安全に作業ができる角度を超えているので仕方ありません。
体が落ちない様に胴綱でハシゴと体を縛っていますが、ハシゴが倒れると終わりです。
幸い隣の足場が背中側になるので、後ろに倒れても何とかなりそうです。
いや、何とかならないか...

まぁ時間が掛かりました。
なんでこんな思いをしないとけないのでしょうか。
これ、取替えの際や修理などの場合は、足場組まないとできそうにありませんね。
え?穴開けた人、もしくは設計した人に文句言ってくださいね。
阿部に何か言われても一切関知しませんので。

室外機こちら側に置くのに、なぜこちら側の外壁に穴を開けなかったんでしょうかね。
いろんな意味で非常に残念です。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

真空引きを行っている間に、2台目の方に掛かります。
こちらは作業スペースが広いですが、整地されていないので手間が掛かります。

お客様のご希望で、配管化粧カバーはサッシに合わせてブラック色をチョイスしました。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

1台目はこんな感じで完成。

2台目もこんな感じで完成です。

作業が完了すると試運転を行い、、、

異常がない事を確認して、洗浄分2台が完了です。
ここまでで日が暮れてしまいましたので、残り1台は翌日に。

そして本日。朝から雨模様ですが、屋根付きベランダなので作業に掛かります。

やはり穴は開いていません。打ち合わせと違うのです。(しつこい)

ブツブツ言いながらも作業を進めていきます。

位置決めをして、背面板を設置。
室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

外部配管はブラック色のスリムダクトで化粧仕上げ。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りは、こんな感じで完成です。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。

三菱電機 MSZ-GV2825-W 霧ヶ峰スタンダードタイプをお買い上げいただきました。

今晩はクリスマスイブです。新しいお家で快適にお過ごしいただける様になりましたね。

「きれいにしてもらって、ありがとうございました。またエアコンの事は阿部さんにお願いしますから。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2025年12月16日火曜日

空配管無し。1階から2階までオール隠蔽の有線LAN配線工事

初めてのお客様のご依頼で、有線LAN配線工事にお伺いしてきました。

有線LAN配線工事のご依頼はちょくちょくいただきます。
無線LANでWi-Fi接続されているお宅がほとんどだと思いますが、電波状況によって速度が出ないとか、ネットゲームをする際に時々フリーズするなどで有線LAN化を検討されます。
今回のお客様も同様で、アベ冷熱技研のBlogで見つけていただいてのご依頼です。

建物はもともとは古いそうですが、リフォームされていて内装はきれいにされているので、露出配線ではなく隠蔽配線での施工をご希望です。
最近の建物は各部屋に空配管が入っていたりしますが、建物が古いのでそんなものはありません。

1階リビングにONUとルーターがあります。

LANケーブルを通したいのは、リビングから遠く離れた2階のお部屋です。

コンセント上には出窓があるので、隠蔽で通すにはなかなか難しい場所です。

では作業に掛かります。
1階から立ち上げていきますが、ご希望のコンセントのところからでは立ち上げが作業できないので、近くのスイッチボックスから壁内を立ち上げていきます。

ユニットバスの点検口を使って、天井裏から引っ張ろうと思っていましたが...

手前と奥の梁が邪魔して、リビングから立ち上げた呼び線がまったく見えません。
いきなり行き詰まりました...

どうにかならないかと1階と2階の各部屋を調査していると、2階に天井裏を利用した収納を発見。
扉の奥に点検口があって、リビングの天井裏が見えました。

ここから楽々ケーブルを手繰り寄せて、ユニットバス点検口の方へ送ります。
この点検口無ければどうなっていたことか。

点検口は1階の廊下にもあります。
ここを経由して2階コンセントへ立ち上げられるかどうか。

2階コンセントを外して、壁内に糸を降ろしていきます。

1階廊下の点検口から何度か挑戦して、なんとか手繰り寄せました。

糸にLANケーブルを繋いで...

2階コンセントのところまでケーブルが通りました。

LANモジュラを取付けて。

2階コンセント脇にLANモジュラをセットしました。

さて、リビングのところが難しいです。

スイッチのところからコンセントの間の壁内には間柱があるので、ケーブルを通すのはなかなかの難易度です。

何度か挑戦してケーブルが通りました。
LANモジュラに繋ぎます。

電話モジュラは必要ないので、LANモジュラと入れ替えました。

LANケーブルに断線がないかチェックします。

異常がないことを確認して工事完了です。


ちなみに今回、Cat6Aケーブルで配線しましたが、これはお客様支給品です。
アベ冷熱技研は、現時点ではCat6ケーブルを使用しているため、Cat6Aをご希望される場合は支給していただく形になりますのでご了承ください。

すべてご希望通りに仕上げられる事ができて、やり甲斐がありました。

「大変な作業でキレイに仕上げていただいて、ありがとうございました。またお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(^^)

この様なLAN配線工事も、お気軽にご相談ください。