2022年8月19日金曜日

専用コンセントならず...取り急ぎエアコン新設工事

いつもお世話になっているお客様のご依頼で、ご実家の一室にエアコンの新設工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-GV2222-W 霧ヶ峰スタンダードタイプをお買い上げいただきました。

今回は急ぎでした。
「阿部さんの忙しい時期というのは重々承知しているんですが、親父が骨折してしまって2階の寝室に上がれないんで、1階の和室を使いたいんですけど、この部屋にエアコンが無いんです。無理だったら断ってもらってもかまいません。お願いできませんか。」と、ご連絡いただきました。

今までいろいろとお世話になってきたお客様ですので、お断りする理由なんかありません。
エアコンを手配して、なんとかやりくりして本日お伺いです。

取付ける場所は1階和室で、外壁に面しているのはここしかありません。
建物が古いため、エアコン専用コンセントがありません。

分電盤は玄関スペースの階段下にあります。
ここから和室までは、まぁまぁな距離があります。
階段下なのと、距離がありますけど、なんとかなるでしょうと工事をスタートします。
後で落胆するんですけどね...

エアコンの取付けに掛かります。
位置決めをして、背面板を設置。

配管穴を開けていきます。

気密性確保と小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

外部配管はスリムダクトで化粧仕上げ。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

さて、真空引きをしている間に、専用コンセントを増設しましょう。
同じ部屋の収納に、点検口があります。

和室部分と、隣のキッチンの部分は平屋になっていて、天井裏が見通せますが、分電盤がある方向は2階が乗っているので、ここからはよく見えません。

2階へ上がると分電盤の上辺りが畳だったので、床を剥いでみました。

各部屋のケーブルが向かっている先に分電盤があるんですけど、黒い鉄骨が邪魔して見えません...
1階の分電盤から呼び線を突っ込んでみても、天井裏でカツカツと鉄骨に当たる音がして通りません...

嫌な予感しかしなくなって、汗が止まりません...

1階天井裏の周りを見渡して見ると、2階が乗っかっている部分は黒い鉄骨でみっちりと閉塞されていて、ケーブルが通る余地がまったくない状態でした。
久々に八方塞がりで、どうにもなりません。

隠蔽配線諦めて露出配線で行こうかとも思いましたが、実は来月からリフォームされるとの事なので、その際に天井を一部剥がせていただいて施工する事にしました。
そのついでに、分電盤取替えとIHクッキングヒーターの専用コンセント増設も追加でご依頼いただきました。

さて、足元のコンセントでエアコン使って大丈夫なのか?というところですが、基本ダメです。

はい。
ダメなんですけど、今回はお父様の体調のために急ぎエアコンを設置した経緯がありますから。
今回設置させていただいたエアコンは、冷房運転時の標準消費電力が655Wです。
インバーターですから、消費電力は外気温と部屋の温度で、最低165W~最大940Wで変動します。
最大でも1000W超えることはありませんから、ドライヤーを使うよりは安全です。

このエアコンを使う時間帯は夜間寝る時だけで、他の電気製品と被る事はないので、しばらくこれで使用していただくことにしました。

もう一度書いておきますが、基本はダメです。
来月、専用コンセントを増設しますので。

工事が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。
「わぁ、よぉ冷えて気持ちいい。暑い中、お忙しいのにありがとうございました。またリフォームが始まったらお願いしますね。」と、大変お喜びいただき、お土産をたくさんいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

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