2022年8月31日水曜日

食品加工場の廊下へエアコン新設工事と専用コンセント増設工事

いつもお世話になっている食品加工会社様のご依頼で、エアコン新設工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-GV4022S-W 霧ヶ峰スタンダードタイプをお買い上げいただきました。

今回設置する場所は、作業場の廊下です。
廊下ですが、加工品の仮置場にもなっているので、あまり温度が上がらない様にしたいとの事です。

広いのでどこにでも取付けできそうですが、室外機を置く場所を考えると、室内機はここしかありません。

室外機の位置も建物正面になるので、かなり悩んでいましたが、見た目と快適性のどちらを取るかと言うと快適性の方がいいという事で、ここに設置となります。

では作業に掛かります。
まずは殺菌灯を移動しました。

室内機の位置決めして、配管穴を開けていきます。

気密性確保と小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入します。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

外部配管は、スリムダクトで化粧仕上げ。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

真空引きをしている間に、200Vの専用コンセントを増設します。

点検口2箇所を使って、天井裏を通していきます。

天井裏が高いので、結構スルスルと通ります。

室内機のところまでケーブルが通りました。

電圧を測定して、増設工事完了。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。

ひとつ、どうしても残念なのは、ドレンが垂れ流しにしかできなかった事です。
建物の周りはすべてアスファルトで舗装されている上、近くには排水溝や雨水管などがまったくないんです。
お客様は「夏しか使わんし、流れても暑さで蒸発するやろ。どうにもいかん様やったら、また知恵を貸してください。」との事で、このままお引渡しとなりました。

「きれいにしてもろて、ありがとうございます。また阿部さんが暇になった頃にお願いしたいことがあるんで、お願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2022年8月27日土曜日

15年お使いのエアコンの効きが悪くなったので9.0kwのエアコンへ取替工事

いつもお世話になっているお客様のご依頼で、リビングに設置されているエアコンの取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-ZXV9022S-W 霧ヶ峰プレミアムモデルをお買い上げいただきました。

既存機は、富士通ゼネラル製です。
2007年製で効きが悪くなってきたので、取替えをご希望です。
既存機は7.1kwでしたが、もう少し能力UPしたいとのご希望で、今回9.0kwへ取替えます。

室外機周りはこんな感じでした。

量販店の施工でよく見掛ける、「化粧カバー2mまで工事」ですね。
配管の取り回しが雑なのと、経年劣化で配管の断熱材がボロボロです...
雨水マスのフタも踏んでいるため、メンテができませんね。
この辺りは、今回キレイに直します。

まずは、既存機を撤去します。

スリーブが入ってません。
目の前に筋交いがあるので、スリーブを入れる事ができなかったものと思われます。

室内側と外壁側の穴の落差がもの凄いです。
これは穴を開ける途中に筋交いが出てきたので、仕方なく外壁側を下げたと見受けます。

避けたからいいというものではありませんね。
いわゆる施工ミスです。
室内機の位置をもう少し下げて取付けていれば、筋交いを交わせていたハズです。

今回、穴は開け直さないので、スリーブは入れずに(入らない)作業を進めます。
位置決めをして、背面板を設置。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

スリーブを入れていないので、気密性を確保するために、貫通部をパテで塞いでおきます。

今回、配管サイズが4分と太いため、ベンダを使って銅管を曲げます。
太い銅管は手で曲げると簡単に折れて潰れてしまうため、こういった工具で曲げる必要があります。

配管化粧カバーも新しいものに取替えました。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りはこんな感じで完成。
取替え前の配管に比べて、いかがでしょう?
テープ巻きの部分は、耐候性の高いテープで仕上げています。

雨水マスのメンテがしやすい様に、フタの上を交わして置いておきました。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。
能力UPしたし、AI機能搭載ですから、広いリビングでも快適にお過ごしいただける様になりましたね(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2022年8月26日金曜日

8年目で室内機熱交換器からのガス漏れで東芝製エアコンへ取替工事

午後からは、隠蔽配管のエアコンの取替工事にお伺いしてきました。

東芝ライフスタイル RAS-2512T(W) スタンダードタイプをお買い上げいただきました。
え?三菱じゃないの?と思いました?(^_^;)
三菱では無理だった理由は後ほど。

既存機も東芝です。
8年前に、エアコンはお客様支給で、アベ冷熱技研で取替えさせていただいたものです。

8月初め頃にお客様から、「寝室で寝てたら、急にブシューーー!って音がしだして、しばらくしたらエアコンが効かなくなったんです。」とご連絡いただきまして、点検にお伺いしていました。
室内機側から音がしたと言う事でしたので、阿部が繋いだところが悪かったのかなぁとガス漏れ検知器で確認。
う~ん...無反応で異常なし。

どこだろうかといろいろ探って行くと、表示が振り切れるところを発見!

カバーを外して見ると、熱交換器のU字銅管のところが30年以上使ってるの?と言う感じで、激しく腐食しています。

熱交換器の左側のU字管はここまで酷くありませんから、恐らく右側から出しているドレン管から腐食性ガスが上がってきている感じです。
このエアコン、隠蔽配管なんです。
壁の中を配管が通っていて、最初ドレンの行き先は判りませんでした。

後日、ご主人さんに教えていただいたのは、このマス。

密閉型のマスだったので汚水マスかと思っていましたが、雨水マスでした。
ここにVP20の先っぽが出ていますね。
雨水マスなら腐食性ガスが上がってくる確率は低いですが、こちらのお宅は浄化槽があります。
さすがに雨水管が浄化槽へ繋がっている事はないと思いますが、やっぱり気になります。
あれほど配管が腐食すると言うことは、何らかの原因があるハズだからです。

今回、どうしても隠蔽配管を流用してほしいと、ご主人さんの強いご希望ですので、このマスの中はどうにかしないといけませんねという事で、とりあえずお引き受けしました。

さて、今回なぜ東芝かと言うと、隠蔽されている既存のドレン管が、天井面から270mmの位置にあります。
三菱のGVシリーズは室内機の高さが300mmで逆勾配になるため、自ずと収まりません。

室内機の高さが250mmのコンパクトタイプで、自動掃除機能のないスタンダードタイプのエアコンは、東芝・富士通ゼネラル・アイリスオーヤマしか作っていません。
さすがに富士通とかアイリスは・・・という事で、東芝になりました。

では作業に掛かります。
まずは既存機を撤去。
ドレン管と冷媒配管の間隔がかなり広いのは、新築当初に設置されていたエアコンのせいです。

8年前に撤去したのは、松下電器産業製(現:パナソニック)の、これまた特殊な室内機でした。
よく覚えていませんが、確か幅が1mほどあって、高さが220mmくらいだったと思います。
こういう特殊なエアコンを後のことを考えずに隠蔽配管にすると、今回の様な残念な結果が待っている訳です。

基本、阿部は隠蔽配管をお奨めしていません。
メリット(美観)より、デメリットの方が多いからです。
最悪、建物の寿命を縮めてしまいますから。

作業を進めます。
新しい室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

あ。三菱にも高さ250mmのエアコンはあるんですけど、自動掃除機能が付いていてちょっと前が出っ張ってるので、今回の様な場合は配管接続作業ができないんです。
この東芝のものでも、引き上げると天井に当たっているでしょ?
室内機の前面が前に飛び出ているほど、配管接続作業がやり辛くなるんです。
なので、今回は三菱は選択肢から外れました...

ドレンはこんな感じで、微妙に勾配をつけて。

左側の配管が見えるところは、カバープレートで隠しました。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

ドレン水がきちんと流れるか、テストしておきます。

雨水マス内のドレン管は、腐食性ガスが上がって来ない様に、トラップを作って水封するつもりでしたが、お客様ご自身がトラップを作られていました。
ご自分でメンテナンスしやすい様にドレンホースをS字にしてトラップとし、先っぽには逆止弁を取付けて、冬場に乾燥して水封が解けても逆止弁で腐食性ガスが上がらない様に作られていました。
これは考えましたね。
でもこれは、メンテナンスできる方でないとお奨めはしません。
数年でドレンホース内にヘドロが詰まって、水漏れが始まるからです。
その辺はご理解いただいている様でしたが、一応ご説明させていただきました。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。
「おお、よく冷えだしましたね。良かった、これでまた涼しくなる。ありがとうございました。」と、お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。